続オデッセイ「韓国ザックスの錆」について

オデッセイに使われている韓国ザックス製ダンパーの錆の件の続報です。当該オデッセイは現行型の初期モデルで、登録から3年以内。登録は新潟県ということもあり、融雪剤が撒かれる地域で使われていた個体。融雪剤は塩化カルシウムに代表される、いわゆる「塩」で一般的に塩害を避けられない。融雪剤を撒く地域の車両は中古車も安くなるほど。

したがって錆は珍しくない。場所が問題だ。見える場所のアームやロッド類なら錆びても車検時にハッキリ解る。加えて下回りに使われている部品の金属は、長年使われ改良を加えてきたためボディより先に破損することなど”ほぼ”無し。一方、今回発覚した場所は、樹脂でカバーしており簡単に見えないのだった。車検時の点検項目にも入っておらず。

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ちなみに融雪剤が撒かれない地域のオデッセイのダンパーも錆びていたけれど、写真のように「これは酷い!」というレベルじゃなかった。融雪剤を使わない地域のオデッセイなら、クルマの寿命くらい耐えるハズ。されど融雪剤のある地域を毎シーズン走ったら(1回でも2回でも)、けっこう厳しいことになると考える。応力かかる場所だし、掛かった時に壊れる。

そうそう。先日「ホンダが大丈夫と言ってるから問題無い」と書いたら、そんな甘くていいのか、という意見を頂いた。この手の情報、公開されたら決して甘くない。メディアが正式に問い合わせ「問題ない」と返事したら、記録に残ってしまう。「調査してみます」という対応じゃない限り完全な安全宣言の意味。ウソ付いたらトラックのタイヤを飛ばした当時の三菱自動車と同じだ。

されど「自動車業界を信じている」という前提の上で、自衛策を講じることをすすめておく。もしオデッセイを融雪剤撒く地域で乗っているなら、5年くらいでダンパーのチェックをして欲しい。日本製の部品と違い、融雪剤にさらされた時の耐久性が不明だと考える。また、中古車は融雪剤を撒く地域で使われていた可能性ある。買うときは錆のチェックをしておくと安心。

以上まとめよう。融雪剤が撒かれた地域(走って乾くとボディが魚の塩焼きのようになる)を走っていないなら、多少錆びるかもしれなけれど安全性に問題なし! 融雪剤撒かれた地域についちゃ念のため5年目くらいで確認しておくことをすすめておく。いずれにしろこうって「イエローカード」のような状況にしておけば、自動車メーカーは継続調査する。

自動車メーカーからは「ウルサイやつだ!」と嫌われるし、クレーマー体質の人からも「なんでレッドカード出して追求しないのか!」と怒られる。こういったトラブルを紹介すれば、どちらにしろ反感を買うのだった。損するのは私。でも結果的に、この件で発生する事故は防げる。ホンダだって経過観察するだろうし、壊れる可能性出てきたら何らかの対応をするだろう。

私らの役目って、そんなモンです。

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