日本の弱点は「ムダ」を無くせばいいと考えていること?

普段から我が国のことを客観的に見るクセを付けているけれど、やはり旅行という「生きるために必要の無いこと」をしてると、違う面から「なるほど!」と感じることがある。この20年の日本で、一番の大きな「アカンな」は効率を求めすぎてしまっていることだと思う。

確かに効率は大切だ。されどマレーシアに来ると、バイクと言えばホンダかヤマハ。それ以外のブランドは少ない。自動車と比べればはるかに技術レベルは低いと思えるバイクながら‥‥しかも110ccエンジン積むリーズナブルなバイクであっても日本ブランドが人気。

理由を聞いてみたら、良い製品というイメージが強いのだという。なぜブランドイメージ強いか? モトGPに代表されるレースからきているようだ。もちろんマレーシアの普通の人はレースに興味ないし見たことも無いという。されど「スゴイ!」ということは認知している。

そういった舞台で速くて強いなら、売ってるクルマも凄いんだろうと思っているのだった。それこそバイクのレースなんかムダである。一般道であんなに深くバンクさせて走るキカイなど無し。なのにバイクメーカーはモトGPを続けているし、スズキなどカムバックしてきたほど。

TVに代表される家電製品などはバイクより高い技術力を要求される。けれど日本のメーカーは効率ばかり追いかけ、夢のある製品を作れていない。結果、総崩れになる一歩手前の状況まで来てしまった。自動車産業は押し込まれているものの、踏みとどまっている。

自動車の場合、生活の道具として必要という基準で考えるなら軽自動車で十分。それより高かったり、ゴージャスだったりするクルマには「ムダを肯定するコンセプト」が必要だと思う。マツダのようにムダの退治を社是にしてしまうと「ムダなブブン」加えたクルマを否定してるのと同じ。

まとまらない文章になって申し訳ないが、日本の企業もそろそろ「ムダなこと」に本気で取り組んだらいいと思う。そしてその「ムダなこと」を楽しむべきだと考える。ホンダF1のように苦虫かみつぶしたような顔して取り組んだって意味なし。「ムダなこと」でなく「もったいないこと」になってしまいます。

 

 

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