名ばかりのGT

現代自動車が『エラントラGT
というスポーツグレードを発表した。「ついに韓国車もスポーツモデルを出してきたか!」と危惧したら、1,8リッター4気筒で148馬力だという。スペッ
クを見て、まだまだ日本車もチャンスあるな、と強く思う。やっぱり韓国人はクルマ好きじゃないのだ。というか、クルマ文化を理解してない。

ル・
マンやニュルブリックリンクの24時間レース、WTCC、WECなど見ても、韓国車ってウワサすらありません。興味無いらしい。WRCだってシーズン途中で逃げ出し、違約金を払わずバックレたままだ。もちろん技術力についちゃ相当のレベルに達していると思う。タイヤなど一部は日本勢に追いつき始めたほど。

ソウルや釜山のモーターショーに出展されているクルマを見ても、スポーツモデルがない。ミドシップのスポーツカーなんか作る気も無し。韓国勢は急成長しているけれど、やがて踊り場に差し掛かるだろう。その時に「文化」を持っていないと、案外粘れないような気がします。黎明期から「クルマ好き」だった日本と違
う。

日本の自動車産業が家電製品などと同じく韓国に押し切られるかどうかは、文化を持っているかどうかで決まると思う。残念ながら家電製品は文化を持っていなかった。新しい価値感や楽しさを生み出せなかった、と言い換えても良い。だからこそ液晶TVだって性能や価格で韓国勢に迫られたら粘れなかった。

新しい楽しさを作り出せているアップルのようなアイデアマンが日本の電機業界にいれば、こんな簡単に押し切られなかったと考えます。明らかな優位点であるモータースポーツすら出来ないような自動車メーカーは、韓国勢に飲み込まれてしまうだろう。じゃなければ韓国勢と価格で勝負するか、です。

ダイハツやスズキあたりからは殴り合い上等という意気込みを感じる。マツダと三菱自動車は、なるはやで戦略を決めなくちゃならんと思う。今のままだと液晶TVなどと同じく「技術はあるんだけど際立った特徴や個性が無くいのに安くないんだよね〜」という同じ道を辿っちゃうような気がします。

・ECOカーアジアは「ガレージ屋根発電装置でクルマを走らす

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11 Responses to “名ばかりのGT”

  1. 白木 晴幸 より:

    日本の自動車メーカーTOP3の他ダイハツ・スズキ・スバルはそれなりに気概を感じます。三菱とマツダは何を考えている…?
    最近は外車ディーラーも宣伝上手になってるのでウカウカしてると客を喰われると思います。
    SKYACTIVは現状に追いついただけ、三菱もクリーンディーゼルの次の一手が欲しい(ダウンサイジング)。
    いずれにしても国内雇用は期待薄…。せめて派遣切りに歯止めがかかって欲しい。それと若手のアイディアを無用にツブす老害を切って頂きたく…。

  2. 阪口 正輝 より:

    韓国メーカーだけではなく、最近はGTを名乗るグレードの車がたくさんあります。
    各メーカーでGTの意味合いが違うことも感じます。
    86の「GT」と フーガの「GT」とエクストレイルの「GT」がいい例かと…
    何でもかんでも、GTとつけるのではなく、明確なイメージがないと先生がいう名ばかりGTが氾濫してしまいます。
    車好きを大切にしないと、客離れが激しいメーカーとなります。
    自社のファンを作り出す為にも、GTとRSのグレードを名乗る車には明確なイメージやアイデンティティーをと思います。

  3. 真鍋清 より:

