原因を詳しく調べる

首都高湾岸線でローダー車が1BOXカーに追突。そのまま40フィートコンテナを積んだトレーラーの間に挟み、4人死亡。
2名負傷という痛ましい犠牲を出した。1BOXカーは生存空間を失うほどの損傷。下を見て80km/h以上出ていたと思われる。ちなみにローダーの運転手は「前を見ていなかった」と言ってるらしい。

むなしいのはニュースを使える報道の最後に、どこの局も「警視庁は事故原因を詳しく調べる」
と言っていること。警察が調べるのは悪人探し。酔っ払いなど無謀運転じゃない限り「スピードの出しすぎ」とか「わき見運転」で済ませてしまう。極悪人が見当たらなければ犯人を罰してオシマイ。事故再発抑制効果など無し。

すなわち「原因を詳しく調べる」は、酔っ払いか病歴の有無か、酷い労働環境だったかどうか、ということです。交通事故死者は年間4500人程度。ウチ、無謀運転や飲酒運転は合計500人前後。つまり4000人の死亡事故死者が単純な運転ミスという分類。詳しい原因を調べても事故再発防止効果なしということになる。

単純ミスであれば「残念でした」となり”詳しい調べ”は
終了。でも4000人の死亡事故を減らそうと考えるなら、具体的な案件を詳細に分析し、どうやったら防げたかを公表。装備面の充実や道路環境の改善を図るべきだと思う。現実的にはドライバーが低血糖症など人事不省に陥ったケースだって少なくないだろう。

今回の事故も「残念でした」で終わるのだろうか? 私は追突事故低減ブレーキを車重が重い順番で義務化していくべきだと考えます。アイサイトタイプなら10万円。ECOカー補助金を10万円出すよりずっと現実的だ。追突事故低減ブレーキ付なら任意保険料金を引き下げるという手もある。亡くなった方の御冥福をお祈りします。

・ECOカーアジアは「電気自動車の電費は勾配で驚くほど変わる

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8 Responses to “原因を詳しく調べる”

  1. 後ろに目 より:

    アイサイトも去る事ながら、Bサイトというのを作ってほしいと思っています。
    後続車との車間距離を計測して速度に応じて警告表示するというものです。
    高速では前方との車間距離を開ける事はいつも気をつけていますが、後ろから煽られるのはイカンともしがたい。
    なんとか止めさせたいので、警告装置を自作してやろうかと頭に浮かぶものの、きっと法律の壁に阻まれるのだろうなと(余計なランプは駄目とか言って)
    それに、法律で保護されていないと短気でイカれた連中がバット振りかざして降りてきそう。
    是非法律で車間警報装置を搭載できるようにしてほしいのですけどね。

  2. お祭好きの電気屋 より:

    ホントですね・・・。
    その点ホントにドイツを見習って欲しいと思います。
    ドイツでは事故調査部門がしっかりしていて、
    本当にしっかりと調べます。そして、
    その結果は公表され、必要な部署に通達されて
    交通安全向上にフィードバックするシステムが
    完成しています。
    これについては車検も同じで、車の不具合データーは
    詳細に分析蓄積され、必要であればリコールが
    出されます。日本車もこれでリコールががかった
    と言う話が少なくないそうです。
    警察ネタは定期的に出ますが、とにかくいずれにしても
    官公庁関係は)のため国民のために仕事していないと
    いうのが基礎であってそこを何とかしないと
    ダメダメと言うことなんですよね。

  3. kine より:

    ミリ波レーダー、アイサイト、が有れば救えた命、これから販売する車には必着にして欲しいです。
    クルーズコントロールとアイサイトが有れば高速道路は楽珍で寝てしまうかも?、欲しい逸品です。

  4. 林檎 より:

    日本に自殺が多いのも原因を詳しく調べたくない警察の都合との説がありますね。

  5. tonpochi より:

    まったくその通りだと思います。
    それから、今回追突事故を起こした運転者の年齢が70歳だそうですが、いったい、いつ免許証更新をしたのでしょうか?そろそろ、視力、聴力、運動能力等の適正が無くなってくる年齢だと思うのです。
    一定年齢を超えた人にはアイサイト等の追突防止装置を条件に付けるべきだと思います。

  6. アイサイト より:

    保険がアイサイト付きだと1万円掛金安くなればあっと言う間に普及するでしょうね。
    完全に衝突しないクルマになれば、衝突安全性で重たいボディ必要なくなって、燃費もコストもやすくなるのに。いずれこの流れはじまるはずです。

  7. さね より:

    まずはご冥福をお祈りいたします。なかなか悲惨な事故は無くならないですね。人が運転してる限り、完璧はないので無くならないのでしょうが自動運転になったとしても機会も完全無欠ではないので無くならないだろうな…。 ただアイサイトのような安全運転支援装置みたいな機械で事故が減るのであれば、日本ではコストと値段でメーカーもユーザーも安全軽視な上、警察さえも事故の調査を徹底しないのであれば、その事故車のメーカーが徹底的に調べる、もしくは事故調査団体をメーカー間で共同で作る…もしないだろうから、安全運転支援装置の義務化しかないような気がします。軽自動車にもかよ!とか、こうゆうと原理主義的と言われそうですが命とお金、事故処理や道路修理、渋滞によるロス、いろいろな諸経費が飛ぶならこうゆう議論の場合は義務化だと思います。ですが選択する自由も大切なので現実には各々が安全運転を心がけるしかないですね。と言うことは、燃費だけでなく自動車そのものの基本性能が大事になりますね。走る曲がる止まる後視界確保。燃費の為に犠牲になってる気もしない車体の性能をメーカーは燃費向上も当たり前、性能を上げるよう頑張ってほしいです。現実にドイツ車などそのような車があるみたいだし。後警察ももうちっと反則金取るだけでなく、見て、事故を起こしそうな挙動な車を見つけたら検挙する前に注意を促すなどしてほしいです。違反するまで待つてのも、なんだかなぁ。

  8. 白木 晴幸 より:

    「警視庁は事故原因を詳しく調べる」、メディアはこれが官僚のリップサービスと気づかないのでしょうか?
    「調べる」と言っても口先だけで実際には何も行動しない。だからいつまでたっても効果的な対応ができない。
    自動車メーカーが様々な安全システムを開発しても頭のカタいアホ官僚は理解できないから認可しない。
    『馬鹿に権力を持たせるとロクな事がない』とはよく言ったモノである。

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