自動車雑誌厳しい

たまには自分たちのギョウカイのことなど。御存知の通り大震災以後、自動車メディアはお手上げ状態が続いている。発表会や試乗会など全てキャンセル&延期。ガソリン入手難となった10日間くらいは広報車の貸し出しも休止(ガソリンを入れられないのだから当然でしょう)。2週間くらい取材出来ず。

新型車無なければ企画にも困る。4月10日売り号あたりから、各誌新車に頼らない記事を作り始めた。逆に画一的な記事にならない、ということです。編集長の実力の見せ所。どんな企画を立てているのか、たまには書店で自動車雑誌を見ていただきたいです。内容深まった雑誌も少なくない。

また、広告のキャンセルが相次いだ。止めようと思っていたけれど地震で大義名分が付けられた、という便乗の取りやめを含め、大半は半分以上のキャンセルを受けたという。5分の1になってしまった、という話も聞く。雑誌の価格は取材費と紙代、印刷費用でトントン。広告で利益を上げているのだから厳しい。

各メディアの経営陣は非常に厳しいと感じていることだろう。その割に編集部員は会社が破綻することなど考えず、あまり危機感を持っていないように感じます。
私と付き合いのある編集部員は皆さん深刻に考えているようだけれど、社内じゃ少数派だと嘆いている。このあたりは普通の社会と同じかもしれない。

もちろんフリーランスも大変だ。特に厳しいのは取材がないと仕事もないというカメラマン。地震後、3週間くらい仕事をしなかった、という人さえ少なくない。
モータースポーツ関係の仕事も無し。その割に皆さん困窮しているという話も聞かないので、基本的にお金持ちなんだと思う。地震関係無し、の人もいるし。

ただ現在の状態が続くと、やがてやっていけない雑誌や組織、人も出てくることだろう。残ったとしても大幅な部数の低下にみまわれること確実。ここで前向きな気持ちになれるかどうかで将来が決まっているのかもしれません。「国沢はよく毎日書くネタがあるな」と言われるけど、こらもうカラ元気です。

厳しい時に悲観しても前に進めない。被災した方も、元気のある人から避難所から出て行くという。頑張っている人を見ると「オレも負けちゃいられない!」と、続く人が沢山出てくる。プラスの連鎖です。身体が丈夫なのに最後まで文句を言っている人は取り残されるだけ。何とか生き残りましょう!

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3 Responses to “自動車雑誌厳しい”

  1. アミーゴ5号 より:

    岩手県陸前高田市、大船度市、釜石市、大槌町に行き、街や避難所の様子を見てきました。
    何というか、関東大震災と東京大空襲と広島原爆後の写真の中に入り込んだような・・映像が、直接心に飛び込んでくる感じでした。
    小さい避難所に行った際、受付持参したインスタントのコーヒー、紅茶、昆布茶、ココアと紙カップのセットを届けたら、他の敷地にある受付センターに持っていくようにとの指示。
    でも大きい避難所みたいに、お茶やパンの無料コーナーがなかったので、避難所の中で「誰かお探しですか?」と声をかけてくれたおばあちゃんに「仕事で立ち寄ったものです。よかったら皆さんで」と一式コッソリ渡したら、「皆さん、こちらのお方から、暖かくして飲める物をたくさんいただきました。ありがとうございます。」大きな声で・・・そうしたら、あちらこちらから「ありがとうございます」ってお礼の言葉が・・・。
    それから今回、岩手県交通の夜行バスで0泊3日で行きました。
    池袋から乗り込むと、ポカリスエットとカロリーメイトが配られました。「夜行バスの下りに限り、お配りしています。被災地は物資が乏しいし、余震もありますから、いざという時に召し上がってください。」ですって。
    ここまで気を使ってくださる心優しく心強い東北の方々、もう頭が上がりません。
    あれ、なんか書いてたら(T-T)してきた。ドトールの人前やぞ、俺〜!

  2. 小川敏正 より:

    某(B ou) 誌(C i) に関し。必ずと言っていいほど毎号 誤植レベルを超えた誤表記が
    みられます。
    1) 印刷物一般に云えることですが、誤植
    誤表記は、その印刷物の信頼性を著し
    く毀損します。特に数値については、
    誤り箇所だけに留まらず他の数値にも
    正確なのか?と疑心を持たざるを得な
    くなります。
    2) 誤表記が発覚した後、何等かの訂正
    手段が行われることがあってしかるべ
    きでは?
    3) 誤表記を極力無くす編集姿勢と共に、
    それでも発生してしまう誤表記を出し
    っぱなしにしない姿勢が必要なのでは
    ないでしょうか?

  3. ガン より:

    1コインで買える雑誌についてですが、
    「新車スクープ!」なんてものを巻頭カラーでやってますけど、あれ意味あるんですかね?
    来月や再来月くらいに発売される車の情報ならまだしも、“3年先”とか“次期モデル”とかをもっともらしい予想CGや予想スペックとともに載せてますが、
    実際、ほとんどが嘘じゃないですか!
    さんざん煽っておいて、発売されないと分かったら「開発中止になった」で片付けるし。
    もちろん記事にした時点では発売する予定だったと信じてますよ。
    でもね、発売されなきゃそれは「情報」じゃなくて『デマ』なんですよ。

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