久々に明るい話題を!

久々に明るい気持ちになりました。メガWebのイベントの際、ベストカーで育成中の『少女記者み〜ちゃん』が、まっこと興味深いモノを持ってきてくれたのだった。学校で使われている小学校5年生の副読本なのだけれど、中身を見てビックリ! 自動車に対しての扱いが180度違ってます。まさしくコペ転です。

現在39歳以下の人が受けた教育に於いて、自動車は悪者だった。40歳以上であれば国民の生命に危険を与える災害と言えば台風や大水などの自然災害。国民の健康をむしばむ公害は企業の工場から出る毒性の高い廃液であり、黒くて臭い煙。だから私らの世代は本能的に工場排水や煙突を嫌う傾向。

39歳より若い世代が受けた教育に於いて、前者は交通事故や暴走族。後者はクルマから出る排気ガスによる大気汚染(近年だと地球温暖化ガス)だった。自動車って危険物&汚い排出物をまき散らす元凶なのだ。この世代が自動車を好きになっていくファクターなど皆無に近い。クルマ離れ当然です。

しかし! 日本の将来を憂う有能な役人も居たらしい。少女記者が「これ見てください」と差し出してきた教科書を開いたら、大げさでなくナミダが出そうになった。「部品を含めた自動車産業は日本にとって非常に大切」という大前提に続き、オフセット衝突の写真ど〜ん! 安全性の追求を強く打ち出している。

さらにさらに! i-MiEVやハイブリッドに代表される環境対応車を取り上げ、こういったクルマが出てくると地球にやさしいということを丁寧に説明してます。こんな教育を受けて育ったら、きっとクルマが素敵に見えてくるとに違いない。少なくともクルマが人命を奪い、健康を蝕む悪の手先じゃなくなるだろう。

もし読者諸兄の中にお子さんがおられるなら、今年の教科書や副読本を見ていただきたい。もし同じような内容になってればコメント下さいませ。どのくらいの範囲で広がっているのか、ぜひとも知りたいです。この世代の子供が学校でクルマを語るようになり始めたら素晴らしいと思う。素直に嬉しい。

動きが出てくるまで早くて5年! 10年すれば確実に「日本はクルマで頑張っていこう!」という世代が育ってくるに違いない。それまでヲジサン世代は火を消さないようにしなくちゃなりません。

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6 Responses to “久々に明るい話題を!”

  1. いひゅもん より:

    それは嬉しい話題ですね。
    私達、団塊世代以前の男には車は夢であり憧れであり楽しさであり、それぞれの好みに応じてステップアップ出来る様に仕事を頑張らせてくれるものでした。
    車を正当に評価し楽しんでくれる若者が増えることに大いに期待します。それが楽しい車が増えることに繋がるでしょうし、もっとましな車社会に変える一助になると思います。
     言うまでもなく、車は武器や兵器ではなく勿論必要悪でもなくて包丁やナイフ同じく便利かつ必要な道具ですよね。包丁やナイフが凶器になるように使い方を誤ると車も凶器になると言うことだと思います。
    即ち使う人間がまともであり正常で常識を持ち使い方をしっかりと認識していれば凶器にはならないはずです。
     やはり現代は余りにも誰でも車を安易に使っている事は否めません。車業界から見れば痛し痒しかも知れませんが私は免許制度を改める必要があると思います。誤解を恐れずに言えば「キチガイに刃物」を持たせるなと言うことです。百歩ゆずっても「自動車学校は技術よりルールやマナーを徹底して教え込め」と道路を走る度に心の中で叫んでます。全く無駄なことですがね!
     と言うことで”すみません”今日も私の愚痴のはけ口にさせて貰いました。

  2. 小林 英弘 より:

    なるほど。確かに学校でクルマは「排気ガスを吐き出す有害で危険なモノ」と教えられれば潜在意識に刷り込まれますよね。でいざクルマに乗れる年齢になると…独断と偏見で周囲の身近な20歳代を見てみると…、①ダントツで「興味ないけど無いと不便だから」草食系のクルマをドノーマルで、②③はなくて④ヤンキー系、⑤⑥⑦がなくて⑧イタい系(中途半端なチューニング、中途半端なドレスアップ、文字通り痛車(笑)、てな感じでしょうか。今日も香川県は平和な田舎です(笑)。

  3. ryou より:

