世界的な好況

国沢のWebを見ると日本の自動車メーカーに厳しいことばかり書いてあるけど、次々と発表される自動車メーカーのデータは絶好調じゃないか、みたいに思われる方が多いと思う。実際、2010年の国内生産台数は1000万台に肉薄し、輸出30%以上アップ。ホンダの純利益も2,5倍だという。

日本に居ると景気悪いハナシなかりなれど、海外はハッキリと景気良くなってます。現在滞在しているタイなど、明確に好況である‥‥。ということを理解出来ているつもりだ。日本の危機を指摘する際も「直近は全く問題なし」と書いてきている。だからこそこのままだと近い将来厳しくなる、と考えてます。

昨今の状況を世界規模で見たらどうか? 面白いことに「凄く調子良い」と「調子良い」の2つしかない。GMはV字回復し、フォードも素晴らしく良い。現代自動車の破竹の快進撃についちゃ何度も書いてきた。破綻一直線と言われているクライスラー/フィアットすら新型車を次々出すなど何とかやっていけてます。

絶不調と言われていたベンツなど今や活況を呈してます。ちなみに日産は日本の企業の中で最も伸びているが、これでちょうど良い感じ。トヨタとホンダレベル
だと追いついて行けていない。ずっと低空飛行中か、何とか上昇に転じた感じのメーカーは、次の乱気流に耐えられるかどうか厳しいと言われてます。

怖いのはライバルメーカーがこぞって技術開発にお金を注ぎ込んでいること。中でも日本車が得意としているジャンルに(環境分野や、安くコンパクトカーを作る技術)大量の開発予算と人を割いている。何とか耐えているメーカーは、鍛えているメーカーと戦うことになったら厳しい。今回の「踊り場」を有効に使いたい。

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3 Responses to “世界的な好況”

  1. ぱんだねこ より:

    こぞって技術開発をしている外資系メーカーでも、半導体デバイスは日本製だったりして、日本も頑張っているのですが。
    日本はネタが尽きてしまってまた外国のパクリをしようと構えているか、円高がじわじわと効いてきたかのどちらかでしょう。日本だけ頑張っていたハイブリッドも輸出は伸びなかったから…。
    ホンダはPHEVのインスパイアで実証実験をやっているのでいずれこれをぶつける日が来ます。インスパイアをどこまでもっていくか、ヒュンダイとかの様子見なのかと思います。

  2. samine より:

    素人目には、まさか日本車お得意のエコカーでここまで圧されるとは(汗)って感じですが…[E:coldsweats01]
    日本車メーカーは日産以外は防戦一方か、諦めてるのかって印象です。もっと積極的に攻めて貰わないと[E:sign03][E:punch]
    とはいえ、本国(日本)が絶不調(?)の中で良くやってる、のでしょうか?

  3. Y’s より:

    日産は良く言えば合理的
    ホンダみたいに技術にこだわっても、そこまで求めてるユーザーがどれほどいるのか、これから先は特に自動車に関心のない人達は、そんな事どうでもいいでしょうね。
    航空会社のエコノミーみたいなもんでしょう
    安けりゃ、そこそこでいいって。
    車を資産の1つだと考えるような時代はもうとっくに終わってますしね。
    ビジネスクラス以上なら、会社を選ぶ基準もありそうですが、エコノミーなんて食事が美味いかくらいなチョイスの仕方くらいですしね。
    利幅のある高級車ならまだしも、ラフェスタクラスならOEMでも大きな差はないんじゃないですかね。
    ホンダも全てにこだわりすぎて、どっかの破綻した航空会社みたいにならなきゃいいけど。

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