新型N-BOX、自動ブレーキの誤感知で急ブレーキ!の動画

自動ブレーキに関する情報を二つ。交通事故総合分析センターの自動ブレーキ効能を紹介したクリッカーの記事が広く読まれている。内容についちゃ同業の塚田さんが紹介しているので御一読頂ければ。興味深いことに交通事故総合分析センターは、30km/hになると稼働しなくなる簡易式も、50km/h以上でも検知し50km/hまで自動停止可能な車種もごちゃ混ぜ。

交通事故総合分析センターの結果報告

結果、自動ブレーキの効果は「事故が半分になった」。ちなみに高い性能持つスバルとボルボのデータだと80%程度の事故を防止している。となれば今回の調査対象から高性能ブレーキ分を抜くと、自動ブレーキの平均的な事故防止効能は大きく下がることになる。レーザー単独の簡易型ブレーキの事故低減効果、30%くらいなのかもしれません。あまり期待しない方がいいかも。

もう一つは自動ブレーキの誤作動について。私は2013年から自動ブレーキ付きのクルマに乗っており、今やWRX S4、MIRAI、アウトランダーPHEV、BME330e、ボルボV40など大半の所有車に自動ブレーキが付いている。すでに10万km以上ハンドル握ってるけれど、明らかな誤感知で自動ブレーキ掛かり緊急停止した経験無し(軽度の誤検知で警告音鳴ることは珍しくない)。

車速は20km/h程度です

ということでサポーターの方の愛車の動画を見て頂きたい。一般的な常識からすれば自動ブレーキが掛かるような状況は一切無し。ディーラーに動画を持ち込んで聞いた所、簡単に言えば「こういうこともあります」で終了だったとか。ちなみにソフトのアップデートや改善対策について再度確認をして貰ったら、現システムの機能限界のため対応出来ないといわれたそうな。

「昨日はお忙しい中ご来店頂きありがとうございました。送って頂きましたドラレコの画像をメーカーに見て頂いたのですが‥‥。結論を申し上げると現在は性能の限界となる様で大変申し訳ございません作動した経緯はタイミングでした。ステップワゴンが進入してきた所に速度抑制の鉄板があったため障害物があると認識したままでブレーキが作動しました」(販売店)

国沢光宏はどう思うか。アウトとセーフの間にグレーゾーンあるけれど、同じような症状出たトヨタはリコールを出した。アイサイトも冬の排気ガスの白い煙で誤作動したケースあったものの、販売済みのクルマを含めすぐ対策している。緊急停止は後続車に追突される可能性が大きいため非常に危険。トヨタの場合、軽微ながら追突事故も発生してます(アイサイトは報告無し)。

リコールなのかサービスキャンペーンなのか判断出来ないけれど(事故起きたらリコール。起きる前ならサービスキャンペーンでもいける?)、ホンダの回答によればステップワゴンが進入してきた所に速度抑制の鉄板があったため障害物があると認識したままでブレーキが作動したとのこと。どうやら原因はわかっている様子。であれば改良すべきだと思う。

私が「N-BOXは軽自動車で最も優れた自動ブレーキを持つ」と書いたのを参考にして頂いたそうな。動画の方は安全を考え手放すつもりだという。最近、効率だけしか考えていない国内販売部門は「こんなもんです」という回答だったようだけれど、本田宗一郎さんの魂を引き継ぐ研究所ならもう少し違う対応になると思う。手放すのをしばしお待ち頂ければ嬉しい。

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