穀物相場

現在、自動車用の燃料として使われるアルコールは、トウモロコシやサトウキビから作られる。

これらの作物、動物の飼料などにも使われるため(特にトウモロコシ)、アルコールの需要が大きくなれば相場の高騰をもたらす。こう書くと「だったら生産量を増やせばいいでしょう」と思うかもしれないが、作付け面積を増やすの、容易じゃありません。

その証拠にトウモロコシの相場は急上昇。AP通信によれば、「シカゴ商品取引所は9月前半まで1ブッシェルあたり2ドル台の前半だったトウモロコシ相場が、アルコール燃料用の需要急増により50%も上がった」という。今年は豊作だったにも関わらず10年ぶりの高値。

100歩譲って作付け面積を増やしたとしても、天候不順にゃかなわない。今年のオーストラリア、記録的な干魃となっており小麦の収量が大幅に減少した。さぬきうどんも値上げしなければならない、なんて声さえ出てます(さぬきうどんはオーストラリアの小麦が美味しいそうな)。

燃料用のアルコールは人間や動物とバッティングしない植物から作るべきだ。今後バイオ関係の企業は大いに伸びる余地あります。

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