日産リーフ絶好調

やはり電気自動車は皆さんの予想を超えるヒットになりそうな流れになってきた。なんと日産リーフが、アメリカ1万3千台。日本6千台の計1万9千台という2011年の生産可能台数の先行予約を受けたという。これからオーダーしても2012年の納車になってしまう可能性大(少なくないキャンセルもあると思う)。
 
特にアメリカは政府の補助だけで2万5千ドル(約225万円)。州や地域によっちゃさらに補助を受けられるため、もはやガソリン車より安価。しかもアメリカ人にとって「行きたくない場所」(夜は危険だしめんどくさいし朝晩混む。時間もムダ)の筆頭に上がることもあるガソリンスタンドに行かなくていい。
 
評価が定まったら爆発的なイキオイで普及が進むんじゃなかろうか。この人気ぶりを見て日産も手応えを感じている模様。ルノーブランドの生産台数まで含めれば(メルセデス仕様も兄弟車種になる可能性ある)2012年末に世界で50万台規模の生産体制を作り上げるという話は可能かもしれない。
 
参考までに書いておくと、2012年に年産15万台規模で米スマーナ工場を立ち上げ、2013年は英サンダーランド工場も立ち上がる計画(前倒しで生産する? ここも10万台規模)。さらにバッテリーの工場だって世界中に作る。現在公表している数字を見るとアメリカだけで20万台分だというから凄い。

こういった動きを見ているとトヨタだって落ち着いていられないと思う。テスラへの資本注入など挨拶代わりか? パナソニックとサンヨーという電気自動車用リチウムイオンバッテリーの大手ブランドを傘下に持っているため、本格的に動き始めれば相当の速度になることは間違い無し。日産の2年遅れくらいかと。

焦っているのはホンダだろう。完全に乗り遅れた格好。電気自動車を作る技術は世界トップクラスながら、肝心のバッテリーを持っていない。それこそ電気自動車用のリチウムイオンバッテリーが安くなるまで、鉄電池や18650型で勝負するなんてのも面白いかもしれません。アイデア次第でいかようにもなる。

<おすすめ記事>

6 Responses to “日産リーフ絶好調”

  1. 那須与一 より:

    JUKEの見積りに毎週末ディーラー通いしていますが、地方でもリーフ予約が入ってきたことのことです。
    三菱も点検に時々行っているのですが、アイミーブの方はというと、やはり販売力なのか?軽と普通車だからなのか?見飽きたのか?リーフの方が予約が多いと感じました。(ⅰは私のディーラーではまだゼロ)
    予約した層を聞いたところ、ガソリン高にあきれている60代の世代でした。
    (どのマーケットでもこの世代が一番リッチですね!)
    面白かったのは、プリウスが巷で沢山見るようになったので、リーフを予約したという方がいたことです。
    日産ディーラーでもインフラが整いつつありますね!
    けど私は、やはり100〜200万円前半でないと、まだまだ内燃機関エンジンに乗るようです。

  2. アミーゴ5号 より:

    かつては「メカや性能は良いのにデザインがなあ」と言われて、実際に売れなかったクルマが多くありました。
    自分は日産車オーナーなので決して他意はないのですが、リーフのスタイルは率直に言ってカッコ悪いと感じています。個性的というか記号性が強いですよね。
    クルマも、デザインのカッコ良さよりも、一目でわかるエコ記号性やエコ性能を優先する時代に入ったという事なのでしょう。
    逆にハイブリット車は、今度出るフィットハイブリットが、ハイブリットの特別な記号性を一般普及モードへ移していくのでしょうね。

  3. tm256 より:

    現状、一部CSRに熱心なレンタカーやタクシー、企業の社有車などの法人、それに裕福で環境意識の高い個人の需要に支えられていると思います。
    本格的な普及には、やはりkWh当り2万円以下のリチウムイオン電池コストと充電インフラ整備などの条件が整ってくる必要はあるのではと思います。
    チャデモの急速充電器もまだほとんどが東京と神奈川ばかりで地方にはほとんど設置されてないですし。
    あとは、一般ユーザの意識の問題もあるように感じますね。
    エネルギー安全保障とか温暖化ガス排出削減とか、自分の問題じゃないって思ってる人がまだ大半でしょう。
    走行距離も普段そんなに走らないのに、160kmじゃイヤだって人が大半ですし。
    内燃機関の時代はもうそろそろ卒業して石油枯渇や高騰がいつ起きてもソフトランディングできるよう、政府が戦略的に目標を設定して環境税とか排出量取引などを導入しない限り、最後までテコでも動かない人も少なくないと思います。

  4. ドン より:

    私もtm256さんの意見にほぼ同意ですね。
    充電インフラはコンビニやファミレスなどが設置を始めればあっと言う間に整うと思います。
    日産の急速充電器はATMを設置するよりも断然安いですからね。
    充電待ちの問題も特に起こらないでしょう。
    何故なら、しばらくは街中を走るEV自体が少ないからです。
    EVが普及して増えれば、それに合わせて当然充電設備も増えるでしょう。
    需要と供給のバランスです。

  5. Ito より:

    2012年で50万台は達成可能かわかりませんが、かなり近い線までいけると思います。
    それだけの車が走り出してしまえば充電インフラや技術の進歩など破竹の勢いでしょうね。
    なぜ、ここまでEVが流行らなかったかというと、ホントにものになるのか?という疑問が大いにあったからだと思います。
    車が売れたならもはやその心配はいりません。
    確かに航続距離は少な目ですが、とあるアンケートだと日本でも300kmの性能があれば多くの人は買ってもいいと思ってるようです。そのくらいなら2〜3年で達成可能です。
    9割の需要を満たすようにすると500kmくらい必要なのでしょうが、それは技術の進歩を待てばいい話だと思います。
    EVは宗教のようだとよく言われますが、EV反対派もまた然りですね(笑)
    マニアでないユーザーが、今後ガソリン車を選ぶのかHEVを選ぶのか、はたまたEVを選ぶのかで今後の車の方針は決まるはずです。メーカーや専門家が決めることではないと思います。

  6. ケイイチ より:

    また失礼いたします。ハイブリッド車が選べるほど日常となり、今度は電気自動車までが次々ロールアウト。素朴な疑問なのですが、これから街の自動車整備屋さんは、販売されたHVや電気自動車を修理したり整備することは出来るのでしょうか。やはりディーラー側だけでしょうか。特別な教育や高価な整備機器の購入も必要なんでしょうか?。

このページの先頭へ