三菱自動車再生へ?

三菱重工が新聞に15段広告(全面)を出した。写真を見て驚いた人も多いんじゃなかろうか。なんと日産の化粧プレートを付けたGT-Rでございます。この広告、いろんな「見解」があることだろう。真相を知ってるか知ってないかはコッチに置いておき、最近の三菱自動車の日産の関係を考えてみると興味深い。

GT-Rを使う三菱重工の広告

御存知の通り三菱自動車は2011年6月に軽自動車の会社を共同で作るなど日産と手を組んだ。プラウディアとディグニティも日産のOEMである。しかし実情は疎遠になりつつある。三菱自動車がルノーのライバルであるPSA(プジョー/シトロエン)と手を切らなかったからです。前の彼との関係を続けたワケ。

三菱自動車にとっちゃ「当面はアテになるのか解らない」日産より、i-MiEVやアウトランダー、RVRを買ってくれるPSAグループと付き合った方がオイシイと判断したのだろう。明らかにマナー違反である。当然の如くゴーンさんは立腹したと察す。日産と三菱自動車の関係は深まるどころか、冷えるばかり。

さて。PSAグループはユーロ危機のアオリを受け非常に厳しい状況になっている。以前も紹介した通りGMと広範な提携を行った。次期型アウトランダーの
OEMは終了になる可能性大? GMキャプティバをベースにしたプジョー&シトロエンを販売するだろう。そもそも円高の折、日本生産じゃ採算に乗らぬ。

ここにきてi-MiEVも「いりません!」と断られた。文字通り”詰んだ”状態。困ったのが三菱自動車の事実上の後ろ盾になっている三菱重工だ。8月6日のTOPで書いけれど、今のままだと重荷になるだけ。提携をしてくれる企業も無し。かといって抜本的な再生策も打ち出せない。頼りは日産だけです。

現時点で15段広告が「今までの流れを変えるための決意表明」なのか、「手続きの一つ」なのかは解らない。いずれにしろ有能な新聞記者さんが近々大きなスクープしてくれるだろう。もちろん上記の件、野良犬の遠吠えなので、根拠は何ひとつ無いことを事を断っておきます。株など買わないように。

現在の三菱自動車の方向性は「クルマは道具」路線。夢を全く失ってしまった。「歌を忘れたカナリア」状態です。日産とアライアンスを結ぶ、ということは現在の路線の否定ということになる。経営陣が変わり、徐々に財務状況良くなれば歌を思い出す。数年で三菱自動車は輝きを取り戻すと私は信じてます。

・ECOカーアジアは「i-MiEVエボ、早くもクラッシュ

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6 Responses to “三菱自動車再生へ?”

  1. さね より:

    新聞とってないので分かりませんが、三菱重工業の広告に日産GTR? 三菱自動車の広告でなく?? まあよく分かりませんがもし三菱自動車が日産に取り込まれるのなら、大きな提携?合併? いずれにしても日本から独自の自動車会社がひとつなくなるのか?? 憶測なんでしょうが、もしそうなら寂しい気もしますね…。フランスの国営みたいなルノーに尽くす日本の自動車会社がまたひとつかあ。本当なら。 先生が思うのと違い日産も一部を覗いてはそんなに凄い自動車って訳でもなく、三菱自動車より家電自動車屋なイメージです個人的には。話できくには、昔はプリンス自動車とかの技術的思考が入ってたり、熱い技術の車屋だったらしいですが…残念な会社だな今のイメージは。GTRはスポーツカーになれなかったけど、素晴らしい激速い車かな… Zがあるのは素晴らしい。FT86よりよっぽどスポーツカーな感じかな歴史があるし。三菱自動車の方がイメージ的には昔の事件は別に考えると、日産よりは自動車屋さんて感じなので本当なら残念。関係ないですが、そんな話聞くと熱苦しいい車屋、国産最後の砦、マツダが心配だなぁ。スズキあたりと仲良く熱苦しい自動車屋として続いてほしいなぁ。ホンダは…まあ一匹狼がアイデンティティなんだろうし、熱い自動車屋はもうやなんでしょうねぇ。 日本もオリンピックは日本人もの凄い!頑張ってますがその影で、政治、国会、政局含めどうなるんですかね? 今日、明日にでも消費税の法案通して国民の民意をとうとかって…逆でしょ普通!国産自動車メーカーもそうですが、日本とゆう国事態が大丈夫なんだろか…。解散総選挙の時、経歴が素晴らしくても、国益を損ない変な事したり、発言する政治家は当選しない事を祈ります。役人はもうちいと国民の為になることを提案してよ本当に頼みますよ。頭いいだけにコントロール不能な厄介な国益無視自己利益優先国民搾取マシンだな。本当に厄介だ…。

