三菱自動車G4発売

昨年のバンコクオートショーでデビュー。その後、上海やフィリピンといったモーターショーにも展示されている三菱自動車の世界戦略車種『G4』が、ついに正式デビューする。意外だったのはアメリカ仕様からロウンチされること。新興国や発展途上国向けかと思いきや、そうじゃなかったのであります。

1201t.jpg

ベースはミラージュ

確かに三菱自動車はアメリカ市場で剣が峰に立たされている。2013年の販売台数は、わずか6万2千台(ウチ乗用車は2万5千台と月販平均2千台)。マツダの28万4千台や、スバルの42万5千台と比べれば厳しさがイメージ出来ることだろう。いつ撤退しても不思議じゃない状況。

アメリカで大
きな台数を期待出来るカテゴリーのアウトランダーをラインナップしているものの、今やアメリカじゃMITSUBISHIのブランドイメージが”ほぼ”無い
と言ってもよい。パリダカ撤退後パジェロ人気は低迷。ラリーを止めることでランエボも輝きを失う。三菱自動車は自らを追い込むことになった。

そこで今までの栄光を捨てイチから出直す戦略を立てたんだと思う。1,2リッター3気筒エンジンを搭載するG4の価格は1万2995ドルと、韓国車で最も安価な起亜『リオ』の1万3800ドルより安い。アメリカって「新車に乗りたい」というマーケットもあるのだった。しかし強敵が存在します。日産だ。

1,6
リッター4気筒エンジンを搭載するバーサの4ドアを1万1990ドルで販売しているのだった。ただ燃費は例えば街中モードでバーサの11,5km/Lに対
し、G4は15,8km/Lと圧倒的に良い。このあたりを積極的にアピールしていくのだろう。果たして低迷を止められるだろうか?

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