日本勢復活!

5月のアメリカの販売台数が発表された。日本勢大躍進である! 一番最後の数字は前年比なので、日本勢は地震による減産でヘロヘロ。比べても意味無し。カローラとアコードの台数はフルモデルチェンジを控えての在庫整理。信頼性が高いモデル末期を良い条件で買おうという人が多いのだ。

復活した日本勢の余波を受け停滞したのが韓国勢。ソナタもエラントラも伸び悩んでしまった。ただランク外のモデルは伸びているため、メーカー別の台数を見ると着実に成長している。ディーラーの数などを増やす段階を迎えたのかもしれません。フォーカスとプリウスの急進が興味深い。

          <5月の販売台数>
Toyota Camry      39,571     181,796       44.2
Honda Civic       33,490     135,082       22.7
Toyota Corolla     31,847    125,079        6.1
Honda Accord      29,737     126,254       13.3
Chevrolet Malibu   29,579     110,035      11.1
Ford Fusion          26,857     112,416       1.4
Honda CR-V         25,186     123,400       29.3
Ford Focus           24,769     110,237       43.8
Ford Escape         23,077      98,667         -1.7      
Nissan Altima       22,690     135,289      20.5
Toyota Prius          21,477     107,504     72.9
Hyundai Sonata     20,765     96,481        0.1
Chevrolet Equinox  20,238     90,097       15.7
Chevrolet Cruze     19,613     94,901       -3.2      
Toyota RAV4          19,248     74,309       16.0
Hyundai Elantra     18,877      80,114      -3.8      
Chevrolet Impala    15,879     81,221       -7.0

メーカー別だとどうか? 5月までの販売台数で、今月/昨年同月/前年比/今年の合計。トヨタの回復ぶりが顕著。ホンダはトヨタほどじゃないものの、確実に台数を取り戻している。日産は現代自動車と起亜自動車の合計台数53万237台に負け。このまま北米市場で現代自動車に負けちゃうのだろうか?

     <メーカー別販売台数>
Toyota    202,973     108,387     87.3   868,301
Honda    133,997      90,773      47.6   576,174
Nissan     91,794       76,148      20.5  485,484
Hyundai   67,019      59,214      13.2  292,856
Mazda     20,357    17,875      13.9   123,886
Mitsubishi   5,575       7,568     -26.3   27,462
Kia       51,771    48,212      7.4    237,381
Subaru    29,724       20,036      48.4  136,602
Suzuki       2,360      2,290      3.1   10,695

日本勢では三菱自動車とGMのバックアップを失ったスズキが厳しい。どちらもディーラー網を維持できる限界を割り込んでしまっている。ヒット車に恵まれない限りアメリカ撤退もあり得る状況。なかでもスズキは時間の問題か? 日本勢の数字を見ると明暗ハッキリ分かれ始めた。

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7 Responses to “日本勢復活!”

  1. 小林 英弘 より:

    三菱とスズキってアメリカでこんなにも売れてないんですね〜この数字では「撤退か?」と言われても仕方ないですね。私はどちらのクルマも好きな方ですが、アメリカ人の好みに合わないんでしょうか?
    それに比べてスバルはよく売れてますね。クルマの出来からすればもっと売れてもいいのでは?とさえ思います。というのも昨日は休みだったのでちょっと遠方のスバル直営店に行って、新型インプレッサに試乗してスバル車の出来の良さを体感したばっかりだからです。
    試乗者はハッチバックの2.0iS EyeSight(CVT)でした。純正で50扁平の17インチ履いてて専用エアロも付いてます。例によって実物を見ると「カッコイイ!(笑)」。以前カタログ写真見て「ムキムキのフェンダーがくどいよ?」って思いましたが、実物では逆に写真ほど悪目立ちしてないどころか、サイドビューの程よいアクセントになってて抜群のカッコ良さ! ホンダ車とは違うナイスなテイストです。
    で走り始める瞬間からちゃんとクルマが前進してくれて、初代フィット君の時代からCVTも進化したもんだと感心しました。助手席の営業さんも「スバルは他社さんとはCVTの歴史が違いますからね〜技術も経験もノウハウも豊富です」といってました。まぁ「全くATと変わらないか?」と言われればホンの少しだけタイムラグというか「スッと行ってくれない感」がなきにしもあらずでしたが、自分のクルマになって毎日乗ってたらすぐに慣れると思います(←我ながらウチのフィット君には最後まで慣れませんでした(笑))。
    試乗は全行程バイパスでしたが、17インチとは思えない乗り心地の良さ! それも「硬過ぎず柔らか過ぎず」でまさに「サスペンションがキチンと仕事している」感! 「この乗り心地はいいですね! 心地良い引き締まり感というか、17インチでも全くゴツコツしないのにフワフワする訳でもないのが凄い気持ち良いです」「スバルは昔から足回りには拘ってますからね〜このクルマもダブルウィッシュボーンでダンパーもいいヤツ使ってますよ」と快適クルージング。加速時に「あ、CVT」を感じますがすぐに慣れました。
    初体験のアイサイトは凄いです! ちょっとクルマが横に流れたら「ビィー!」って「車線はみ出し警告」が鳴るのはちょっとした感動モノです!(笑)。コレはホントに日本中のクルマに標準装備してもらいたい逸品です!
    …セダンを試乗できなかったのは残念でしたが、新型インプレッサがこんなに出来の良いクルマだとは思いませんでした。CX-5より断然上。現行アコード20TLも乗り心地の点で凌駕してます(←というか「ホンダ車が尖ってる」のをハッキリ認識しました(笑))。欲しいクルマ候補に一気にランクインです! やっぱりクルマは乗ってみないと分からないですね!

