レクサスの方向性

デトロイトショーでレクサスがハイパワーモデルを2車種発表している。昨日のトップではレクサスISのディーゼルを紹介した。どうやらメルセデス路線まっしぐらといったイメージ。しかし日本での売れ行きを見ると、LS460効果で一時的に登録台数を増やしているものの、レクサス店に出資しているトヨペットによれば「GSなど昨年の20%も売れていない状況です。ISも厳しいです。LSはほとんどがセルシオから乗り換えられるお客様で、すでに新規受注は非常に少なくなってきました。ベンツやBMWから乗り換えられる方はほとんどいらっしゃいません」。果たしてベンツ路線の商品展開でいいのだろうか? レクサスというブランド作りは上手に行っているように思う。けれどベンツやBMWのユーザーがレクサスに乗り換えると「まだまだですね」。肝心なツボを抑えていないのだ。ツボを押さえないまま勝負したい、というならベンツと同じ路線は正しい選択とは言えまい。当然ながら新しいユーザー層をキャッチしなければならないのだが、今のところ上手くいっていないようだ。私はプリウスのようなクルマこそレクサスだと考えるのですが……。昨今の状況を見ると「日本に於いて高性能車を喜ぶのは自動車雑誌だけ」であります。もちろん「高性能車を実際に購入する自動車好き」も少なからず存在する。だが「そんな性能をどこで使うのかい、と感じる高性能車」を買うユーザーは輸入車を選択する。日本人にとってみると使う場所のない性能を自慢するIS500より、ラリーカーのベースとして作られた次期型ランサーターボの方がずっと魅力的だ。

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