ヨーロッパ電気自動車化の理由は依然不明

継続的に欧州各国が電気自動車を推進する理由を探しているのだけれど、依然としてハッキリしない。メディアはNoxに代表される大気汚染のためだという意見が多く見られるものの、仮にNoxなら抜け道無しの厳しい規制を作れば良い。計測方法さえキッチリ決めれば逃げられないです。

しかも今や欧州における最大のNox排出源は、ボイラーや火力発電所である。大型トラックを含め、これらに対する規制を行おうという動きについちゃ出ておらず。自動車排気ガスのNoxを無くすのは困難だという意見もあるけれど、そいつを判断するのは自動車メーカーであり、メディアじゃありません。

原子力発電所を増やそうという動きだという意見もあるが、これまた目立った建設計画無し。電力は再生可能エネルギーで作ろうという流れのため、違うと考える。二酸化炭素の排出量削減が目的であれば、厳しい燃費目標の設定で足りるでしょう。どれも「ピストンエンジン廃止」の理由としちゃ弱い。

はたまた中国やインドは自動車技術をリセットして同じスタートラインに並ぶため、という分析もあるけれど、生産管理が厳しいリチウム電池の量産は難しいと考える。クルマ業界以外の人は、皆さん自動車という工業製品をナメてるんだと思う。簡単な技術じゃないです。

ここまで読んでマツダなど「そう言ってるでしょ!」と思うことだろう。ここにきて「すでに欧州でディーゼルの販売台数が落ちてきている」というレポートも出てきたが、ユーロ6をクリアしている小排気量のディーゼルエンジンは少なく、しかも高価。コンパクトカーのディーゼル比率落ちてるだけ。

Dセグ以上の車種を見ると、依然ディーゼル比率が高いまま。むしろディーゼルがなくなるとなれば、今のうちに買っておこうという人も多い。私も次はディーゼルを考えているほど。ユーロ6をクリアしてるディーゼルを、JC08モードと同じように穏やかな速度で走らせていれば、Noxはガソリン車と同等です。

ということで、未だ電気自動車推進の理由は不明です。ただ理由や根拠無しに、電気自動車の普及が進むと認識している。

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