三菱自動車ヤル気感じず

基本的にクルマはイヤイヤ買うものでは無い。というか誰だってクルマを買い、我が家にやってきたら嬉しくなると思う。したがって当然ながら自動車メーカーって明るく楽しく、お客さんのサイフの紐を緩ませ‥‥いや、紐を引きちぎるような魅力のあるクルマを開発し、上手にアピールしなければならないと考えます。

しかし! 最近三菱自動車が沈んでしまっている。魅力的な技術出てこないばかりか、営業サイドも楽しい話題を提供していない。工夫次第で予算無いなりにアピール出来るだろうに。いや、攻めるどころか、役人のように毎日何事も無ければ良いと考えているんじゃないかと思うほど。

先日のこと。オシャレな一般誌でクルマ特集をやるので打ち合わをしたい、との連絡。私にはECOカーを3ページで担当して欲しいという。すでに車種がほぼ決まっていたけれど「他に希望あれば差し替えます」。「だったらコレを落としてアウトランダーPHEVを入れて欲しい」とお願いした次第。

連休前に特集の原稿を仕上げ、昨日校了時の確認のため電話が掛かってきた。曰く「写真の確認で三菱自動車の広報部に電話し話を聞いていたら、EV走行可能距離の45kmという数字はどこから出てきたのか質問されました。カタログには60,2kmと書いてあるのでその数字にして欲しいとのことです」。

う~ん! 一般的な使い方だとは40kmくらいなのだけれど、私はいつも45kmくらい走るので、むしろ少しオマケした数字なのに。イマドキJC08のカタログデータを使って欲しいなんて言われたことありません。おそらく広報は三菱自動車社内の原理主義者から文句言われる、と思ったんだろう。

この話を聞いて「もはや相当厳しいかもしれませんね」。広報が最も低予算で元気をアピール出来る部門である。そこが事なかれ主義に陥っているようだと、いかんともしがたいです。今年の決算の数字が良かったので少し明るいかと思いきや、全然違ってました。

販売台数も伸び悩んでおり、4月は商用車も含め登録車1530台+軽自動車2682台の合計4212台。日本に700店舗あるとして単純計算で1店舗あたり6台。いや、軽自動車は専業店(いろんなクルマを扱う店)も多いため、もっと厳しい? トヨタは5000店あって8万7000台だから17台程度だ。

新車が売れないと下取り車を売るという中古車部門も商売にならない。中古車ビジネスは上手にやれば新車より利益を上げられる。整備部門だって同じ。このあたりで心機一転元気を取り戻さないと、さらなる縮小均衡を余儀なくされてしまうかもしれません。

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