    はじめまして。いつも拝見しています。
    早速、昨年に娘が使っていた5年生の社会の教科書を見てみましたが、車関係の記述がありました。車が出来るまでの紹介とハイブリッド・カーの開発者の声、横浜市のカーシェアリングについても触れられていて、さらに、どんな車に乗ってみたいか、これからの車について話しあう、という流れでした。
    また、神奈川の厚木という土地柄かわかりませんが、日産の協力で、学校の校庭で開発中の水素の燃料電池車を展示、抽選だったようですが、同乗して走行してくれたそうで、娘が選ばれました。帰ってきて、目を輝かせて、興奮して話していたのを覚えています。
    娘は普段インプレッサの助手席に座っているので、新鮮だったのかもしれませんね。
    長々と、失礼しました。

  4. ゆきぼう より:

    このエントリーを拝見して、さっそく子供の教科書を見てみました。ありました!ありました!
    小5社会の教科書に、まさにそのとおりの内容が!それもたっぷりページ割いてありまして、読みふけってしまいました。今まで知らなかったこともあって、恥ずかしながら勉強になりました。
    ちなみに、神奈川県相模原市の公立小学校です。
    参考になれば幸いです。

  5. ijiok より:

    両角岳彦さんや武田邦彦さんじゃありませんが、僕自身はEVやHVは(真偽は判りませんが)資源製造エネルギーやリサイクル&廃棄エネルギーが高く、従来車と比べ本当にエコなのかと懐疑的に胡散臭く見てしまうひねくれ者なのですが、
    それでも、「未来のくるま」とワクワク感を持ってますし興味があります。
    それに、日本の景気に直結するなら何よりです。
    また原発のエコ疑念も、ケイイチさんが話題にされていたオバマの宇宙開発の狙い(軍需産業の利益が核など軍事から宇宙へ)が良い方向へ進むと嬉しいですし。
    いひゅもんさんが仰っておられる免許制度、また違う意味でですが、費用が高すぎるのも車離れの原因ではないでしょうか。「そんなお金出すなら違うもの買う!旅行行く!」と言ってる若者多いです。
    きっと警察天下り?利権で高くなってるのでしょう。事業仕分けではその辺も切り込んでほしいです。
    マナーは教育の方が重要な気がします。自分勝手な親が多すぎるので、やはり学校で教えないと…。

  6. 真鍋清 より:

    関係ないけど、この少女記者「みーちゃん」嬢の話を聞いて当方の小学校中学年の頃を思い出して思わず目頭が熱くなった。
    当時小学3年だった小生は、小学校の文集に「大人になったら共同通信社のヨーロッパ支局長になって、メルセデス450SEL(そうW116型!)に乗ってヨーロッパ中を走りまわりたい、そしてイタリア・スイス国境のステルビオ峠でトラクション性能とハンドリングを試してみたい…..」(原文より)と書いたことを思い出す、時に1978年のことだ。
    現に当時、父親に「家の車をアウディ80GLEにしよう!」と熱烈に薦めて、610型ブルーバードU1600GLから乗り換えさせたのも小生、ヤナセでアウディ80の運転席に座って感想を求められた所「飛行機を思わせるコックピットに魅力を感じる、全体にがっしりしていてアウトバーンを走るのにふさわしい強さがあるな」と印象を述べ、「じゃあ大きくなったらどんなクルマに乗りたいんだ?」とヤナセの営業マンに聞かれた所「メルセデスのSクラス、BMWの5/7シリーズ、プジョー604にルノー30TSかな」と答え、既に血中ヨーロッパ車濃度は筋金入りに高かったと自己分析できます。
    そして今、「三つ子の魂百まで」でもなかろうがあの頃の思いは相変わらず(地下水脈経由で)続いており栃木県は那須の山道で愛車2009年式レクサスIS350のブレーキやトラクション性能を心ゆくまでしゃぶり尽くしている小生がいるわけだ、アルプス超えの道に見立てて。
    そして普段の足ヴィッツのメリハリある瞬間ごとの加速感に初代VWゴルフやルノー5アルピーヌへの思いを投射させつつ。
    この通りヨーロッパ車とは1992年式メルセデス・ベンツ260Eを16年7ヶ月乗ったのを最後に縁がなくなってしまった小生だが、「顔が見えずに小賢しさだけが目に付く」としたり顔で評される昨今の日本車にも人の心を豊かにする機械の息吹が伺えるように感じられる。トヨタはじめ国産車メーカーもそのあたりを見据えて社会への適合性と感性をうまく両立させてもらいたい。何より粗製乱造の車種の多さを整理し、一球入魂の姿勢でコンセプトを見誤らず乗り手の心を楽園に誘うものであってもらいたい。「クルマは顔のある機械」この原点を忘れずに!

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