日本もオークションを行うようなったためヒストリックカーの相場が明確になってきました!

最近日本でもヒストリックカーのオークションが行われるようになってきた。中でも2017年から始まった『BHオークション』は、ヒストリックカーの価値をハッキリさせるという意味で興味深い。新年早々東京オートサロンで開催されたBHオークションの流れを見て「日本のコレクターもレベル高いですね!」と改めて感じさせました。中でもウナったのが下のGT-R。

BHオークション

仕事柄、KPGC10(箱スカ2ドアのGT-R)の相場を聞かれることがある。2017年にグレートレースに出た際、コレクターに話を聞いたら「コンディション良ければ3000万円以上する。5000万円という売り物もありますよ」と聞いていた。今回出展されたのは大森で作られた1972年式のホンモノKPGCのレース仕様だ。5000万円行くかと思いきや落札価格は伸び悩んで2900万円。

KPGC10の売り物としちゃ最も高い値が付くと思われていただけに意外でした。調べてみたら今回のGT-R、大きなレースに出ていない上(黒沢元治がハンドル握ったみたいな付加価値付くとイッキに1000万円くらい上がる)、運転した人に直接話を聞いたらコンディションもイマイチだったという。コレクター、キッチリと下調べをしている。

もう一つ理由あります。昨年3月にコンディション良い4ドアGT-R(日本から持って行った車両)がアメリカのオークションで1500万円しか付かなかった。総合して考えると相場観は4ドアで1500~1800万円。2ドアが上で2000万円といったイメージか。最も数の少ないレース仕様3000万円前後。新車のようなコンディションなら3000万円くらいだ。

BHオークション

こうなると気になるのが200台以下しか作られていないケンメリGT-R。BHオークションを見ていると相場観で4500万円。買いたい人のパワーで4000万円くらいだろうか。どうやら日本車のヒストリックカー、少し人気落ち始めたかもしれません。『BHオークション』の落札価格を見ると、その価格なら欲しいという売り物が案外出てくる。

BHオークション

そうそう。今回合計2000台以上作られた箱スカGT-Rより希少なZ432(419台と言われている)も出て1480万円で落札された。Z432の予想落札価格は1100~1300万円だったため、人気あるということ。初代Z、アメリカで再評価されており、スカイラインより上がって行く可能性大。今後もアメリカやヨーロッパのコレクターに人気あるクルマが面白いのかもしれません。

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