抜くまでが伝家の宝刀

日銀総裁の空席問題を騒いでいる政治家やメディア、評論家は多い。皆さんもしかすると日銀総裁が伝家の宝刀を「えいやっ!」っと抜けば為替相場や株価、景気をコントロール出来ると考えているのだろうか? 先日も書いた通り、今や国家がコントロール可能な相場など皆無に近くなりつつある。FRB(アメリカの日銀にあたる中央銀行)でさえお手上げに近くなってしまった。加えて我が国の公定歩合(金利)は超が10個付くくらい低い。上げることなど出来ないから、経験値ゼロ。エネルギーゼロ。武器ゼロに近い状況でロールプレイングゲームをやってるようなものです。せいぜい観客席から「頑張れ!」と叫ぶことくらいだろう。実際、自工会の張会長も、定例会見で混乱している現状にクギを刺しつつも「政府に介入を求める気はない」と明言しているほど。つまり「役に立たん」と認識しているワケ。日銀の総裁ばかりか、首相や官僚が居なくても我が国は普通に動いていくと思います。ちなみに日銀総裁の空席が決定した19日など、株価上がり、為替も円安方向に動いた。この際、徹底的にグダグダになった方がいいかもしれない。

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