大恐慌以来か?

100年に一度の不況と言われるが、ホントだろうか? もし1929年の大恐慌以来だとすれば相当厳しい。なんせ当時のアメリカは「ニューデール政策」(大規模の経済投資)などを立ち上げるなど賢明に頑張ったものの、結局1941年の第二次世界大戦勃発までの12年間に渡
り回復しなかった。逆に「みんな言うほどタイしたことない」と考えている人も少なくない。いや、来年の春くらいになれば景気は上向くと思っている人の方が多いかもしれない。

私自身は「基本的には厳しいですね」と感じる。アメリカで部品メーカーの破綻が始まった。会社再生法ならあまり問題ないものの、来年発売予定の次期型カマロのパーツを作っている『カデンス』というメーカーは会社清算法の適用になったという。こうなると部品の調達が出来なくなってしまう。おそらくビッグ3の破綻を含め、来年の中頃までは悪くなっていくと覚悟した方がいいんじゃなかろうか。難しいのは、その後の流れである。

日本の場合、本格的な危機に直面する可能性も考えなくちゃならぬ。我が国の貿易黒字の大半を稼ぎ出している自動車産業が低迷してしまうと、深刻な貿易赤字と税収不足を招く。そうなった時に赤字国債を買う企業や人がいるだろうか? 長雨で地盤緩んでいる時に、国の財政破綻という大型の台風がやってくる可能性だってあります。財政破綻はもっと体力のある時じゃないと厳し過ぎる。「今の不況から大嵐に突入」か、一旦「嵐への備えが出来るか」の瀬戸際にあると思っています。

身近なハナシを。おそらく大きな企業なら年末のボーナスは満額出たと思う。けれど来年の夏のボーナスとなれば、良くて30%減といったイメージ。資金繰
り厳しくなった企業や個人商店なら、来年3月の納税(消費税も大きい)にも困ることになろう。そんな中、イスラエルが大規模の空爆を行った。戦争は最悪のチョイスだ。

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