日本車はダントツを目指す

今日はマジメな考察です。

中国市場で日本勢はカベに当たってしまっている。尖閣問題以降、カンペキに伸び悩んでしまった。一方、中国の自動車販売を見ると、伸び率こそダウンしているものの依然膨大。このままで行けば昨年の2200万台を突破すること間違いなく、2300万台という空前の台数も見えてきた。

数年後にアメリカ(平均して1400万台程度)の2倍という恐ろしい市場に育つ、という意見も出てきているほど。当然の如く販売台数を伸ばしてるの、欧米勢である。なかでもドイツ勢やGMは大笑いするくらい好調。最大のライバルである日本車の分までシェアを持って行ってます。

日本勢はどうすべきか? 日本と中国のTOPがにこやかに付き合えるようになるまで基本的にいかんともしがたいかと。その上で、日本の自動車技術を中国に移転することを迫られることだろう。どちらも難しいように考えます。加えて現在の状況、悪くないと評価することも出来る。

昨今の対日感情を考えれば、全く売れなくなってしまってもおかしくない。伸びてないだけで何とか現状維持出来ているのだった。なぜか? 華僑的な考え方の人が少なくないからだ。シンガポールでもマレーシアでもタイでも中華パワーが目立つ。彼らは「国家」単位で動かない。

ムカシから頑張っている『華僑』の人達は、現在たまたま為政者になっているのが共産党だと考えているだけ。良いモノなら買うし、良い人なら国籍を超えて付き合う。彼らはエネルギッシュでクレバー。中国を上手に利用し、利潤を上げている。中国が元気なら一段と儲かるだけの話。

中国本土にも当然の如く華僑的な考え方の人達が少なからずおり、その人たちは日本製だって良ければ買う。華僑の人達は「良いモノ」にタイする敏感なアンテナを持っており、横の繋がりも極めて緊密なのだった。華僑の人達が気に入ってくれたら日本ブランドでも売れる。

しかも日本人の文化や文明は華僑の人達が持っていない。も少し踏み込めば美しい日本のマナーや商習慣って華僑にとっての理想なんだと思う。今のような状況になったら中国というより彼らを見た方が良い。優れたクルマを造っていれば、必ず支持してくれることだろう。

ここ10年の日本車は階段の踊り場に居た。経済悪かっただけでなく経営陣も夢を追わなくなっていたからだ。私も最近理解出来るようになりつつあるが、トシを取ると冒険も出来なくなる。このあたりで次世代の魅力ある自動車を真剣に考えるべきだと思う。「発明」出来たメーカーが伸びるだろう。

コスパ重視のクルマは後進に飲み込まれます。そういった点からすれば燃料電池車など面白い。この際、イッキに育てちゃったらいかがか。何でも良いから「ダントツ!」や「サイドチェンジ」で攻めるべきだと考えます。

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