次期型カローラ

間もなく発売される次期型カローラのショップマニュアル(販売店向けの販促素材)配付が始まった。スペックを見ると現行モデルのフロアを継続使用する。つまり海外向けのカローラと違うシャシのままです。ボディサイズはフロントのオーバーハングが50mm短くなったのみ(したがって全長も50mm短くなります)。

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取り回しの良さを狙った

1,3リッターエンジンが復活し、1,5リッターエンジンはアイドルストップ付きを選べる。JC08燃費は95馬力の1,3リッターモデルのCVTで20,6km/L。アイドルストップ付き108馬力の1,5リッターだとJC08で21,4km/Lとなかなか。アクセラやインプレッサを大きく凌いできた。実用燃費も期待していい。

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極めてオーソドックスなスタイル

気になるのが価格。開発途中「次期型カローラは100万円にする」みたいなウワサも流れていた。装備を見ると全グレードにVSCとサイドエアバッグを標準装備(ビジネスパッケージのみ設定無し)している。それを考えれば1,3リッターXで120万円を少し切るくらいだろうか? 安ければ売れると思います。

もう一台のショップマニュアルはホンダ『NボックスHX』。下の写真を御覧頂きたい。これ、障害者用の特別仕様車じゃありません。標準モデルでリアの「歩み板」と、リアのベットスペースが付く。今や普通の高齢者もクルマ椅子を使うようになってきた。税制の補助もあるとはいえ、障害者用は車両価格が高い。

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だったら標準グレードで対応しましょう、ということになったんだと思う。もちろんクルマ椅子だけでなく、小型のバイクや自転車、モンパルのような電動小型4輪車(自走で乗れるらしい)まで運べる。Nボックスが子育て世代だとすれば、HXは人生の最終コーナー用ということです。予想以上にニーズ多いと考える。

それだけじゃない。フラットなボードを採用し、大人2人+幼児2人なら十分に就寝出来るスペースが出来上がる。これまた様々なニーズに応えてくれることだろう。なるほど「軽自動車で大暴れする」というホンダの主張は納得できます。今後も「面白い!」と思えるバリエーションをドンドン出して欲しい。

・ECOカーアジアは「日産、リーフを売る気あるのかなぁ

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16 Responses to “次期型カローラ”

  1. 白木 晴幸 より:

    次期カローラ、トヨタは本気で売る気が有るのでしょうか?写真見てガックリ。ホメ言葉で言えばシンプル。でも日用雑貨でももう少し〝品のあるデザイン〟にデキそう…。
    シャーシーはキャリーオーバーでコストダウンは分かりますが、外ヅラのデキが悪くては売れるモノも売れません。
    ホンダの『NボックスHX』、これは使えそうですね。案外隠れた需要を引き出せるかもしれません。考え方次第でいろんなコトに使えそうです。これはバケるかもしれません。
    リーフの事情については日産本社は三味線弾いてるのではないでしょうか?ディーラーと話が食い違うというのが解せません。

  2. さね より:

    結局カローラは昔からのプラットフォームで外観変わって、安くなるってことですか? うーんスタイルはカローラて感じで別にいいとおもいます。小さいのもいいです。エンジンの1.5は新しいのじゃないんですかね? それにしても微妙だなぁ。まあでも安くて豪華なら車体の設計が古くても新しい何かなくても、燃費よくていいんじゃないでしょうか。個人的には貧乏なのでビックリする中身なら嬉しいですけど話のかぎりではワクワクもしないし、微妙なんだろな…。でも期待してますトヨタで大変大切なカローラなんだし。アイサイトみたいなのがあるといいなあ。スバルからいただいて…

  3. tonpochi より:

    ちょっと前話題になったお話ですが、米ホンダ、燃費広告めぐり和解となったようです。
    http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2012031700221
    ひとりあたり850ドル支払うってことに。
    アクアは大丈夫でしょうか?

  4. 阪口 正輝 より:

    カローラアクシオはベルタより、少し大きいサイズになるみたいですね!!
    現行型から、より日本限定に特化した、5ナンバーカローラですが、今回も海外生産ではなく、日本で作って頂きたい。
    カローラと同じく、今年に新型へ切り替わる、ティーダラティオは海外生産になるとの噂があるので、どうなるか今から注目です!!

