御用学者

このトコロ様々な分野で自民党政権時代のデタラメぶりが明らかになってきている。なかでも「こら酷い!」と思えるのは、需要の予想や環境への影響評価、次世代技術の評価を行う学者だ(たいていは大学の教授)。責任を取る必要ないせいか、どんな結論でも出せるんじゃないかと思えるほど。

つまり利権を嗅ぎ付けた政治家が役人と結託。自分たちの目的に見合った研究をしている学者を使い、思い通りの評価を出させ、根拠にするという図式です。例えば燃料電池の普及予測を見ると2010年に5万台。2020年は500万台だもの。直近ではEVに関して学者が暗躍しているようだ。確かに追い風かと。

学者の問題点は、一度結論を出したら全く譲らないこと。しかも「ビジネス」や「世の中の雰囲気を読む」という重要な観点が抜け落ちているため、独善的になってしまう。この「KY度」を政治家や役人は利用しようとするのだった。もちろん素晴らしい研究を行い、次世代の若者を育てている学者の方が多いと思いますけど……。

幸い自動車メーカーは「参考意見」くらいに聞いているようだ。学者の指摘を表面的には素直に拝聴し、参考となるべきものを取り、こらアカンというものについちゃ完全無視といった具合。私ら評論家の指摘も同じように受けてきた歴史を持つので、そのあたりは上手であります。むしろ普通の人の方が踊らされてしまっているかも。

燃料電池のブームなど好例。同じことがEVに付いて言える。激しく盛り上がっているようだけれど、客観的に考えれば解決すべき点は山積しているのだ。残念ながらメディアが御用学者のデタラメ
な意見を、そのまんま報じるから困ったもの。まぁ大学の教授はメディア関係者にとっての天下り先。役人と同じ構図です。

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One Response to “御用学者”

  1. 吸気圧縮膨張排気 より:

    御用学者(笑)
    確かに…自分達に都合の良い結論を出す学者等をお抱えとしているのは目に余りますよねぇ〜
    民主主義に反して権力の構図と言うか…
    お偉い学者様が仰っているんだから間違いは無い的な…
    これを批判出来る位大衆も勉強すべきなんでしょう。
    それと同時に、大衆にも判り易い言葉で情報開示して貰いたいです。
    あ…そうすると失敗がバレバレになっちゃうか;^^
    失礼しました。

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