読めない提携

トヨタとBMWが広範に渡る技術提携を行う、と発表した。とりあえず提携分野は1)燃料電池。2)スポーツカー。3)ハイ
ブリッドに代表される電気技術。4)軽量化、という内容。国沢光宏、スポーツカー分野を除き現時点でトヨタのメリットが全く見えていない。トヨタはそんな
に良いスポーツカーを作りたいのだろうか?

BMWのメリットは猛烈に大きい。ミニの電気自動車なんかBMWが協調ブレーキの技術を持っていないため、アクセル戻すだけでツンのめるくらい強い回生制動掛かる。このあたり、手作りのテスラと全く同じレベル。トヨタの協調ブレーキを組み込めば、
最新の素晴らしい電気自動車に生まれ変わります。

ハイブリッドだって自社開発出来ず、GMやベンツと同じシステムを分けて貰っている状態。トヨタの技術を使えば、世界トップクラスのハイブリッド車になる。すなわち21世紀を生き延びるための基幹技術が全て手に入るワケ。軽量化もカーボンだヘチマだといっているけれど、トヨタ車の軽さは世界トップクラスだ。

トヨタがBMWから得られるものって何か? ディーゼルは素晴らしい。シャシ技術もある。ただBMWと同じレベルのクルマを作ろうとするなら、コストもBMWに近くなってしまうと思いますけど‥‥。とにかくBMWのクルマ作りは凝ってます。先日、レガシィの2リッターGTとジックリ見比べたらウナるばかり。

ヨーロッパでハイブリッドが売れるとも考えにく
い。強いてトヨタのメリットを挙げると、1)電池開発に於ける化学のノウハウと、2)仲間が欲しい、ということくらいだ。この二つは案外大きいと思う。いずれにしろ全貌は見えてこない。何か情報入ってきたらレポートしてみたい。されどこいつは難しい宿題です。

・ECOカーアジアは「トヨタのハイブリッドついに危険ゾーンに!

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6 Responses to “読めない提携”

  1. さね より:

    提携のメリット、デメリットとゆうよりトヨタ自動車御曹司の気持ちだと思います。多分ecoカーにも書いてあったようにハイブリッド技術は安泰でないし、多くのトヨタ自動車社員は車好きじゃないんだろうなエリート意識と自意識過剰と偉そうなだけで。社長は多分86も新型カローラも満足じゃないんでしょう心の中では。水平対向エンジンは排気関係などフロントの積み型かたで、搭載位置がゆってるほど低重心ではけっしてないと自分は思ってます、今冷静に86、BRZを見ると普通に直4のせて、リアサスなんか新規でリジットでもいいので安く作ったほうがかっこいいのにとさえおもいます。社長こんなんじゃなかったはずなのに!と思ってるかも? カローラもこんな枯れたデザイン、ビィッツのでかい版のはずじゃないのに!とか思ってるのかもしれません。変速機もこんなヘボいはすじゃあ!エンジンもこんな使い回しじゃあ!ボディもこんな安物こっかくじゃあ!とかなんとか思ってても、周りがついてこない…。そこで車作りをBMWと交流してトヨタ自動車の車作りをかえないと生き残れないと考えてる?とかかなぁ。純粋に商売のメリットがないなら…。と思いました。いかに自分達の車作りが遅れてるか、会社内に教えたいんでしょう多分。ハイブリッド技術力だけじゃ車の魅力ないですからねやっぱし負けはじめてるし。頑張れ御曹司! ただ周りがいただけないんでしょうねえ…だからBMWじゃないのかな〜? BMWとスケールメリットいかして、良いものを安く、レクサスの改革などなど…あのグリルと内装ちょい豪華なだけで高いなんて消費者はバカじゃないし。まあそうとうトヨタ自動車落ち目で危機感あるんでしょう社長として。大変だなぁ御曹司。

  2. 阪口 正輝 より:

    素人考えでは、BMW「レクサスに載せないなら、ディーゼルユニットあげる代わりに、HVに付随する仕組み教えて」
    トヨタ「(しぶしぶ)BMWさん、わかりました…」
    って感じがして仕方ないです。
    普通に考えれば、トヨタが圧倒的不利な提携です。
    それを呑むってことは、ディーゼルユニットの開発が全く上手くいってないことを感じます。
    欧州販売のテコ入れにはやむ終えないか…
    詳しい情報がわかればお願いします!

