三菱自動車とPSA

日経ネットを見たら「プジョーシトロエングループが三菱と資本提携し筆頭株主になることが明らかになった」と伝えている。午前10時時点で他のメ
ディアはこのニュースを扱っていないため(もちろん三菱自動車はコメントを出していない)、日経のスクープです。そういえばダイムラーとの合併を抜いたのも日経
でした。

確かに三菱自動車は単独で生き残って行く事が難しい状況にあった。特にレシプロエンジンをどうするのかで迷走状態にあったと言っても良かろう。どこか大きな自動車メーカーとタッグを組まない限り、生き残るのは難しかったと思う。以前から「PSAグループか現代自動車かクライスラーか?」と言われて来てましたから。

ちなみにPSAグループとは最近関係が深かった。アウトランダーをプジョーとシトロエンそれぞれにOEMし、間もなくiーMiEVのプジョーバージョンも販売する予定。提携すればPSAグループ側に
とってもメリット大。大きな市場であるアフリカや新興国向けに4WDをラインナップできたり、最先端のバッテリーを自由に使えます。

日本のクルマ好きにとっては日産/ルノーのチームより好ましい。PSAグループのクルマが安くなれば欲しいモデルはけっこう多い。景気良くなったらWRCに
カムバックしてくる可能性だってありますから。本日の夕方あたりから各メディアが伝えるようになれば、情報は本物かと。

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3 Responses to “三菱自動車とPSA”

  1. 吸気圧縮膨張排気 より:

    PSAと三菱ですか…私的にはちょっと以外でしたね。
    買ったけど使い物にならなかったGDIの件とかありましたし…
    トヨタ(ダイハツ)とプラットホーム共通化したり、
    最近もブルーライオン撤退で部販とサービスをトヨタに委託となりましたし…
    何と無くスバルと三菱の行き先が逆になった感じがしますけどね…感情とビジネスは食い違うモノですね。

  2. 阪神ファン より:

    巨大な三菱グループの存在も大きいのではないでしょうか。電気自動車用の充電スタンドにしても全国展開しているイオンやローソンが設置を進めているようですが、共に三菱グループと関係の深い企業です。このようなことがトヨタだけでなく他メーカーにない強みではないかと思います。現在までダイハツ、トヨタ車を乗り継ぎ三菱車を所有したことはありませんが、PSAとの関係でいい車が出たら買ってみたいです。三菱に限らず日本メーカーは応援したくなります。古い話になりますが、マツダがルマンで優勝したときマツダ関係者でもないのにうれしかったです。

  3. 真鍋清 より:

    最近のニュースによるとPSA=プジョー・シトロエン連合は三菱自動車の株式持ち合いの話を棚上にして、電気自動車共同開発をはじめとする技術・業務提携のみにとどめていく方針であるという。
    もっとも、明日の行方もわからないこの激動の時代、いつ方針が変わらないかという保障もないとは言い切れないだろう。PSAにそこまでの余裕が無く、逆に三菱側に三菱グループのバックアップとそれゆえの縛りがあるとはいえ。
    あれこれ一筋縄では行かない両社の関係ですが、小生個人としては電気自動車(i-MIEV)やSUV車のプジョー側への供給から一歩踏み込んで、シトロエンC5ないしは登場間近いプジョー508の日本における三菱自動車によるノックダウン生産を画策し、それを足場に両社による中型セダン共同開発へと踏み込んで行ったら実に理想的かと思います。
    こうした英断により、ガラパゴス化しつつある我が国のセダン界の勢力地図に新風が吹きこまれ、欧州仕込みの設計・デザイン・クリーンディーゼル技術で業界に新たなスタンダードを築くことは間違いありません。現行の三菱のシンボルカー・ランエボも非常に魅力的ではあるものの反面将来につながる技術が見え難く樹形図の「行き止まり」に入ったが如き作品であるのは否めません。我が国ユーザーもミニバンなどという「乗用車かバスかわからない」「能動的魅力など一欠片も見られない」無気力な乗り物に甘んじている人間ばかりではなく、欧州車が示す本場の動的性能、美学に富んだデザインを求めるだけの感性を有する人口もやはり一定以上いる筈であるからには、欧州車の一方の雄プジョー/シトロエン車を日本でも現地生産してパッケージングからディーゼル技術、シャーシレイアウトを学んでそれを土台にディーゼルハイブリッド等へと展開していけば三菱も独自の熱烈ファン層を掴み、「三菱グループ需要とランエボ等の一部のオタク系需要に甘えている」と揶揄されることもなくなり独特の立ち位置を見出すのではないでしょうか。
    大企業病にかかって久しいホンダは別として、三菱やマツダぐらいのメーカーこそが閉塞状況にある日本の自動車業界や市場に風穴を開けて、次世代の規範を築きうるポテンシャルを持っているものと信じて疑いません。奮起望む!!

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