  5. 国民車アクア より:

    カローラのモデルチェンジがクルマ界の一大イベントだった時代を知っている者としては、寂しいですね。
    昔はカローラが新型になるたびに、国産車の普通のレベルが上がったと感じたものですが…。
    歴代のカローラは、その時代で売れ筋のボディバリエーションをラインナップしていましたので、今だったらクロスオーバーみたいなのを出して欲しかったですね。
    ボディバリエーションが別の車種として独立して行ったと考えれば5ナンバーの貴重な4ドアとワゴンが残ってくれたことに感謝しないといけないのかもしれませんが。デザインは良いと思います。
    それにしても、アメリカで販売しているカローラでも4ドアのボディ1種類だけというのは、合理的過ぎるのではないでしょうか?

  6. 那須与一 より:

    >HXは人生の最終コーナー用ということです。
    心に響くワードですね!これがプロのジャーナリストです。消費税アップ前、エコカー補助金、そして原油高による低燃費車への代替、クルマ趣味のコスト削減。
    去年から悩みに悩んだ結果が、このHXです。
    自分では、ずっといい言葉が見つかりませんでしたが、まさに最終コーナーとなるクルマになりそうです。

  7. から より:

    カローラは、トヨタがインドで販売しているエティオスみたいな感じ良いですね。内装が良ければ買いかもしれません。

  8. オロネロ より:

    ホンダは面白いアイデアを出してきましたね。
    私も友人と車で旅行に行くときは、よく車中泊してました。
    軽でちょっと狭いかもしれませんが、これは快適そうです。
    カローラは・・・
    ノーコメントといきたいところですが(笑)
    安いセダンということなので、こんなものでしょうね。
    もし私がセダンを買うならカローラではなく、
    高くても格好良いものか、ステータス性があるものを買います。

  9. 真鍋清 より:

