日産リーフ、電池劣化問題で大騒動になる可能性出てきた

デビューから5年少々経過した電気自動車リーフの電池寿命に関係する不満がジワジワ増えているようだ。すでにディーラーとユーザーでトラブっているという話を多く聞くし、訴訟など考えていたり、国民生活センターへ苦情出すという話も出ているようだ。話を聞いていると、電池の問題と言うより日産の対応に不満を持っている傾向。簡単に紹介したい。

当然のことながら電池は徐々に減っていく。日産の目安だと10年単位で考えれば1年で1,5%。走行1万km毎に1%とのこと。私のリーフもちょうど5年経過。走行2万kmだから、目安で言えば90,5%ということになる。ただ実際は85%前後くらいだろうか? 当初から5年目までは割と早く落ち込み、そこからなだらかな性能劣化曲線になると言ってました。

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私のリーフはラリーでガンガン走らせたのにセグメント11個残す

怒っている人の多くが「もっと劣化しているのでは?」と考えている。困ったことに自分のリーフの電池容量、不明。日産は全てのリーフの情報を管理しているため、どのクルマでも正確な電池容量が解っている。なぜかその情報を絶対に教えてくれない。もちろん私も聞いたけれど教えてくれなかった。この時点で怒ってしまっている人も多いです。

クルマは自分の資産。電気自動車にとって電池容量=最も知りたい重要な性能だ。日産は「新車時に12個点いているセグメントが5年または10万km以内で8個となったら、9個以上点くように保証する」と言っているが、トラブルを起こしているユーザーからすると「残容量を公表していないのでソフトを書き換えて9個点くようにするんじゃないか」と疑う。

また、残容量が解らないから、自分のリーフの電池容量はもっと少ないと疑っているヒトも。初期型リーフの場合、電欠を防ぐべく、最後の10%程度は残っていても表示しないようになっている。したがって残容量80%になると、全容量のウチ5%はSOCの都合で新車時から使わないし、最後の10%を残すため18kWh分しか使えないという表示に。

「本来なら100km以上走れる容量を残しているけれど表示を信じれば満充電して80km程度しか走れない」という状況になってしまう。ここで本来なら詳しい説明をしたり、もう少し電気自動車に愛や夢を持っていれば、残容量表示を現行リーフと同じく正確に表示するなど(それだけで心理的なストレスなしに20kmくらい余分に走れる)対策は打てる。

5年前より転がり抵抗小さいタイヤも出ているから、交換時に推奨すれば5~10kmくらい航続距離伸びます。こういった情報も出してこない。リーフのユーザーとして書いておく。今のウチにキッチリと顧客の不満を解消してあげないと、大きな騒ぎになってしまうと思う。電気自動車を愛し、夢を持っていた志賀さんが現役なら直訴出来たのに、と悲しい。

 

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