空気自動車?

30万円を切る衝撃のコンパクトカーを発表したインドのタタ自動車が、今度は「間もなく空気自動車を販売する」と言っている。空気自動車って何か? 数年前からフランスのベンチャー企業がモーターショーなどに出展してきた技術で、簡単に言うと高圧タンクの空気を使ってクルマを走らせるというもの。蒸気機関の原動力は「水を沸騰させて作った高圧の空気」。理論的に考えると圧縮空気でクルマも走る。いや、すでにテスト走行まで行ってるそうな。これを300kg台という軽いクルマに搭載し、時速50kmくらいで走らせるという。信じられないけれど、密閉性さえキッチリ出来れば実現も夢じゃない。例えば停止状態から50kmに加速。そこからブレーキで空気を回生してやると、摩擦などの抵抗分をロスするのみ。電気自動車と全く同じだと考えていい。小型のガソリン駆動式空気圧縮機を積み、ロスする分だけ補充してやれば、シリーズハイブリッドにもなる。もちろん電気自動車より圧倒的に安いクルマになることだろう。エアコンなどの快適装備や最高速度を求めれば厳しいが、混雑する新興国の街中では案外モノになるかも。今まで誰も相手にしなかった空気自動車に目を付けるなんてインド人恐るべし!

<おすすめ記事>

3 Responses to “空気自動車?”

  1. タケゾウ より:

    面白いですね〜o(^-^)o
    私も子供の頃に空気自動車のオモチャをもってました。
    自転車みたいにポンプで空気をいれて遊びます。走らせるとスクーターみたいなエンジン音がします。
    これは環境的にもベストな選択なのでは?どうして、いままでどのメーカーも手を着けようとしなかったのでしょうか?あれこれデメリットに目が行きすぎて、難しく考えすぎなのかも。
    インド恐るべしですね!

  2. 北森 より:

    このアイデアは7年ほど前に
    日本で実用新案が出願されていた技術ですね。
    その実用新案自体は油圧でしたが
    概念図を見る限りでは
    それを空気圧にしただけという感じでしょうか。
    まぁ、実用新案自体は
    昨年末に期限切れになっておりますが。

  3. ドンタ より:

    北森さん、それちょっと違います。
    これはフランス(ルクセンブルク)のベンチャー企業 Motor Development Industries (MDI) 社が開発している「空気エンジン」で、圧搾空気を放出したときに生じる温度差で動力を生む?みたいな不思議な原理で動くものです。
    http://www.mdi.lu/
    http://www.theaircar.com/
    ただ、まだ実際には航続距離 7km ! の実績しかないようで、個人的にはかなり疑問。

このページの先頭へ