モリゾウさん、自動運転があまり好きじゃない? それでもトヨタはホンキで自動運転に向かう

先日からTV放送が始まったトヨタイムスの『下山テストコース』を見て「ありゃま!」と大笑いました~。このCM、最後の一言は「もしかしたら自動運転じゃないよね!」。実は前回の『ニュルブルックリンク編』を見た時「これは!」と考えていた事案であります。ニュルブリクリンク編の最後の付け足しコメントも、「これ自動運転だったら意味あるのかな?」だった~

現地取材シリーズは今年初めのデトロイトショーから始まっているのだけれど、その時は自動運転について触れていない。香川さんがここまで自動運転にこだわっているのかどうか不明ながら、締めのコメントで2回続けるということは、作り手側も容認していることに他ならない。そもそも香川さんが自動運転について熱い感心を持ってるとは聞いていないです。

そしてこのCMシリーズはモリゾウさんが熱心に参加している。といったことを総合して推測するなら、モリゾウさんが自動運転を好んでいないということになります。そいつを自分で言うと様々な問題出てくるため香川さんに托しているということなんだと思う。一方でトヨタはホンキで自動運転技術に取り組んでいるから興味深い。というか、そこがトヨタの強さだと思う。

会社の舵取りする社長は新技術(この場合は自動運転)を嫌っているけれど、社会的にはソチラの流れもフォローしておかなければならない、と考えた場合、普通の会社ならどうする? たいてい忖度してホンキじゃ取り組まない。そもそもお金掛かりますから。トヨタの面白さは、自動運転技術を『TRI-AD』というトヨタから少しばかり離れた企業に担当させている点にある。

自動運転を実現しようとしたら、ぶっ飛んでいる技術者が取り組んだ方が速度感出る。開発中に足を引っ張るヒト居たらブレーキになります。ただぶっ飛ばしたら穴だらけに(クルマの場合、安全性)なります。そこでトヨタは「ガーディアン」というフォロー担当の技術を自動運転の中に組み込ませようとしているのだった。自動運転君がミスしたらガーディアンが守るという図式。

ここで興味深いのがガーディアンです。自動運転君を人間に置き換えたら、ガーディアンをクルマに搭載しておくことで運転ミスをカバー出来る。ガーディアンについちゃモリゾウさんも応援団になっているようだ。となればもう少し新世代の自動ブレーキシステムの採用拡充を急いで欲しいし(マツダは年次改良で採用)、ダイハツの体たらくぶりを一つ何とか!

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