原点に返る

私はリーマンショックの時から「格安のクルマを作るべきだ」と考えている。先日、ホンダの東南アジア戦略のプレス資料を見たら、タイやインドで販売するために開発した『ブリオ』でも、まだ品質が高すぎると書いてあった。その通りだと思う。例えば安全性やクリオティなど世界共通である必要性など無い。

というか押しつけである。もちろん先進国と同じ基準で作られたクルマのニーズだってあるだろうが、そいつはメインストリームじゃない。少なくとも「便利な足」と「産業の興隆」によって多くの人を幸せするモータリゼーションと違う。国際車種でなく「地域車種」こそ正義だと思う。ホンダはどんなクルマを作るだろう?

アメリカの『エリオモータース』というベンチャーは6800ドルの3輪コミューターを開発しているという。下の記事を見て頂ければ解る通り、1リッター3気筒エンジンを搭載する4人乗りのFF車で、目標燃費50km/L。0〜100km/hの加速性能も10秒だというから実用上全く問題ないレベルにある。

米オートブログ・グリーンの記事

でもマトモなクルマは作れないだろう。技術力無いし、良いクルマを安く作れるノウハウだって持っていない。こういうクルマのアイデアを日本の自動車メーカーが出し、ゴーを掛けられる経営者居たら、きっと新しいモビリティになる。もしかしたらホンダのインド戦略車種はこんなクルマになるのだろうか?

安価で燃費良くて、多くの人を幸せに出来るクルマが作れたらどんなに素敵なことだろう。成功した自動車メーカーは、プレミアムの方向ばかり考えてしまう。確かにプレミアムも楽しいしチャレンジングだ。でも日本の自動車メーカーで1社か2社は、黎明期の日本のモータリゼーションを思い出してもいい。

なかでも本田宗一郎さんは「人に幸せをもたらす技術」からスタートしている。ホンダが先祖返りしようと考えているなら宗一郎さんだって喜ぶことだろう。テントウ虫に家族の夢を乗せたスバルも、こういったクルマを作ってくれたらオモシロイ。初めてクルマを持った時の嬉しさを、多くの人に味わってもらいたいです。


5 Responses to “原点に返る”

  1. アミーゴ5号 より:

    本来なら、マーチやミラージュがそうなるべきなのに、「安く作って儲けよう!」みたいな下心がミエミエですよね。
    クルマへの愛着やドライブの楽しさを忘れ始めた今の日本人には、小粋で安いジーパンみたいなクルマはデザインできないかも・・・。

  2. kine より:

    110サニー、チェリー、水平対向2気筒のパブリカ、スバル360、セルボ、スバル1000、などのリメイク!、ぜひ500キロを切る車重で!。
    サイドバルブはダメだとしても、OHVのエンジンでも良いです!。
    水平対向2気筒OHV4バルブ!800cc〜1200cc。

  3. 白木 晴幸 より:

    いわゆるベーシックカーですね。現在日本では軽自動車でもその装備内容はかなり豪華だと思います。パワステ・パワーウインドゥ・リモコンミラー・エアコンは当たり前です。ベーシックカーを自認したければ不要な装備ばかりだと思います。タイのトゥクトゥクにこんな装備がありますか?トゥクトゥクをスタディモデルにした四輪車を開発するというのはどうでしょうか?

  4. COLT より:

    光岡自動車に期待したいのですが、オロチから動きがありませんね。どうしたんでしょうか?

  5. 一ノ渡 悟 より:

    はじめまして。
    エッセのDというグレードを所有しております。
    75万円という低価格は、47万円でエアコン、オーディオレスの初代アルトよりもコストパフォーマンスが高く、ミライースの廉価版よりも装備が充実(最低限必要な範囲で)していて5万円くらい安いし、マニュアル仕様も選択できて、一般道でリッター23キロ(ナンカンNS-2 165/50R15装着)を記録するので大変満足しております。
    パーツも豊富なのでイジくる楽しさもありますし。
    エッセは基本、足ぐるまなので、モデル末期の頃はCVTが必須なエコカー選びからは幕下に追いやられたので、マニュアル仕様が設定されてるなどというのは現代の日本ではセールスポイントにはならず、ダサくてもミライースが売れ、高くてもN-ONEが売れるというのは頷けます。
    しか〜し、夢を語れるならエッセが一番だと信じ、今日もステアリングを握ります。
    お粗末。

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