    こんばんは!
    昨日小生、実は新型カローラのショップマニュアルを拝見させてもらったのです―自宅近くのカローラ新埼玉で!
    資料によればセダン1500Gで従来型より-50kgの1090kg、フィールダー1.8Sで-80kg!の1160kgだそうな。
    スタイルはどうにも一世代前の韓国車=ヒュンダイ・アクセントや起亜リオが彷彿されて「死にたくなる」反面、全長4.3m台、全幅1.69m、重量1t+という「1500ccセダン」の王道に立ち返ったことは大いなる英断だし、評価できよう。
    小生にとってむしろ気になるのは次期カローラのプラットフォーム/シャーシーがあれだけ巷間噂された「最新ヴィッツの強化版」ではなく、基本設計は1998年のビスタ!に遡る古色蒼然たるMCプラットフォームを「懲りもせず」キャリーオーバーする点、トヨタって未だそこまでガラパゴス化していたっけ?はっきり言って驚いた。
    無論先々代ZZE120カローラが2000年夏に登場した時点では世界的にも一線級―ホイールベースを2600mmへ拡大したことと相まって当時の水準でVWゴルフ/ボーラ、フォード・フォーカス、オペルアストラあるいはイタリアのランチア・リブラ、フィアットマレアと互角以上の資質を備えていたことは確信する。
    問題はその後、あれだけ完成していたZZE120用プラットフォームも熟成に熟成を重ねて今日の140系アクシオに至ったわけだが、いかんせん15-20年前の基本設計の悲しさ、最新欧州Cセグメント群(VWゴルフからフィアット・ブラーヴォまで)と比べて月とすっぽん程も動的特性に差が出てしまったことは否めまい。
    否アクシオが2006年に登場した際に欧州バージョンは150系(オーリスと姉妹のワイドボディ)へバトンタッチした時点で「日本が誇る世界の国際車」カローラの記号は日本に住むユーザーにとっては「国内向けのローカル車」へと堕落していったと取れると思う、それはトヨタ自身の根深い病根が末期がんの如く日増しに顕在化していく時期と被っていたのは決して偶然ではあるまい。何なら国内向けは欧州向けプラットフォームを5ナンバーサイズに縮小して使うと思いきや、従来の140の大改良バージョンに留まっていたのだから我々はガラパゴス化をメーカーから押し付けられたと言わざるを得ない。
    かくも動的特性は「日本の独特の交通状況で使う分には不足ない、しかしマージンは国際レベルにない」のが現行140カローラアクシオの素顔と言えるだろう。カローラはもはやVWゴルフ/ジェッタやルノーメガーヌと同じ土俵の種族ではなく、ヒュンダイi30の韓国勢にも追い抜かれ、一世代前の米国GMのシボレー・コバルトやクライスラーのダッジ・キャリバーの延長の存在に成り下がっており、「カローラの処遇をどうするか」が全トヨタ、全日本の業界を挙げての緊急課題だったはずだ。その回答が「プラットフォーム三世代使い回し」だとは!
    ディーラーの人間に問い詰めた際に、「今度のカローラは軽量化に成功しており、日本で使う分には十二分のマージンを約束しております、我々からは現時点では申し上げられませんが、仰るとおり最悪従来のプラットフォームだったとして、サスの軽量化やコントロールアームは新設計/新配置のものが用いられており、今までとは大幅な進化を期待して下さい」(原文より)という回答だった。さて120/140系のMCプラットフォームってそんなに底知れぬポテンシャルがあっただろうか(北米仕様並びにブラジル生産のカローラは国内のアクシオのワイド版であることを考慮においた上で)?にわかには信じられないが国沢さんは如何だろうか。
    サイズや視界は日本の交通インフラを十二分に考えた新カローラ、老人には優しい乗り物に違いない上JC-08モードで21.2km/lの1.5セダンの燃費など見所はたくさんだろう。フィールダーも全長4360mm、全高1465/1475mmと決して「ステーションワゴン」のボディサイズではなく、欧州Cセグメントハッチバックセダン=アルファロメオ・ジュリエッタやルノーメガーヌ(そしてイタリアのランチアデルタ)と全く等しく、マツダアクセラやインプレッサの5ドアよりも小ぶりで、そこに全幅のスリムさが備わるのだから120系にあったランクス/アレックスの2ボックス版の再来とも取れなくはないと思う。
    セダンからは1.8リッターが廃止されて1.3/1.5リッターの「全くのコンパクトセダン」として再出発する一方で、新種の2ボックスハッチとしてのフィールダーと1.8リッターエンジンの組み合わせは非常に魅力的だし、もし一次安全性が国際レベルにおける「フィアットスティロやルノー・フルエンス」(ともにトルコ生産の途上国〜東欧向けのCセグメント1.6-2.0リッターセダン)の水準をマークしていれば買いではあろう。
    セダンはセダンで需要層のことを熟考したサイズ/各種デバイス(VSC標準)を備えている一方で、小生自身の印象では「ルーマニア製ルノー・ロガン」の像が彷彿されてならないのだがそれって先入観だろうか?
    全体として日本のためのローカル車として次期カローラのような車種も社会的に大いに必要とされていよう。同車を生産するセントラル自動車(トヨタグループ)東北工場も安定した需要に支えられて震災東北の復興・発展に大いに寄与すれば願ったり叶ったりに違うまい。ただ小生のような人種、ことに「手頃な価格でワールドスタンダードに乗れる」カローラの黄金時代を知っている身としては5ナンバーサイズの次期セダン(アクシオ)/フィールダーと並ぶ「第三のバリエーション」として輸出用の新世代MCプラットフォームを用いたクロスオーバーワゴン(全高は1550mm以内に抑えること!!)を展開させて、ハイブリッドのプリウスや同αに飽き足りない「ガソリンエンジンに拘るユーザー」のために受け皿を提供するぐらいの志が必要だと思う(ルミオンなんていう四角四面なボックスよりも1000倍魅力的!)―「プリウスがあるからその必要はない」なんてトヨタ首脳陣が考えているとすれば小生はトヨタというメーカーを今度こそ見限ると言っておく!!
    何?「ネッツ店行ってオーリスをどうぞ」?―名前が「カローラ」だからこそ国の誇りであり、記号的に計り知れない財産なんだって。「オーリス」なんて言ったって誰も何のことかわからないって!
    PS:「私は産業スパイじゃありません」念のため。

