早くもプリウスショックの影響が

早くもプリウスショックの影響が出始めた。今年の6月に発売される次期型アクセラの2リッターエンジンにアイドルストップ装置付きのモデルをラインナップするのだけれど、どうやら210万円程度の価格を付ける予定だった模様。実際、現行アクセラの2リッター車の価格は194万円。これを直噴化し、ア
イドルストップ装置を追加。それぞれ6〜8万円相当のサイドエアバッグに姿勢制御装置を加えれば210万円でも不思議じゃない。

しかし! アクセラは新型プリウスと同じCセグメント。実用燃費の差はリッター当たり6km程度あると思う。したがって走行1万kmで2万5千円差。10万kmなら25万円になる。つまり205万円のプリウスより25万円は安い180万円以下にしないと土俵にも上がれないということになってしまう。目標としていた価格210万円に対し30万円も安い。常識的には不可能である。けれどそうしないと出た瞬間に終わっている言うことになります。

じゃマツダはダメか? そんなことないと思う。アイドルストップは安価な割に燃費改善代が大きい。マツダのシステムを見ると、コストアップ増は増設したバッテリー(2個付く。ブログで写真をアップしてます)を含め数万円程度で済むらしい。こいつをデミオからMPVまで標準車の5万円高くらいで、しかもトヨタのハイブリッド戦略より早いタイミングで展開出来れば、数年間の時間稼ぎが可能。その間に戦略を練ればいい(スズキとの提携など含め)。

おそらくトヨタもホンダも110万円のハイブリッドは作れまい。もしマツダが110万円でアイドルストップ付きのデミオなど作れれば、プリウスに迫る実用燃
費のECOカーになるだろう。唯一にして最大の問題は、長い間、フォード頼みにしていた経営戦略をキチンと自社で考えられるか、だ。ここ7〜8年、マツダはフォードの「技術研究所」という位置づけでしたから。

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One Response to “早くもプリウスショックの影響が”

  1. アマチュア部員 より:

    たしかにマツダのi-stopシステムは安価の割りには実燃費改善率は高いようですね。
    ただ、直噴ガソリンエンジンにしか使えない点で、既存の多くの車種に展開するのは難しいようですね。
    それと国沢さんがブログで書かれていたとおりで、魅力的な車種に付けることも重要ですよね。
    私はデミオのサイズ、デザインが好きなので、デミオに直噴、ミラーサイクル、i-stop、燃費に効果がありそうな物、全部テンコ盛りにして、街乗り実燃費20km/Lなんていうのが出てきたら嬉しいですね。
    それでいて、CVTにはマニュアルモード、リアディスクブレーキ、16インチアルミ、要するに、安っぽくないエコカーですね。こんなの出たら即決しそうです。
    (ジュネーブショーで発表されたVWのポロ ブルーモンションは結構いいかもしれないと思いました)
    それにしても3月28日の「早くもプリウスショックの影響が」の記事にて国沢さんが書かれている実用燃費での比較数値、とても参考になります。
    (モータージャーナリストの方でも平気でモード燃費の数値で比較されている方もいらっしゃいますね)

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