衝突安全評価も怪しい?

ホンダのNワゴンがJ-NAPで星5つを取ったとTVCFを流している。動画を見ると立派であります! オフセット衝突でAピラーはガッシリ衝撃に耐え、座屈していない。ライバルの軽自動車の大半がAピラーとルーフが折れ曲がり始めている。スペーシアと対照的です。

数字も立派。オフセット衝突とフルラップ衝突のバランスが高い次元で取れている。アメリカでのスモールオーバーラップの結果など見れば解る通り、衝突安全ボディのノウハウは日本のメーカーの中じゃホンダが飛び抜けているように思う。次いでスバル。最後にスズキだ。

ホンダは「アメリカで対応しているスモールオーバーラップを日本でどう対応するか」という骨太の方針を定めれば、何でも自主的に対応して行っちゃうボルボとまではいかないまでも、ベンツと真正面から勝負出来るくらいの安全性能を持つと思う。もう少し頑張ったらいいのに。

改めてJ-NCAPの評価表を見てると、相変わらず応用問題に弱くて大笑いしちゃう。例えばブレーキ性能。ドライ路面とウエット路面の制動距離を公表している。警察を始め、事故調査のベースになる資料、タイヤメーカーなど全て「雨天時の方が制動距離は伸びる」。

しかし! J-NCAPのデータを見ると「なんだ?」。例えば星5つ取ったNワゴンは、100km/hからの制動はドライで40,3m。ウエットどのくらいだと思いますか? 何と40,6mなのだった。スペーシアなんかドライ45,1mのウエット45m。濡れていた方が短い距離で止まれる!

そんなことありうるのか? だったらサーキットのラップタイムだってドライとウエットは同じになっちゃう。試験方法のどこかがおかしいのに、そいつを「おかしい」と思わない。こんなことすら解らない組織がまともな衝突試験や評価など出来るワケないです。公金のムダ使いだ。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