  10. Y-T より:

    歴代カローラセダンにおける悪しき習慣の「GTのみ(9代目以降ははラグゼールのみ)にしか6:4分割可倒式リアシートが装備されていない」は、この次期型になっても引き継がれるらしいです。
    いい加減X、Gなど量販グレードにもメーカーオプション化すれば良いのに。
    そしてこんな下らないものを作りました

  11. ねこまんま より:

    まあ、スタイルは良くも悪くも普通って事で。
    カローラ買う人は目立たないって事も選択条件の内なんですよ。
    営業車ユースも多いですからね。
    理想論
    トヨタの看板車種のカローラだからこそ
    1.クラスを超えた豪華な内装
    2.どこに出しても恥ずかしくない存在感
    3.ベーシックで有ってもきちんと更新された基本性能
    4.財布にやさしい本体価格
    現実論
    1.購入者の多くが年配の方が多いため変わらないことこそカローラ、目立つ外見はご法度
    2.プラットフォームのキャリーオーバーはコストを抑えるため
    3.ぶっちゃけカローラユーザーは足回りやエンジン性能にはこだわらない
    4.必要なのは低燃費、必要十分な安全性
    5.誰でも乗れる車であること
    6.ゴルフバックが4つ積める事
    7.枯れてるからこその信頼性
    1300ccのベーシックグレードで100万円切ったら需要はあると思いますよ、そのために1300ccが復活したのでは?
    ビジネスユースとか車はセダンでなくては駄目という年配の方たちに。
    カローラって国内専用車みたいなもんだから1500CC以下で5ナンバーサイズってのは現実的なところでしょう。
    今でも年配の方たちには3ナンバーに抵抗ある人は居ますからね。
    でもこれってプロボックスベースの格安カーみたいなもんじゃないかな(実際に100万円以下になるかどうかは不明ですが)
    私も25年ほど前にAE80カローラセダンSEサルーン乗ってましたが、普通に使うには快適で良い車でしたよ。
    フロントだけGTのスタビライザーつけてブレーキパッドは換えて、高速巡航も余裕でした。
    知人の乗ってたワンダーシビックのセダンよりもボディ剛性も高くシートの造りも良かったです。
    私が若いころは二十台でもカローラセダン乗ってる人はそれなりに居たんですが、今はセダン売れないですからね。
    メーカとしてもあまり力が入らないのは納得できますが、本当はカローラだからこそ頑張って欲しいですけどね。

  12. 大場トモエ より:

    ボク個人としては、カローラにGTを入れてほしかったです(セダン&ワゴンともに)。1.8ℓ車はワゴンだけなのは不満ですし、カッコが好きになれないです。

  13. 真鍋清 より:

    国沢さんに速報!
    今回のジュネーブ・ショーを取材されたでしょうか。
    一台の示唆に富んだニューモデルを紹介しましょう。その名はフィアット500L。
    大ヒット作フィアット500のデザインモチーフをベースにトールワゴンに仕立てた同車、500より一回り大きいプントのプラットフォームをベースに全長4.14×全幅1.78×全高1.66mのスリーサイズの5ドアボディを架装し、900cc(875cc)2気筒ターボユニットを搭載したBセグメントのクロスオーバー車。
    国沢さんは同車を観察されたかどうかわかりませんが、弟分500が1t弱、プントが1.1tだからしてどう見ても1.2tを下らないことは明白です。それを過給器付き875cc/85psで賄っているのを見るに「新カローラ」が如何に保守的に古臭く見えたか!ショックすら覚えました。
    近く発売予定の新カローラ、向こう二年後辺りのマイナーチェンジでトヨタが鋭意開発中の800-1000cc級2気筒過給器付きユニットを搭載してJC-08燃費でミライースそこのけの34km/lを記録し、一方でパワーモデルとして新開発1.3リッター級直噴ターボを搭載しようものならまさしくエポックで、120系以来のプラットフォーム使い回しでモーターファンを、日本車の/トヨタ車の健全な発展を願う人々の気持ちを落胆させたことの罪滅ぼしになるかと思います。
    経営的にも製品開発においても柔軟性を徐々に取り戻しつつある「同族経営」新生トヨタなら発想の振り方一つで実現できると信じたいですが果たして高望みでしょうか?
    それにしても全長4.3m、車重1t強のコンパクトセダン/ワゴンが「三桁排気量」で走る…..何て痛快な図か!!

