太陽光発電装置の信頼性

電気自動車と組み合わせて導入しよう、と考えている人も多いだろう太陽光発電装置だけれど、NPO法人の『太陽光発電所
ネットワーク』の調べによれば3割の機器は設置から12年以内に故障しており、壊れていない機器であっても発電性能の大幅に低下しているケースがあるという。困った問題である。

確かに家電製品の信頼性を考えると、自動車ギョウカイから見たら驚くくらい低い。耐久性や信頼性で間違いなく一桁落ちるメーカー(製品)も少なくないだろう。というか非常にバラ付きが大きいと言われてます。壊れない製品は時代遅れになるまで稼働する一方、保証期間切れと同時に壊れる製品も。

しかも修理するとなれば、単純な故障なのに補修コストは新品の半分くらいだったりする。今や家電製品を修理する
という社会的なシステムからして無くなっているワケ。エアコンのような家電製品と同じルートで太陽光発電装置を販売したらどうだろうか? おそらく壊れた時の修理コストは猛烈に高くなりそう。

しかも太陽光発電の評価みたいなことは誰もやっていない。メーカーの「耐用年数は20年です」とい
う言葉を信じるしかないのだった。まぁ厳しい評価にさらされていないギョウカイに共通することです。したがって現時点で高額な太陽光発電装置を導入するの、バクチみたいなもの。クワバラクワバラ。

なるほど太陽光発電パネルの寿命については20年あるかもしれないけれ、作った電気を使えるようにする機器についての情報ときたら皆無に近いです。当然の如く経年劣化するゴム類なども使われていることだろう。ゴム類が20年持つと思えません。太陽光発電は歴史浅く、ユーザーとしても判断出来ぬ。

ここにきて外国製の太陽光発電装置も販売されているようだが、信頼性はどうなるのだろ
うか? もし太陽光発電の導入を検討しているなら、専門の評論家が出現するまで自動車関連企業の製品をすすめておく。そう遠くないウチ、自動車メーカーと提携しディーラーで扱う製品も出てくるかもしれません。

それまでは様子見か?

<おすすめ記事>

4 Responses to “太陽光発電装置の信頼性”

  1. Fufuhu より:

    外国製の太陽電池はパネル自体に関しては日本製のものと信頼性は変わりません。問題はパネルの防水シーリングや、設置工事業者の質ですね。パナソニックのように工事業者までは海外業者は抱え込んでいないので設置過程に不安が残ります。
    太陽電池の生産は半導体の生産と同じで簡単です。製造装置をかって来て設計図を放り込むだけでいいわけですから、設計図と原料さえ手に入れればある程度の規模の企業ならば参入できます。
    製造過程にはそこまでの技術力は必要ないです。(日本製の製造機械が優秀なので)実際問題として中国などの企業がかなりの勢いで参入して価格競争をしようとしています。
    現状では日本よりも人件費の安い台湾の一部企業ですらコスト的に(質的にではなく)競争にならないから参入を見合わせる企業もあるくらいです。
    日本企業としてこの業界で生き残っていくには圧倒的に高効率なパネル設計をして特許を抱え込むしか方法はないようです。(逆を言えば設計だけして生産は中国でも問題ない?)

  2. ぱんだねこ より:

    こんばんは。
    太陽電池のメーカーに真顔で「20年もちます」といわれたら「そうなんですね」といってしまいそうですが、20年ともなれば病院に掛かれる人間でも生きていると約束できないアヤシイ年月です。12年持てば工業製品として十分な寿命だと思うのですが、モトは取れません。一般的には残念な話です。
    しかし、太陽電池を家に取り付けようという人は初代プリウスや今度の日産リーフに飛びつく人と同じように見えます。補助金も出るので多少のことではブーブー言わない覚悟がないと無理だということは理解できます。最近はモトを取るということはあまり考えないようになりました。クルマは売っても買っても損をする(by有名自動車評論家)。クルマというものが好きだから、悟ることができたのだと思います。
    去年のことですが、ブラウン管TVを2万円出して修理しました。当時2万円で新品の液晶テレビは買えませんので修理しました。修理不能とツッ返されるかと思いましたが、修理してくれました。年賀状印刷にしか使わないプリンターも直したことがあります。修理してでも使う、と寿命だとあきらめるのは、人の考え方の問題と修理してくれる環境の問題の半々であると思います。

  3. かず より:

    こんにちは。
    という事は、とりあえず京セラのソーラーパネル辺りが、無難ですかね?
    プリウスのソーラーパネル京セラ製だから、
    (^_^;)ついっ。

  4. そーなんす より:

    こんにちは。
    私は電気関係の仕事をしており、数多くの太陽光発電を見てきました。
    電気関係といっても、私の仕事は太陽光発電を製造しているわけでもなく、販売しているわけでもありませんので、客観的に書かせていただきます。
    家庭用の太陽光発電が普及し始めたのは最近の話ですが、公共施設を中心に太陽光発電は結構以前から設置されております。
    私の経験上、確かに太陽光パネル(太陽光アレイと呼びますが)は、表面の汚れ等により多少発電効率は落ちるかもしれませんが、20年は使用可能かと思います。
    ただ、国沢さんが書かれている通り、発電された電気を家庭で使えるようにする機器(直流から交流へ変換したり、整流したりする部分でパワーコンディショナーと呼ばれたりします)の寿命は、10年ちょっとかと思います。
    10年を経過した物は、故障する確率が非常に高くなります。
    部分的な修理は難しく、太陽光パネル以外一式交換となり修理代が高額なため、撤去したりそのまま放置されていたりするのが現状です。
    電子機器はどうしても車のような機械類よりも寿命が短くなる傾向があります。
    しかし、太陽光はクリーンエネルギーとして必須であり、この先も目覚ましい進化を遂げていくと思います。その中で寿命もきっと延びて行くのではないでしょうか。

このページの先頭へ