新型フォレスターの2500cc、CX-5の同等グレードと全く同じ価格だった~!

新しいフォレスターが登場した。2500ccエンジン車の価格やスペックを見たら、CX-5の2500ccガソリン車とガチである! ちなみにフォレスターの売れ筋になりそうな『Xブレーク』の価格、CX-5の売れ筋グレード『プロアクティブ』と全く同じ291万6千円だったりして。超意識してます。果たしてフォレスターとCX-5、どちらが良いクルマなのだろうか? 以下、概要など。

まずエンジン。フォレスターの184馬力/239Nmに対しCX-5は188馬力/250Nm。従来のエンジンを圧倒する燃費とアピールしているスカイアクティブG搭載のCX-5が余裕の勝ちかと思いきや、車重差ほとんど関係の無い高速道路モード(WLTCモード)でフォレスターの16.4km/Lに大負けの14.7km/L。WLTCモードでフォレスターに勝てているのは市街地のみ。しかも僅差。

振り返ってみたらデビューした時からスカイアクティブGはライバルに燃費で勝てていなかった。100歩譲ってホンダやVWに負けるのは技術力の差で仕方ないけれど(CT誌でフィットとデミオの燃費比較しようとしたらマツダに拒否られた)、燃費を得意としないスバルと比べても厳しい感じ。もはやスカイアクティブGについちゃ燃費で標準レベルに達していないということになる。

4WD技術は甲乙付けがたい。繊細な駆動力制御に関して言えば、CX-5優勢。マツダの4WD技術、タイしたモンだと思う。世界最高の生活4WDである。一方、スバルの場合、繊細な制御でこそないけれど、Xモードなど悪条件下でもキッチリと駆動力を確保。さらに「雪道ひゃっほ~!」のアクセル全開走りをした時の楽しさでマツダを圧倒する。スバルの4WD、楽しいのだ。

自動ブレーキは全ての性能でCX-5優位になってしまった。なかでも遮蔽物ありの歩行者に対する自動ブレーキ性能は、上の動画のCX-5が大人45km/h。子供40km/h。下の動画のインプレッサ(新型フォレスターと同じ世代のシステム)だと大人35km/hの子供の試験は忌避(止まれない、ということ)。なのにマツダの自動ブレーキ、性能高いことは認知されていない。残念。

ハンドリングはチーフテストドライバーの感性で決まる。圧倒的にスバルですね。マツダは車体全体の「まとまり感」無し。基本的にハンドル切るとフロントからガツンと斜めにロールし、終始アンダーステア。新型フォレスターはコーナー進入で前輪荷重しハンドル切り込むと、気持ち良くリアから入っていく。コーナリング中にガツンとブレーキ踏んだってインを向く。

おそらくマツダのハンドリングやってる人は、ラリーに代表される”実戦”の経験をしてないんだと思う。テストコースと理論だけでクルマ作ってる感じ。こらもうマツダ車全般に言えること(唯一の例外はロードスターのNR-A。このクルマのハンドリングはステキです。もしかしたら担当テストドライバーが全く違う?)。ちなみにCX-5最大の弱点は「話題にならないこと」。

無視されちゃってる。それじゃ売れないです。

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