水没時に自動で開く窓

昨日の豪雨時、埼玉県和光市のアンダーパスで冠水しクルマ3台が取り残された。ウチ1台は脱出出来ず、それを見た若い警官が果敢にも飛び込んで救出。もう少し遅れたら死亡事故になっているところだった。こういった時に「日本とヨーロッパの違い」を強く感じます。

日本のクルマは水没しても海や川に飛び込んでも窓ガラスが開かないため、ドア半分くらいまで水没した状態になるとテコでも動かなくなってしまう。ドアを開こうとしたら、窓ガラスを開けるか、窓ガラスを割るかして車内の空気を抜かないとならない。和光市の水没事故も開かなかったろう。

ただ当然のことながら、窓を開けた途端、沈む。窓ガラスの閉まった状態だとクルマって相当の時間、水に浮くのだ。津波の時も浮いて助かった人は多かった。一方、ヨーロッパのレギュレーションだと、水没したらセンサーが感知してパワーウインドゥ付きは強制的に窓ガラスを全開にする。

水没した時に窓ガラス開くため、脱出は容易。だからこそヨーロッパのレギュレーションで窓ガラスを開けるようにしているんだと思う。参考までに書いておくと、日本で販売しているヨーロッパ車は水没センサー付きなので、冠水したら自動的に窓ガラス開きます。覚えておくとよい。

ドチラがいいかは非常に難しい。もちろん開かないようにしておいて、開けたくなったらパワーウインドゥを自分で操作するというチ対応策もあるけれど、これまた水圧掛かると窓ガラスがボディに圧着し動かなくなってしまい、窓ガラス用のハンマー無いとお手上げになる。

ベストなチョイスは窓ガラスは自動で開かないようにしておき、ハンマーを見えるところに置いておくことか。ただ修羅場でそんなこと出来るか、ということを考えると、ベターな対応策は水没センサー付けて自動で開くようにすることなんだと思う。という知識を持っておいて頂きたい。

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