    「名ばかりのGTは道を開ける」懐かしいですね。
    1980年、トヨタがセリカのマイナーチェンジ版をリリースした際に、セリカ1600GTをフランスの某サーキットで走らせる映像に被って、上記の字幕が映し出される―スカG(C210)の絶好調の売れ行きに臍を噛んだトヨタがスカGをアジった名セリフですね!
    今度は国際市場における韓国車の猛迫に手を焼く日本メーカーが、輸出先でそうしたコピーを打ち出すのかも知れませんね。
    なにはさておき、「新時代のGT」次期マツダアテンザ・スカイアクティブDの「GT」グレードの発売が楽しみな小生なのです。それまでにCX-5で問題にされた、アンモニアの水と窒素への分解過程で起こる「アンモニア由来の酸味臭」の解明と解消が行われていることを切に期待したいものです。
    スカイアクティブディーゼルの「膨張過程」におけるNOx処理に革新技術で対処し、件の「お寿司屋さんの匂い」が100%消滅しようものならマツダも「ロータリーエンジン量産化」に匹敵する創業者利益と何より株価の上昇→フィアットへの技術供与積極化とつながり、ガラパゴス化日本を新たな開花期へと誘うのではないでしょうか。
    期待してるぞ、日本メーカーの星、マツダ。

  4. さね より:

    昔父からそんなキャッチコピーの車をきいたことあるような?名ばかりのGTはいらない?でしたっけ? まあその韓国車いらないな… 車好きじゃないのに今の勢いある世界販売台数になるなんて、すごいなあ。と同時にバックレた話とか聞くと、韓国の方々には失礼ですが、海外旅行だけなのでなんともいえませをが、少なくともハワイ、グアム、タイなどの現地のタクシードライバーや観光の地元で働いてる人は、リップサービスかもしれませんが、物凄い韓国人を嫌う発言が多いのにびっくり!日本人は大東亜戦争で嫌われてると思ってましたが、案外侍大好きとか好意的でした。不思議で近くて遠い国韓国…いつまでも金にこまると従軍慰安婦問題を持ち出す独特な感性の韓国。何でも日本の独自文化も発祥地は韓国といいまくる、理解不能な韓国…車は早く日本車が世界を席巻する気持ちぐらいで頑張ってもらいたいです。 民族が国の在り方としてアイデンティティならば、絶対に負けないでほしい日本車! 2000年以上の歴史をもつ日本国として絶対に。早く憲法第9条をみなが考えられるようにしてください消費税ばっかゆってないで国会の方々。これほど官僚天国になってるのは民主主義化以来初めてじゃないのかな?

  5. さんぼん より:

    スポーツカーであれば、全体のバランスで150馬力でも十分に楽しいクルマはあります。が、GTと名乗る限りはそれなりにパンチのあるエンジンを積んで欲しいところですね。あくまで個人的見解ですが。
    ヒュンダイの好調を分析し、モータースポーツへの情熱、投資をきっぱりと切り捨てることがその好調の理由なんて解釈してしまうメーカーがあれば、恐ろしい事です。
    モータースポーツやスポーツカーは情熱や熱意がないと出来ない、作れないと思います。金儲けの道具として車を売りさばく会社にとってはモータースポーツは取り組む必要のない無駄と位置づけると思います。
    だからこそ私は、例えミニバンを買う場合でも、モータースポーツに取り組む熱意のあるメーカーから買いたいと思います。

  6. COLT より:

    韓国、いろんな意味でなかなか道開けてくれないですね。開けてもらえたと思ったら後ろについてスリップストリームしてくるし・・・・・。

  7. 酔っぱライダー より:

    2輪世界GPなどに…
    スポンサー・バナーが山盛り出てる
    ヒュンダイ←多分建設機械のほうかな?
    それから、サムスン
    韓国は…残念ながらまだまだモーター・スポーツはねずかない感じですね。
    国民性かな?
    かく言う私も…在日韓国人ですけど…
    日本で生まれ育ってきたから、モータースポーツする事が… 出来たんで、韓国は足元にも来てないのは感じますね〜!
    だから…最近のホンダの行動は…ホンマに?
    って、思いますが… F1撤退してからは…2輪のほうですが、モトクロスではHRCが復活したり、
    サポートライダー枠増えたりで、ホンダのレース好きな一面出てますが…
    多分、F1には…恐ろしいくらいお金が消えてるんでしょうね〜!

