京都の事故で考える

京都の痛ましい事故はてんかんとの因果関係が報じられている。昨年4月に栃木でクレーン車が小学生の列に突っ込み6人が死
亡した事故はてんかんの発作だった。おそらく「てんかんの人は運転をしないようにさせよう」という動きも出てくることだろう。しかし進化した技術を使えば解決できると考えている。

例えばアイサイト。今回の事故もアイサイト付きのクルマなら、おそらく暴走出来なかった。いろんなモノが前を横切り、全て関知するからだ。ノロノロとしか進めなかったハズ。これはてんかんの人だけに限らない。認知症になり始めた高齢者や、ブレーキの踏み替えに時間が掛かる障害のある方にも当てはまる。

健常ではない人だってクルマは必要な生活の道具である。同時に、使い方を間違えば非常に危険。目が悪い人は免許を取得する際「眼鏡を使うこと」と限定される。それと同じく、認知症の疑いがある高齢者や障害のある方は「安全装置付きクルマに限る」という限定をつければいいだけ。難しいことではない。

もう一歩すすめることも出来る。アイサイトの機能を強化すれば、緩い自動ブレーキをもっと手前で掛けられるし、ウインカー無しで車線を越えようとした時は強い車線キープ制御を入れることだって可能。赤信号や一時停止表示を読ませたっていいかと。警察と国交省さえOKを出せば半年後に出せると思う。

多少選択の自由は狭まってしまうが、障害のある方や認知症の疑いのある高齢者は、安全装置付きのクルマに限り運転を許可すればいいということです。「眼鏡」という道具より高いけれど、事故が起きた時の危険度の大きさからすれば納得してもらうしかあるまい。ある程度の補助を出してもいいと考えます。

・ECOカーアジアは「レクサス、ディーゼルと決別か?

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16 Responses to “京都の事故で考える”

  1. 那須与一 より:

    ただ私は雪国原理主義者(笑)なんで、断然ESC義務化に一票なんですが、日本の現実だとやはり低速域における追突や歩行者や自転車、障害物で自動ブレーキが効いた方が、安全な交通社会になるのは目に見えています。
    これこそ、軽自動車やトラックにも付けるべきであって、ESCは雪国や高速道を走るクルマだけでいいと思うんですよ。
    PS:
    BC誌の発電バッテリー企画良かったです!ハイブリッドやEVを持ってないので、やはり発電機か誰かにアクセル吹かしてもらうか(笑)です。
    あの企画を見ると、PHVを含めたEVが欲しくなりますが、発電機より高いので…。まだ買えません。

  2. サンバーいいね より:

     アイサイトを普及させるつもりならばスバル車すべてに搭載されていると思われます。インプレッサでアイサイトは売れると確信したスバルが簡単に手放すとは思えませんね。
     後付け可能であればサンバーに搭載します。ドライブレコーダー機能も追加してほしいところです。

  3. アミーゴ5号 より:

    本当にそのとおりだと思います。
    各メーカーとも、オプションを義務化してもいいくらいです。

  4. 理想 より:

    ぶつからないクルマこそ日本メーカーが生き延びる分野
    完全に事故回避できれば、衝突安全性担保しなくていい
    つまり飛行機なみの軽量化可能
    そうすればリッター100km実現
    いいことだらけです

  5. 小林 英弘 より:

    この事故の報道を聞いて、休憩時間中に勤務先の市立図書館の図書を色々と見てみましたが…軽度の人のどこまでを「患者」とするかで「患者数」がかなり異なっているのが現状の様ですが…大体40万人〜60万人の方々が「てんかん症」に該当する様ですね。何でも「脳疾患による精神疾患では患者数が一番多い病気」だとか。
    なので、これだけの人数の人達全員から運転免許証を取り上げるのは不可能でしょう。たとえ「てんかん」という「持病」を持っていたとしても、人間、働いて稼ぎを得なければ生きていけません。今や就職し仕事するのに「普通自動車運転免許」を持ってるのが「常識」と化した現代日本社会では、運転免許を取り上げられれば生きていけないでしょう?
    …今回事故を起こした方は医師から再三「自動車の運転はしない様に」と言われていた様ですし、今日の帰りの道中にラジオで聞いた所では「…殺人罪で○○容疑者の自宅を家宅捜索した…」との事ですから、この方はかなり重症患者だったのでしょう。だからこそ警察も「容疑者死亡のまま立件」の姿勢で動いているのでしょう。
    しかし…この事件でもって「てんかん症」の方々の運転免許に関する規制が強化されればどうなるのでしょうか? 究極は「てんかん症の人間には運転免許を一切与えない(←運転免許の交付を管轄する省庁の保身)」=現代日本社会の雇用環境を考慮して言い換えれば…「てんかん症の方々は全員、生活保護で生活して下さい」ですよね!?
    「てんかん症」って、妊娠時か出産時に強い外的負荷を受けたために脳神経に程度の過多を問わずダメージを受けたのが原因の病気ですよね?(←付け焼刃の知識です。間違ってたらすみません)。そんな「本人の関知しない所で背負わされた病気」を「持ってる」ために「運転免許を交付しない」なんて事が現実になれば、それって重大な人権侵害でしょう!?(←もちろん今回の事故の方の様に医師の再三の警告を無視して運転する様な悪質な方は除きます)。
    …そこで!アイサイトでしょう! 傘下のスバルの技術&商品なんですから、親のトヨタがぶん取って全車種に標準装備すれば、トヨタの販売力をもってすればあっという間に普及するでしょう。願わくば全世界の全メーカーのクルマにアイサイトが標準装備されればいいですね。

  6. CVCC より:

    国沢先生のアイサイトのご意見に賛成です!
    ただ、アイサイトが全車に装着出来ればいいのかもしれませんが、日本中の車をアイサイト化することは事実上不可能です。
    また、てんかん患者に限定してアイサイトを義務化しても、実際そうできるかは不明瞭です(何かのときに友人の車等を運転するかもしれませんし、事実、事件を起こした方は、医師から運転をとめられていたにも関わらずに危険を知りながらも、無視して運転をしています)。
    運転中に制御不能になる(なった時点で殺人兵器です)確率が高い患者場合、医師による行政への申告を義務付けし、免許を剥奪するべきだと思います。
    運転免許無い=働けない=生活保護なんてコメントを書いた方がいましたが、なんなんでしょうか?意味不明です。
    なんでも差別、差別と言う人がいますが、これは、国民の生命と安全を守る為に必要な区別です。
    重度なてんかんの症状が認められると医師が判断した場合に運転をするのは、非常に危険です。
    これは一般ドライバーと区別するべきです。
    危険な運転、違反をするドライバーは、一般ドライバーと区別され、免許を剥奪されます。
    その人は皆、生活保護ですか?
    違います。
    危険を回避するためにはしっかりとした区別が必要かと思います。

  7. 高橋 より:

    先生の仰るようにアイサイト付きの車だったらなあと私も思いした。
    何も対策をしなければ、これからも同じような事故は繰り返されるでしょうし、その予言はきっと的中してしまいす。
    国は、アイサイトのような自動ブレーキシステムの義務化や全額補助などを直ちに実施すべきです。やはりエコカー補助金より人命が第一ですから。
    もし全車に搭載されれば、自動車事故は大きく減り、それに伴い医療費も節約することができます。さらに、救急医療に携わっている医者を、産婦人科などの人手不足の分野に振り向けることもでき、良いこと尽くめです。
    ただ、TPPに加盟したら、自動ブレーキの義務化などは非関税障壁たどアメリカに指摘されると思いますが、ここは一つ国に頑張ってもらいたいものです。

  8. 北の点 より:

    確かに今回の事故はアイサイトが付いていれば抑止になったでしょう、でも、タクシーに追突した後、バッグしてからタクシーを避けて再発進し狭い通りを他の車を避けて疾走しているのはてんかんではないでしょうね。 なので、警察も事件扱いにするのか調べているところですね。

  9. 605 より:

    20年程前、ある会社の人事課長から従業員送迎バスの運転手が心臓に障害がありもしものことがあったらと困っていると相談を受けたことを思い出しました。当時は当然アイサイトの「ア」の字もない時代でしたから、何の解決策も提案できず話を聞くだけで終わってしまいました。
    また、てんかんで勤務中に気を失ったという方からの相談も少し受けたことはありましたが、やはり油断して服用していない方がほとんどでした。今回で懲りてこれからは必ず服用しますと帰っていかれました。
    今回の事故・事件はてんかんだけの問題でなく、脳卒中、居眠り、飲酒、ブレーキの踏み間違いなどによる事故を防ぐためのハイテク機器を搭載(義務化)を検討するいい機会です。

  10. さね より:

    こうゆう事故を聞くと、自動車はあらためて危険な乗り物なんだなと再認識します。かといって車が悪い訳でなく、それを扱う人間次第ですけど。 やっぱり安全性は大切ですね。事故になるリスクが減るアイサイトなどは必要不可欠ですね。うーんやっぱりインプレッサかなぁ買い替えるなら。昔みたいにスポーツワゴンだしてくれないかな今すぐスバルさん。荷物積むならレガシィにしろってことか。CXー5のは低速だけみたいだし… とにかく車を扱う人間は完璧じゃないので事故にならないよう一層気おつけて乗ります。悲惨な事故 が減るといいと思うし、ハンデがある人も安心して乗れる車がもっと増えてほしいですね。

  11. tonpochi より:

    確かにアイサイトがある車であれば今回の事故は起こらなかったと思います。しかし、30歳でこの車を購入するのは限られています。であれば、ソフト側で対応するしかないです。
    加害者の担当医師は車の運転はしないようにと伝えていたと言ってますが、いかんせん強制力がありません。そこで、医師が車の運転が危険と判断した場合はその場で免許証を預かり、警察に渡すというしくみがあっていいと思います。
    それよりも、相変わらず発生する飲酒運転の対策としてアルコール検知器標準装備化を進めて頂きたいです。

  12. 小林 英弘 より:

    CVCCさん、ご指摘ありがとうございます。いろんな方々にご指摘を頂けるのはとてもありがたい事です。
    私は主として自分の経験を元にコメントを書く事が多いです。
    運転免許を持ってないと「仕事どころか通勤どころか採用試験さえパスできない田舎」で生活してる私の経験で先のコメントを書きました。東京などの大都会はクルマが仕事や日常生活に必要ないので持ってない人達も大勢いる様ですね。そりゃあ香川県で「常識」と思ってる事も大都会の方が読めば「何言ってんの?的外れだよ?」になるのも当然ですね。そこの所を予め文頭で断っておけば良かったな、と今にして思います。
    税務課時代に「累積+スピード違反=免許取消」になって会社をクビになって以降、「仕事が見つからない+働いていた時代の所得での市県民税+現在の国保税がどうしても払えない」という、独り暮らしの当時で50代後半の人に手を焼いていた事がありました。毎月「どうしたものかなぁ?」と思いながらも訪問して顔だけは出してましたが…。
    ある日、課税担当から「△月△日より○○氏は『A』」と文書が来ました。『A』とは生活保護の隠語です。
    正直、複雑でした。保護受給中は税金の取立+更なる課税は「停止(←「免税」ではないので保護が切れれば遡及課税されてしまいまう現行制度は疑問ですが…)」なので、当面あの人が税金の事で頭を悩ます必要がなくなったのは良かったな、と思いましたが…「免許停止って怖い!」とゾッとしたのも事実です。
    …この経験を元に先のコメントを書いた訳です。こういう地方の人間の個人的な経験を一般論化して「言い切り形」で書くと、そりゃあ「なんだコイツ?」と思われる人達がいるのも今は分かります。確かに先のコメントの書き方では私の「言いたかった事」がうまく伝わらないですね。
    「言いたかった事」というのは、上記の自分の経験から感じた「免許の交付や停止等を司る『権力側』が突っ走ったらどうなるの? 浮世離れした生活してる官僚や政治家が画一的な規制をしたらどうなるの!?」という漠然とした危惧です。
    もちろん「危険なドライバー(持病で危険なのか性格が悪質なので危険なのか等は問いません)」に対する規制を否定する訳では全くありません。
    というのも実はつい先週、免許の更新に行きまして(←毎回120分の違反者講習です(笑))、「速度の低い高齢者のクルマを強引に追い越して前に出た瞬間に、運転してた高齢者の方がビックリしてその瞬間に心臓発作を起こして、制御不能になったクルマが左に流れて縁石を乗り越えて3m下の田んぼに転落した」事故例をビデオで観たばっかりなのです。
    なのでCVCCさんの「(前略)なんでも差別、差別と言う人がいますが、これは、国民の生命と安全を守る為に必要な区別です。重度なてんかんの症状が認められると医師が判断した場合に運転をするのは、非常に危険です。これは一般ドライバーと区別するべきです。危険な運転、違反をするドライバーは、一般ドライバーと区別され、免許を剥奪されます。(後略)」のご意見には全く同感です。
    これからもよろしくお願い致します。

  13. 中古車買取 より:

    この情報はありがとうございました。
    このような車に関する情報をまた書いてください。
    宜しくお願いします。

  14. 阪神ファン より:

    前方車との車間距離警報。
    カートップの記事によるとトラックでは2年後に義務化されるようですね。
    三菱ふそう、日産ディーゼルなどトラックメーカーでは
    既に車間距離警報の装着車(オプション?)がありました。(上記、2社。確か、かなり前のモーターショーで出展されていたような記憶があります)
    自動車メーカーでも、最近元気のない三菱をはじめ、トヨタや日産も車間距離距離警報があったように思います。これもかなり前の記憶ですが・・・、確かTVのCMでもやっていたと思います。
    数年前なので、ブレーキ制御まで入ってないのかもしれませんが、せめて警報が鳴るだけでも効果があるのではと思います。

  15. 牧場主 より:

    飲んだら乗るな!と言っても飲酒運転。
    風邪薬を服用したら、運転はひかえて!
    と言っても運転する。
    ルールを守って安全運転を…
    なんて言っても違反する輩もいる。
    こんな人達に対しては、アイサイトなんかつけたところで無意味ですよ。
    着いている分過信して、結果あまり変わらない。
    というか、アイサイトの評価が高いのはわかりますが、過大評価しすぎではないですか?スバルだって、CMの最後に大きくテロップ出してましたよ?作動しない場合もある…様な事を。
    人として、教育がなされていたのか?
    自分がどういう身体なのか、問題意識を持っているのか?
    ここではないでしょうか?

  16. 富士重工業が EyeSight を全車種に搭載させると発表している。
    選べる車が高額だという指摘があるが EyeSight 自体は約十万円だそう。
    CCD を CMOS へ置きかえることなどによって、より高速な撮影が可能となり、薄型で低消費電力となる可能性が考えられる。
    警報装置の義務化は必要だ。
    制動についても法律で推奨または義務化すべきだ。
    大型トラックについては義務化の方向で検討されているという報道がある。
    ただ EyeSight は夜間などでは人間同様、判断力が落ちるため、あくまでも補助機能で、万能でない。
    判断能力に障害がある人や、意識障害の患者などのための機能とすべきでない。そこまでするなら自動運転機能となる。

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