大型ベビーカーの件で経産省と国交省たらい回しの末、警察が出てきた~

「車幅70cmを超える大型ベビーカーが車道を通行しなければならない」という騒動の件、あっけなく最終的な判断が出た。状況を紹介しておく。以下、その間の経緯です。まず経済産業省に問い合わせてみた。そもそも今回の発表、日記でも書いた通り、下のようなベビーカーはどうなるかというもの。

これに対し経産省は「軽車両。歩道は通行出来ない」と判定した。本来なら小児用の車は全て歩道を走れるのだけれど、今回「サイズが規定を超えているため人力車になる」としたワケ。「なぜ小児用の車でないのか?」と経産省に聞いたら「コチラで判定したのでなく、国交省と警察の判断なんです」。

ということで国交省の担当部署を紹介してくれた。問い合わせると「経産省から問い合わせのあった乗り物がどうなるか見解を示しただけです。それぞれ長さ120cm。幅70cm。高さ109cm以内のサイズまではベビーカーとして認められますが、今回規定を超えていたため軽車両になると回答しました」。

続けて「小児用の車という判断をしなかった理由や、歩道を通行出来るかどうかと言う判断は警察庁交通局の担当になります」。下のような幅70cmを超える電動アシストベビーカーはどうなるか聞いたら、それも警察の担当で国交省は判断していないという。う~ん! どちらも上手に逃げます。

 

 

それなら、と警察庁に電話したらメディアからの案件は全て広報ということ。聞いてみたら「フリーランスからの質問には答えません」ときた。Yahooを通じてFAXを送ることにしたが、返事は「最短で1週間掛かります。内容によってはもっと掛かるかもしれません」。ほとぼりを冷まそうという戦略だ。

さすがに政治家すら歯が立たない役所だけあり、上手に逃げます。今まで出てきた状況を並べると、経産省は大型ベビーカーを巡る状況を把握しておらず、問い合わせのあった件だけ答えた。その内容、すでに販売されている大型ベビーカーを巻き込むことになってしまう。

ようするに「小児用の車」という解釈なら車幅70cmを超えてもOKながら、「小児用の車」という解釈でなければ自動的に人力車となり歩道を通行出来なくなってしまう。この判定をするのが警察庁だという。私は一番上の写真の乗り物を見て「幼児用の車」だと思うのだけれどいかがだろう?

もし小児用の車だという判定なら、全てのベビーカーは今まで通り安心して使える。国交省の言う通り「警察庁が個別に判断しているようです」だと、車幅70cmを超える大型ベビーカーは全て警察庁の判断を待たなければならないということになります。経産省は寝た子を起こした。

ただ全体的には「このままで行きましょう」という雰囲気‥‥と思っていたら、NHKスゴイです。本日、警察から回答を引き出しました。「大きさにかかわらず」とあえて書いてある。70cn以上も良いという見解。これで安心して大型ベビーカーも使えます。電動アシスト付きも「手押し」なのでOK。

 
私がハッキリして欲しかったことが見事に引き出ています。さすがNHKで、保育現場の厳しい状況も認識している。ただこうなると、経産省に問い合わせのあったタイプもOKになるということです。経産省の面目がつぶれましたね~。私もダメな評論家にされたけれど、現場が安心出来れば嬉しいです。

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