新型ブリオ、こいつぁ日本じゃ売れないです

三菱エクスパンダーと共に見たかったクルマがホンダの新型ブリオ。フィット(ジャズ)の下のクラスになる新興国向けモデルです。先代ブリオ(初代ですね)は明らかな失敗作。ホンダ人気抜群に高いタイですら苦戦した。インドなど酷いモンです。安っぽいデザインの割にプレスライン複雑で板金が難しい。現地の交通事情を知らないデザイナーかと。

また、リアのハッチドアがなぜか開かなかった。5ドアHBに見えるが実は4ドア。安さだけ狙ったインド車じゃないんだからアカンです。そもそもリアを荷物積むときどうするって話だ。そいつを反省したのか5ドアHBになった。デザインも初代よりずっとまとまっている。ただサイドのプレスラインは相変わらず複雑で板金修理するのはテクニック必要。

妙な雰囲気だったリアもハッチドアを付けたことによって常識的になり、これならイケそう。厳しかった先代より売れると思う。個人的にはフロントがボリューミー過ぎると考えます。もう少しグリルの上下方向を短くしてやればワイド感出て引き締まる。冷却の関係で大量の空気を入れたい気持ちもわかるけれど、上手に処理しようという努力足りない。

どのメディアにも紹介されておらず興味深かったのは、ドアミラーの付け根にお魚ちゃんが付いていたこと。ボディの樹脂部品に付けられたボルテックスジェネレーター、トヨタが特許を持っていたのかと思いきや、そうぢゃなかったのね。ホンダも使ってきたということは効果あるということ。リアの樹脂部品をチェックしてみたが、付いておらず。

いずれにしろブリオは日本で売ってもダメだと思う。フィットとあまりに品質が違う割に、日本で作った20万円安くらいでしか売れないだろう。20万円差ならフィットを選ぶ。そもそもフィットのコスパ高すぎていかんともしがたい。ちなみに他のメーカーでエクスパンダーやBR-Vのような日本で売れそうな新興国モデル無いかと調べてみたが、ありませんね~。

トヨタの1500cc3列シート車『RUSH』はエクスパンダーのライバルという設定ながら、ダイハツ製らしく”華”が無い。展示車の色からして地味。ただトヨタの販売力を持ってすれば日本で相当数売れると思う。エクスパンダーより先に日本に持ってこられたらニーズを奪われる可能性大。個人的にはエクスパンダーの方がずっと魅力的です。現地の人の反応も同じ。

上はブリオやミラージュ、マーチと同じカテゴリーのトヨタ車(ダイハツ開発)。トヨタの場合、すでにこのクラスにパッソを出している。パッソもこのくらいのデザインにしてきたらもう少し高く評価されるんじゃなかろうか。パッソのデザイン、あまりに厳しい。参考までに書いておくと、トヨタの新興国専用モデルは基本的にダイハツが開発&生産してる。

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