正面衝突被害低減ブレーキ、初採用はレクサスLSでした~。間違えた経緯は以下!

正面衝突被害低減ブレーキはボルボV60が世界初と紹介したけれど、間違いでした! 土曜日に別件でトヨタの安全担当の長谷川さんを取材したのだけれど、その際「実は昨年発売したレクサスLSで採用しているんです。リリースとかで紹介していなかったので、解らないのは仕方ないと思いますが、とりあえず私が書いた論文をぜひ参考にしていただければ」。がび~ん! 誤報です

レクサスLSに採用されている技術、全て紹介しきれていないそうな。ナンテコッタ! 下は論文に使われている表の1つ。60km/hを過ぎたあたりから死亡率が急上昇している。そして車速を10km/h下げると死亡率は半分になるのだった。80km/hで衝突したら68%死亡するが、70km/hだと35%くらいになります。75km/hなら50%の死亡率で、65km/hだと22%といった具合。

ボルボの主張通り10km/hの速度ダウンって素晴らしい! トヨタもキッチリ研究していたことに感心しきり。下の動画を見て解る通り、10km/h減速すれば衝突地点も手前になる。相手側がブレーキ掛け始めれば相手の衝突時のエネルギーも5km/h分程度減り、生存率向上に寄与する。トヨタ曰く「たった10km/hと言われそうでアピールしませんでしたが、評価してくれて嬉しいです」。

個人的に「タイしたもんだ!」と思っているのがXC60から採用されている危険回避アシスト。言葉で紹介するのは難しいため動画を見て頂きたく。ドライバーがハンドルを切ったら、その後はクルマ側でハンドル操作し(片側ブレーキ制御まで入れる!)、ラリードライバーより上手に緊急回避してくれるという寸法。ちなみにハンドル切らないと回避運動せずブレーキ掛けて衝突する。

なぜか? 全て自動でやってしまうと対向車居たら正面衝突するからだ。ハンドル切った時点で「ドライバーの意思」と判定するワケ。次世代は対向車レーンも常時検知し、いなければ全て自動で回避操作するようになることだろう。この制御、XC60から採用されているが、2017年以降のXC90とV90、S90も希望あればアップグレードしてくれるそうな。費用は工賃別途で740円。

また、自動ブレーキが正面衝突のような時にも稼働すると思って居る人もいるかもしれないけれど、全く機能せず。止まっているか、同じ方向に走っているクルマだけに反応するプログラムになっている。対向してくるクルマを検知しても、普通の自動ブレーキは全く無視します。”超”クルマの達人揃いであるサポーターの方も誤解していたので確認しておきたい。

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