  2. さね より:

    嬉しいニュースですね。思ってたよりマツダとスバルは小規模なんだなぁ。トヨタは日本人とアメリカ人に好かれるなあ。欧州はなんでダメとはいわないけどイマイチなんだろ?トヨタだけじゃないけど、アメリカで売ってるのは日本市場とは別物だしな…アメリカ使用車のほうがデザインも魅力的なような? カローラも激安でアメリカと作りわけないでもいいんじゃないかな日本市場専用と聞くと、気持ちが萎えるのは自分だけでしょうか? ほんとアメリカ市場て羨ましい。にしてもスズキと三菱頑張ってほしいです。やはり許容サイズと排気量と税制が違いすぎるのが日本市場車の痛い所じゃないでしょうか? 車体もエンジンも世界共通にして、軽自動車の話じゃないですが5ナンバーサイズは軽自動車にしちゃえば変わるだろうな… でも撤退なんてことになるんでしょうか? ちょっと昔とはえらい変わったんだな。頑張ってほしいです各社。

  3. お惣菜 より:

    スズキにはカムリクラスの「キザシ」がありますが、アメリカでもまったく売れてないようですね。昔米市場をターゲットとし10万台生産するとかいう記事を見た気がします。
    個人的にはなかなかいい車だと思うのですが、じゃあ買い替え候補に入るかというと残念ながら・・・。率直に言ってスズキの中型車を買うことに抵抗があります^^;スイフトならセカンドカーに検討はしますが。
    アメリカでも同じようにブランドイメージの低さが売れない理由でしょうか。しかしGM大宇のOEM車が販売の中心だった頃はもっと売れてたと思いましたので複雑な心境です。

  4. オロネロ より:

    スズキは国内や新興国などに軸足を置いて、アメリカ市場はおまけ程度にしか考えてないのではないでしょうか?
    アメリカで売るにはディーラーの整備で多額の資金がいるでしょうし、
    なにより、デカイ車じゃないと売れないでしょう。
    そうなると、ブランドイメージ・戦略的に「合わない」と判断したのでは?
    キザシもGMのために作ったものだそうですから、立ち位置的に辛いですね。
    6速ATにして走りを磨けば、欧州でもイケると思うのですが・・・

  5. オロネロ より:

    思ったのですが、
    スズキにもトヨタのG'sやGRMNみたいな、
    スポーティーなイメージの、別ブランドがあれば良いですね。
    キザシを見て、結構デザイン良いのにSマークがもったいないなと思っていたもので。
    欧州でもスズキは、バイクのレースで活躍してるイメージがあると思います。
    それと、先ほどは書き忘れましたが、
    キザシのエンジンは1.6(あるいは1.4)リッターターボ+アイドリングストップで、
    バッジ(メーカーロゴ)は格好良いのでお願いします(笑)
    国内は今までのディーラーを使ったほうが良さそうですね。
    トヨタですら、レクサスで苦戦してますから。

  6. やくる より:

    あらま、スバルって結構台数稼いでますね?車種はレガシィとインプレッサ・・・?他には思い浮かびません(笑)
    三菱とスズキはちょっとヤバそうなのは私にもわかります。三菱は20数年ぐらい前はホンダを吸収合併するとかいう噂があったぐらいの規模だったのにどうしちゃったんでしょう。
    何故これ程までに低迷し続けるのか原因究明しているのだろうか?株主も責任追及していないのか?異常なレベルの低迷です。

  7. ねこまんま より:

    スバル頑張ってますね、何とか持ち直したかな?
    国内でもインプレッサも好調みたいですし。
    やっぱり、トヨタと提携して得意な車種に注力できたのが大きいのかな?
    86&BRZが好評なら将来的にはアマデウスみたいな車種も復活
    (実際にはショーモデルで終わってますが)すればスポーティーカーメーカーとして蘇るんじゃないですかね。
    アイサイトもいっそトヨタとかダイハツにも提供して大量に生産すればコストも下げれるし、
    いずれは全車種標準に出来れば良い事だと思う。
    衝突安全性も大事ですがぶつからないのが一番ですからね。
    三菱はともかくスズキはもうアメリカ市場はどうでも良いように感じます。
    もともとスズキのメインの車種構成ではアメリカでは下駄代わりでしかなく、
    かといってカムリなどと正面から勝負できるだけの車種の開発も今更無理でしょうから。
    なんでキザシなんか出したんだろうか?
    先日話題になっていたミニカーなんてスズキが最も得意な分野でしょう。
    日本じゃ無理でも新興国では需要は有ると思います。
    結局ブランドが無いんですよね。
    うちの家人もスイフトスポーツ乗ってますが、
    「キザシなんて買う?」って聞くと、「スズキの車に¥300万も出すつもりは無い」ってはっきり言います。
    スズキやマツダや三菱、もちろんスバルやダイハツもブランドを造ることが生き残っていくために重要なことです。
    まあ、ダイハツはトヨタグループで、三菱は三菱グループだからあんまり関係ないけど。
    三菱も二代目パジェロの頃は元気良かったんですがね。車も良い出来でした。

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