日本勢、中国で粘り腰。販売増&販売シェア拡大中

2012年に発生した暴動で中国市場に於ける日本車のシェアは大幅に落ち込んでしまった。撤退を検討するメーカーもあったほど。というか、大半のメーカーが中国市場を諦めなければならないかもしれない、という覚悟をしたことだろう。実際、2012年以後はエース級の人材を続々中国に送り込んでいたものの、暴動以後、投入する規模が減少してました。

しかし驚くほどの粘り腰を見せている! ここにきて中国経済は減速傾向となっており、欧米のメーカーの販売台数を見ると横ばいか、減少に転じている。そんな中、日本勢が好調だ。1~11月の販売台数を調べてみると、日本勢TOPである日産が5.1%増の109万900台、トヨタは前年同期比10.3%増の100万400台、ホンダも33.0%増の86万8800台と順調。

マツダだって11.1%増の21万200台となっている。全販売台数に於ける日本車シェアも16%台に届くトコロまで来た。なぜ売れているか? やはり中国人は日本製品に対し高い信頼感を持っているようだ。日本車が最も壊れず品質も良いと考えているのだった。加えて日本勢は中国人のニーズを的確に掴み、それでいてコストパフォーマンスも追求してます。

日本車は壊れず、細かいトコロにまで気が利き、中国人の欲しい装備や内容を持ち、それでいてお買い得だということ。その上で日本を訪れる「自動車を買える収入を持つ中国人」が増えており、一段と日本に対するイメージを向上させているのだという。日本を訪れた中国人は、日本嫌いであっても帰国するまでに日本贔屓になるというからから興味深い。

中国で仕事をしている知人に聞いてみたら、日本旅行から帰ってきた人が日本車を買うというケースは多いとのこと。日本と中国の関係は冷える一方だという印象が強いものの、観光客の増加や日本車の売れ行き増加を見ると全面的な冷戦という状況にないかもしれない。このイキオイを評価した日本勢は、さらなるシェア増加を目指そうとしている。

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