  2. かず より:

    重工も、頼りの原発部門と造船部門が芳しく有りません…(*_*)
    自動車…ダイヤモンドリースからセンチュリーやらフーガのカーリース役員車に慣れた感じみたいです…f(^_^)
    重工的に自動車は遠い親戚みたいな気持ちで、出来たらあんまり関わりたくない親戚。日産が面倒見てくれるなら、三菱の名前無くした形の提携でも、反対しない空気。もともと隠蔽事件で身内に迷惑かけた存在、あとは金の迷惑だけはやめてくれょの話ぐらい…f(^_^)っていうふうに、なっていると聞いただけです。なんせ自動車には、冷たい感じです重工は。

  3. kine より:

    アクセスが殺到しているのか動画が止まります、動画の音声出力を変化出来なくミュートしか選べないなんて!、もっとしっかりしたサーバーにアップしてもらいたいもんです。
    それにしても遅いです、皆さんはどうですか?、うちの方が悪いのかな?。

  4. samine より:

    三菱自工の再生は遠いですね…というか再生するといっても日産に頭下げて合併か共にルノー傘下になるか位でしょうか。流石に独力では無理な時代だし三菱グループにも頼れませんでしょうから。
    ホンダやスズキやマツダは独立独歩だし、いすゞはトヨタグループ化しつつある様で、非トヨタグループのメーカーはてんでバラバラですね(日産除く)。
    日本は自動車メーカーが多すぎると前々から云われてましたが、トヨタグループ以外は各社をまとめる存在がないからバラバラなんでしょうね。
    合併でデカくなっても経営能力や手腕が伴わなければダメだというのは、銀行を見ればよく解りますね。
    フィアットやかつてのフォードがあんなに色々なメーカーを傘下に治められたのも経営陣の能力(リーダーシップ)が素晴らしいからに他なりませんね。
    是非日本人主導で纏めて欲しい所ですが、グローバルに優秀な日本人経営者を探して経営陣をつくる、新しい経営陣の下グローバルな戦略によって各社を纏めるといった作業が極めて難しい。

  5. 阪神ファン より:

    GT-Rを使う三菱重工の広告。
    深くは考えてませんでした。単なる広告かと・・・。
    プリウスに採用されたタイヤメーカーがプリウスを利用するのと同じように考えていました。
    でも、言われてみれば、何かあるかも?ですね。
    三菱自動車、今は落ち着いているが安静にしておく必要がある時期?。
    何のために三菱商事から社長が送り込まれたのかを考えると・・・、いつか何かを仕掛けてくるのでは・・・。
    徐々に元気を取り戻すような気はしています。
    やはりトヨタだけではおもしろくないです。
    三菱・マツダなどにもがんばってほしいです。
    三菱・マツダ車を買ったことがなく、トヨタ車にのってる私の意見ですが・・・。

  6. 真鍋清 より:

    次期ギャランフォルティス(1.8リッター中心のCセグメントセダン)は日産が今年末にリリース予定の新型ブルーバードシルフィ/輸出用ティーダとプラットフォーム共通化? そして新型Dセグメントセダンは日産ティアナ/ルノーラグナと共通シャーシーに数年前のコンセプトカー「コンセプトZT」を思わせる水平基調のボディとディーゼルターボ&同ハイブリッドを搭載する可能性も??
    いやいや、そんなことは当方としても覚悟している、何が何でも自力再生という情勢ではないのであり、そこはそれで日産/ルノー側の優れたコンポーネンツを三菱流に調理して、乗り手の感性を刺激する一作を放ってもらいたいと願っている。
    かつて1980-90年代初頭にかけて欧州にはランチア・テーマ(イタリア)/フィアット・クロマ(同)/アルファロメオ164/サーブ9000(スウェーデン)という国を超えた四兄弟車が存在した、シャーシーの基本骨格や四枚のドアは四ブランドとも共通だった、されど決して単なる四つ子ではなく見事に別々のクルマに仕上がっていたという事例がある―三菱/日産のアライアンスでも両社の個性を打ち出すことが出来ないとは誰が断言できようか? 両社首脳陣の道を外さぬ判断に全てはかかっていると言えよう。

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