円安で国内生産比率を増やす?

1ドル=110円を超える円安水準なら、日本の工場で作ったクルマを海外で売れば大笑いするくらい利益が上がる。したがって国内生産比率高く、しかもフル生産状態のマツダとスバルは、タイヘンなことになっていることだろう。儲かってる企業も人も、大人しくしてる。

この数日の報道を見ると大手メディアほど「何で国内生産比率を高めないんだ!」と自動車メーカーに言って回っているようだ。あまりに短絡的で愕然とします。どうやら数ヶ月あれば日本の工場を立ち上げられると考えているらしい。円安も円高もネガティブ報道だし。

結論から先に書くと、生産設備の国内回帰は”ほぼ”無い。今や日本の自動車メーカーは為替に関係なく存続出来る体勢を確立してます。も少し正確に書けば「為替がどう動いても赤字にならない体勢」だ。「1円の円高は400億円の赤字」と報じられる。

これ間違い。「1円の円安になると円換算での利益が400億円減る」。儲けが少なくなるのであり、赤字になるワケじゃない。逆に円安になってもドル建ての利益が増えるのでなく、円換算での黒字額を増やすのみ。逆に考えると「為替での一喜一憂はイヤだ」です。

大きな生産設備の投資が必要な自動車メーカーにとってみると、為替の変化は最も辛い。対応が追いつかなくなるからだ。なかでも「従業員の増減」に苦しむ。正社員だと円高になれば過剰雇用になり、かといって臨時雇いも解雇の時にメディアから叩かれる。

何のことは無い。メディアが世論を動かし国内生産量の増減を出来なくなるシステムを作ったのに、そのメディアは「何で円安なのに国内生産比率を上げないのか?」と迫ってる。マッチポンプですワな。日本から出て行った製造業は日本に戻ってこない。


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