死亡事故で一番多いパターンは正面衝突!

あまり認識されていないけれど、自動車乗車中の死亡事故形態で最も多いのは正面からの衝突である(対向車に衝突するだけでなく、路面から飛び出て何かに衝突するなどのケースを含む)。速度が出ているだけに受けるダメージだって大きい。ここで問題としたのは、19歳以下と80歳以上が極端に高いこと。下は10万人あたりの死亡事故率である(警察庁のデータ)。

興味深いことに状況は全く違う。19歳以下の場合、基本的にコーナーで発生しているという。ようするに「曲がりきれなくて飛び出す」という形態。バイクも含んだデータのため、さもありなんと思う。かくいう私自身、若い頃バイクで曲がりきれず対向車線に飛び出したことや、転倒して対向車線を横切ったことあります。幸い対向車いなかったので今も生きていられる。

70歳以上の正面衝突は直線が多いそうな。居眠りや意識喪失、認知症などだと考えていいだろう。なかでも大きな課題なのは80~84歳。たった5歳分で283人も亡くなっている。16~19歳は4歳分ながら、15歳以下も含んで290人。また、85歳以上になると、35~39歳の12倍以上多い確率になってしまう。若い世代の技量&経験不足を補う技術は難しいが、直線なら対応可能。

警察の「う~ん!」は、事故死者を減らすための方策。なんと「シートベルトを着装率を上げろ」。直線で事故を起こしているということは、いろんなモノに当たってるということを示唆する。さらにシートベルト着装で自分が死亡しなくても、対向バイク、自転車、歩行者などを死亡させることだってあるだろう。こらもう技術で解決していくしかないということだ。

役所の対策を見ると基本的に根性論。認知症になったら免許証を返納させれば事故が起きないと考えている。いや、警察幹部はそこまで愚かぢゃないでしょう。よるするに仕事をしてるフリをしながら「逃げ」を打っているのだった。もう少し民間と調整し、主導権を持って技術を活用していくべきだ。官僚の皆さんなら、自動車メーカーの経営陣と同級生や先輩後輩関係多いかと。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