事故再発防止策

警察の場合、事故再発防止にはほとんど興味を示さず、犯罪者を作り出すことに奔走する。しかし航空機事故が発生すると原因を徹底的に分析し、再発しないようにすることを是とする。土曜日の午前に発生したJAL機のニアミス、当初の報道では管制官の指示を聞かずに離陸を始めた機長を罪人にする展開となった。実際、管制官の「すぐ離陸できるよう待機」でスロットルを開いてしまったらしい。されどミスを誘う理由が翌日になって判明。飛行機に詳しい人なら御存知の通り、翼の上面に雪が積もると揚力を得られず離陸出来ない。そこで機体に融雪剤を吹きかけるのだけれど、この効果、降雪量や風の強さ、気温によって違う。一般的に40分〜80分と言われています。当該機は融雪剤を掛けた後、延々と離陸を待たされており、前述の指示を受けた時は60分を経過していたという。500m先も見えない大雪ではギリギリ。こうなると機長は焦る。おそらく「離陸するか戻って融雪剤を再び掛けて貰おうか」と迷っていたろう。もちろん融雪剤を掛けて貰うという選択をすれば、間違いなく離陸は1時間近く遅れる。前回JALが起こしたニアミスも、同じような状況で発生していた。管制官だってシロウトじゃないハズだ。融雪剤を掛けた後、大雪の中、60分待たせたことに問題意識を持たなければならない。今回のインシデント、前回のニアミスで反省しなかった管制官にも大きな責任があると考える。ちなみに今回も管制官はJAL側に全ての責任をなすりつけようとしてました。

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