  8. ねこまんま より:

    まあ、200馬力や300馬力でも使いこなせなけりゃ意味は無いので150馬力でも乗って楽しけりゃそれも良いとは思うのですが。たとえ100馬力でもレッドゾーンまできっちり回るエンジンの方が気持ちい訳で。
    初代インプレッサの1600はマニュアルで乗るには面白かったですね、たしか100馬力くらいしかなかったはずですが。
    それよりも
    >WRCだってシーズン途中で逃げ出し、違約金を払わずバックレたままだ
    こういうことを平然とやることに韓国メーカーの問題を感じますね。止めるのは自由だけど違約金踏み倒すなんてこんなことやってると誰も相手にしなくなるでしょう。実際に世界中で韓国が嫌われている理由は約束事は守らない捏造ばかりってのが原因でしょ。
    芸能人見てればよく解るけど反日のくせに何で日本に来るのですかね、そんなに日本が嫌いなら日本に来なけりゃ良いのにね。
    スポーツカーうんぬんではなくて真摯であること、それが重要ではないのかな?昔のホンダなんかは車はポンコツだったけど信念はあった、でも今は????。日本メーカーで一番堕落しているのはホンダじゃなかろうか。

  9. 白木 晴幸 より:

    追伸:基本的な問題として、〝GT〟と〝スポーツ〟の違いって何だと思いますか?
    GTとはGrand Touring Carの名が示すように長距離をなるべく疲れず快適に長時間走れるクルマである事であり、スポーツとは峠道やサーキットのような所を100分の1秒を削る思いで攻める走りを出来るクルマである事だと思います。
    ですから運転席のシートでも形状が違うはずです(本物のGTとスポーツなら)。
    最近は韓国タイヤが日本の〝GT300〟に進出していますが、GTカーに関してはまだまだバッヂだけの看板倒れでしょう。

  10. 真鍋清 より:

    小生のレクサスIS350も国沢さんがおっしゃるのと別の意味で「名ばかりのGT」なのでは?という予感がします。
    最新2012年モデルは着実に改良されている筈ですが、小生が所有する2009年モデルは2005年発売の同車のモデルサイクルの大体中盤あたりに属し、トヨタ側もレクサスブランドをどう育てるか未だ暗中模索の状態にあったことが伺えます。
    そもそも「VWパサート3.2 4モーション(※目下終売)の価格で買える、マセラティクアトロポルテ並みの加速性能」という点に惹かれて購入した同車、その驚異的な加速タイムをもたらすパワーユニットに見合っているとは手放しで断言できないシャーシー特性と言わざるを得ません。
    もちろんパワーにシャーシーが負けているとは思いませんがサスペンション/ダンパーに挙動不一致があり、お陰で激しい凹凸やS字型コーナーではサスペンションへの外力を乗員の内臓に伝える傾向が感じられるのは気がかりな点ではないでしょうか。またパワステの舵角に対して位相差が一定量見受けられ、ほぼ同時期に槍玉に挙げられたレクサスLSシリーズのVGRSと似通った特性があるのは見逃せません。
    最新のBMW328iを筆頭に、アウディA4 2.0TFSIクワトロやメルセデスC350を見るに、シャーシー関連の剛性感をはじめステアリングの微調整の少なさ、操舵に対するナチュラルな反応など熟成度で一歩も二歩も先んじていると思わざるを得ません。
    直進を保つのにステアリング操作に対して度々唐突な挙動が現れるレクサスIS…..最新IS-Fではザックス製ダンパーの採用など着実に勘所を掴みつつあるトヨタ/レクサスのこと、2013年春登場予定の次期モデルではどれだけ本物に、事によったら兄貴分GSにも増して洗練された動的性能を有するに至っているか大いに期待しております。

  11. MadebyR より:

    こんばんは。
    車文化を理解していないわけではなく、自動車メーカーがまだそんな余裕がないだけなのでは?
    去年からケーブル局でトップギアの韓国版をやっていますが、地上波番組と比べて同時間帯20〜30代視聴率1位をもぎ取ったりしています。
    まだまだ車に熱い人は多い。ただそれを受け止める試みが自動車メーカーにないだけです。今や家電みたいに数打ちで当てる戦法ですが、それで力づけて来て、文化を創り出したら、そこが本当に怖い瞬間だと思いますよ。スペックまでは大体追いついた。後少しです。

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