  14. Y-T より:

    「アクシオ&フィールダー」は保守層向けに取り回しの良い5ナンバーサイズをキープし、それと異なる海外向けワイドボディカローラを手直しした3ナンバーのスポーツセダンとして「スプリンター」を復活させる(オーリスはそれと同時にスプリンターシエロへ改名)。
    という風に棲み分けを図ろうとしないのは何故でしょうね?
    ネッツ店には(SAIは例外として)4ドアセダンが不在である事を考えると多少コストを掛けてもこういう風にした方が妥当でしょう?

  15. Y-T より:

    そうそう、今日発表された情報に寄ればシャーシは旧型のキャリーオーバーではなくヴィッツ系の物が使われているそうです。
    アクシオはカローラセダンの悪しき伝統の「最上級グレード以外固定式リアシート」をまた継続したようです…いい加減にしろやトヨタ!

  16. 真鍋清 より:

    新登場の新型カローラ、あの「もはや化石級」の先代MCプラットフォームと袂を分かち、「Bセグメントの国際基準」現行ヴィッツの強化改良型というのはそれはそれで、軽量化への一つの英断だろう。
    世界的に見てブラジル製のフィアットシエナやルーマニアのルノー・ロガン、あるいは南米やアジア戦略車たるVWポロ・セダンや同インド製ヴェントを想起させる成り立ちのB/Cセグメントの3ボックスセダンを原点とする新型カローラ―コンパクトさ、乗りやすさ、低燃費の面では一定の取り組みが見られる反面、1300ccに「安さ」以外の新提案が見られないあたりどこか後ろ向きな商品にも見える。
    返す返すも思うのだがこのボディ・シャーシに新開発1.3リッター直噴ターボ(トルクは現行1.8リッター自然吸気に匹敵)なりいっそ800-1000cc級2気筒過給器ユニットが備われば見違えるように印象が変わり、「日本の国情に優しく、老人に優しく」その他の年齢層/立場のユーザーにも能動的な魅力を感じてもらえる「新しいタイプのコンパクトセダン」として一廉の地位を築くかと思うのだが―同じ「保守的小型セダン」でも中国で大売り出し中の日産サニー(マーチ系のセダン)のように室内長2mとレクサスLSそこのけの後席レッグスペースを実現していればそれはそれで面白さがあるはずが、実際には旧モデル=140系先代アクシオと殆ど変わらないパッケージングなのだから何をか言わんやだろう。
    まずはお手並み拝見と言おうか、ダウンサイジングターボやそれをベースにしたハイブリッドを筆頭にトヨタ側の今後の戦略を見守って行きたい。
    PS(追伸)
    同じ小型セダンつながりで、日産が中国で発表した新しい1.8リッター級セダン=シルフィはCセグメントの新しい魅力に富んでいると思う。
    同車が現行ティーダラティオとブルーバードシルフィの統合後継車という説が有力視されているが、ワールドカーの資質(海外用新型ティーダと共通のプラットフォーム/足回りと言う)と5ナンバー枠をはみ出した全幅1.76m/全長4.6mという絶妙なパッケージングで「中小型FFセダンの灯を次世代に紡ぐ」存在として独特の位置を築こう。
    マツダアクセラ・セダンや三菱ギャランフォルティス、スバル新型インプレッサG4のライバル車にして「和製VWジェッタ」に育ちうる次期ブルーバードシルフィに対して、トヨタ側も他の方が言われていたように輸出用次期カローラ・セダンに1.4リッターダウンサイジングターボを組み合わせて懐かしの名車「スプリンター」の名前を冠してぶつけたらいかに願ったり叶ったりかと思うに、トヨタのガラパゴス化は一朝一夕には治癒しないのだろうか―巨艦の方向変換の困難さといい、依然気が遠くなる話ではある。

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