東京都が集合住宅の充電設備補助を開始へ!

時事通信社によれば、東京都が集合住宅の充電設備に対する補助を2018年度から開始するという。この件は”電気自動車嫌いだ君達”と話をするたび「集合住宅だと乗れない」と言われてきたこと。実際、これまで集合住宅に充電設備を付けて欲しいと言っても「誰が負担するんだ」となり、前に進まなかった。集合住宅に200Vの充電設備を導入し課金するシステム、けっこう高価になる。

今後、集合住宅で「充電設備を付けたい」と申請すれば、全額補助で導入出来ることになるようだ。集合住宅側にとっても付帯設備の中に「電気自動車用充電器」と入れられるため、不動産としての価値だって上がるから大歓迎だろう。これで電気自動車普及の大きなハードルがまた一つ減った--と関係者の皆さん思うかもしれないけれど、もう一つやらなくちゃならんことがある。

そいつは夜間電力料金システムだ。現在、東京電力は新規契約だと『夜トク8』という料金しかない。これ、1kWhあたり20,78円もする! 日本平均からすれば飛び抜けて高いのだった。東京電力だって少し前までは夜間11円程度の料金システムがあり、私の家も12,5円という契約。日本全体で見れば10~11円といったイメージか。この料金であれば、ガソリンより圧倒的に安い。

例えば10万kmを走る際、プリウスなら約60万円。リーフで夜間電力11円だと約16万円だ。圧倒的に安い。されど21円になったら30万円。走行10万kmあたりの電気代が16万円と30万円と大差付く。電気自動車の大きなメリットはエネルギーコストの低さ。安価な電力なら10万kmでプリウスと44万円もエネルギーコストの差が出る。高い電力だと旨みが薄れる。

現在東京電力は『原子力損害賠償・廃炉等支援機構』というワケのワカラン組織が半数以上の大株主になっているため、原発由来とされてきた「夜間に余る電力を安く売る」というビジネススタイルに興味を失ったということなんだと思う。一方、電力の自由化で他地域の電力を買えるようにはなっている。ただ自由度という点でイマイチ。電気自動車用のプランが必要だ。

夜間電力を11円くらいで買えるような集合住宅用料金プランを作ったら、普及は進むかもしれない。安価な中古リーフなどを安い電力で運用したら大笑い出来るほどランニングコストを下げられます。

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