日産収益下方修正

日産は計画していた収益の下方修正を行った。ゴーンさんにとって初めての失点である。新聞などの報道によれば相当な危機感を持っているらしく、早ければ3月にもトップを含めた経営陣の刷新を考えているそうな。けれど客観的に見れば低迷の理由は明らか。ゴーンさんが環境対応技術に積極的でないため日産の存在感&企業イメージを低迷させたことと、デザインです。もし刷新するとしたら自分自身とデザイン部門だと思う。しかしながらゴーンさんは絶対辞めまい。けれどこのままだとゴーンさんの経歴に大きな赤点がついてしまう。辞めないのならマネージメントに徹し、クルマ作りの哲学を日本人に任せたらいかだろうか。ここにきて良い人材が数多く育ってきてます。日産再生に向けた大きな一歩になるだろうグリーンプログラムも、志賀さん主体で組んだものとのこと。デザイン部門もブーレー時代の三菱と全く同じ状況に見えます。日産車のデザインを決めているのは誰だか知らないけれど、きっと日本人かと。私も話をしたことがあるかもしれない。おそらく良い人柄だろうし、デザイナーとしちゃ素晴らしい資質を持っているのだろう。誰だってピカソの絵は「良くない」と思わぬ。ただ多くの人がお金を出して買うならピカソよりモネを選ぶだろう。ルノーのデザインには普遍性が無い。だからこそフランス圏でしか売れない上、ジワジワとシェアを奪われつつある。同じく最近の日産車のデザインにも普遍性が無い。芸術と商業デザインは違う。優れたデザインと売れるデザインの差を認めない限り、いくら経営陣を変えたって厳しい。

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