悲しいかな高性能電池を作ったって輸出出来ないです

少しばかりマジメな内容です。電気自動車は必ず普及する。こら間違いない。ここで大きな課題になってくるのが電池。中国や韓国に負けない、安くて高性能の電池は作れるだろう。けれどその電池を輸出することが出来るだろうか? 好例が安価で高性能な軽自動車。現状、輸出出来ないです。

なぜか。今や日本から関税無しで無制限に持ち込める国など皆無に近いからだ。コンパクトカーのニーズある国や地域は、地場の自動車産業を育成するため高額の関税を掛けられてしまう。事実上の輸入制限台数を設けられてしまっている国だと、高額車を輸出した方がいいから安いクルマの出番無し。

結果的に軽自動車を輸出出来る国は皆無。100歩譲ってコンパクトカーすら、現地生産するしかない状況。悲しいかな我が国の政府は、自動車産業を守ろうという気持ちを持ってないんじゃないかと思えるほど冷たく、そればかりか農業を守るために自動車を生け贄として差し出してきたのである。

電池も同じ状況にならないだろうか? 中国やインドなどは間違いなく自国の電池産業を育成するため海外から輸入することを許可しないと思う。アメリカも今の流れだと現地生産しなければトランプ大統領が黙っていない。ヨーロッパ市場はそもそも日本車にとって大きくない。

トヨタが全固体電池の開発に成功したとしても、アメリカで売る分はアメリカ生産に。中国で生産しようとすれば、技術を全て盗まれ日本から買うなんて状況にならないだろう。日本で販売する分だけとだと、市場規模が小さすぎる。ここで大切になってくるのが貿易の自由化だ。

日本が生き残るためには、自由貿易しかないと考える。こう書くと「農業はどうするんだ!」と思うかもしれない。確かに食料の自給は重要。けれど対策など簡単だ。輸出で利益を上げているメーカーに物資、知恵、予算のバックアップを義務づければいい。二酸化炭素の削減義務よりずっと簡単。

日本だって効率良く土地を使うことにより、海外と競争できるコストに下げるコトは出来ると思う。お米の場合、日本人のニーズに合うクオリティを追求すれば海外だってコスト高くなる。経産省は私の言うことなど聞かないだろうが、自動車メーカーは強く訴えかけて行った方がいい、

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