  3. 小林 英弘 より:

    BMWが提携分野に「HV車に代表される電気技術」を含めたのは「したたかですねぇ!」と思います。
    今は日本&アメリカでは不人気で売れてないHV車とはいえ、「有限の化石燃料をチビチビ使う」動力システムに違いはありません。小排気量ターボもそのひとつですが、自動車メーカーとしては「カード」は多いに越した事はないのでしょう。それに今はHV車が売れてない地域も今後の石油の供給状況や埋蔵量の推移次第では「急に需要が増える」可能性も十分あり得ると思います。なんせどうあがいても化石燃料は「有限」なのですから、そのうち何十年後には「取り合い奪い合い」状態に突入するんじゃないでしょうか? 石油はクルマの燃料のためだけのモノではありませんし。個人的には「ガソリンをチビチビ使う」ための「チビチビ度合いの可能性」は他の方式よりも「HV車」が一番優れていると思います。だからこそBMWも欲しいのでしょうね。
    PS:昨日リーフに試乗しました! 靴がいい加減ボロボロになってきたので買いに行ってたら街道沿いの小さなブルーの日産店にスカイブルーのリーフが!しかも「試乗車」のステッカー貼ってます! 0.5秒でブレーキ踏んで店に突入(笑)。で初めて真近で見るとカッコイイ!(笑)。フロント部分の造型なんか彫刻的でエッジが効いてて「近未来感」全開!なシャープな造型で驚きました。リアも同じく独創的なエッジの効いた造型で素直にカッコイイです! 横から眺めてもイイ感じです。
    営業氏と中に乗ると「正直…質感はトルネオ君の方が上だよね?」と思いましたが(笑)、明るい色調は重苦しさがないのでいいです。でもステアリングは1秒で「ナルディに交換したい」と思いました(笑)。
    で、いよいよ試乗タイム! 当然音がしません! 走り初めてもひたすらエアコンとタイヤのロードノイズ以外は無音! しかも加速フィーリングが極めて自然かつ「身体に優しい」! バイパスに出た時に営業氏が「どうぞアクセル踏み込んでみて下さい。凄い加速しますよ」と言うので「踏んだ直後にドカンとくる」のを予想しながらアクセル踏み込むとドカンときません! シュパーっと一直線に加速していくフィーリングはまさに快速マリンライナーか特急しおかぜか?(←JR四国の車両です(笑))とにかく「クルマの加速感じゃないよね?」な異次元体験! ものすごく楽しいです! 点数を付けるなら100店満点の500点です! 踏み始めからとにかく硬ったいブレーキが改良されれば1,000点です!(笑)
    店に戻って営業氏と話しましたが、やっぱり航続距離が厳しいですね〜。「エアコンを付けてラジオなどを付けてそれなりの加減速をして…いわゆる普通の運転をされますと航続距離は100km程度ですね」。惜しい! 航続距離が500kmなら鬼ローン組んででも欲しいです!
    しかし、こんないいクルマをキワモノ扱いする国沢さん以外の自動車評論家達って「モノを見る目」があるのでしょうか? 初代プリウスの時もメディアは散々な評価でしたよね。私は初代プリウスは顔がかわいいので好きでした。あの時これでもかとけなしてた評論家達は今の道路という道路にプリウスが溢れてる状況をどう思ってるのでしょうか? 「先見の明」も評論家の資質のひとつだと思います。その点、自分でリーフ買ってる国沢さんは素晴らしいです。

  4. さんぼん より:

    このニュース、トヨタの技術者はどう感じているのでしょうか?
    (トヨタに限らず)日本の自動車会社にも優秀な現場の技術者はいると思いますが、
    ダウンサイジングの流れをはじめとして、上層部のヨーロッパのコンサル会社信仰が広がり、
    現場との意思疎通がきちんと取れているのか気になりますね。
    まさかと思いますが、自身の会社の現場よりBMWの方が信用できるなんて事ではないと
    信じたいですが。
    もっと現場を信じて研究開発に時間と予算をかけて、
    各メーカーもしくは、日本メーカー連合として、独自の路線で戦って欲しい。
    円高で苦しんでいるマツダですが、
    この点では現場と上層部の意思疎通が取れている気がします。

  5. ねこまんま より:

    将来的なブランド創りのための布石だと思います。
    技術的にはディーゼルしかメリットなくとも、世界に通用するブランドを学ぶために提携したのではないですかね。どうのこうの言ってもBMWはブランド商売がうまいですから。ヒュンダイなんかと真っ向勝負すれば円高のデメリットなどを考えれば儲けは少なくなる。前から言ってるように認められたブランドがあれば美味しい商売ができる。レクサスも世界的に見ればまだまだ成長途中ですからね。
    現社長が50年先を見据えて改革を考えていると思いたい。トヨタが変わらなきゃ日本の自動車産業は変わらないですから。ただ若者の車離れとか言われてるけど、興味の対象が車から携帯やネットに移っているのにスポーティーカーさえ創れば良いと言う考えは改めないととんでもないことになるでしょうね。昔は若者の興味が向く物が車や単車しか無かった、今は違っていろんなものがあります。そして一番大事なのは従業員=購買者であることを理解すること。ろくに給料もやらずにリストラばかりしてたら欲しい物も買えません。余裕が出来れば若者だって車買いますよ。

  6. BRZに一票! より:

    この提携でのトヨタのメリットは
    ①「燃料電池や電動化技術は世界的にもトヨタは進んでいる」というイメージを打ち出す。
    ②①が成功すれば他にもHV技術を売って、トヨタ最大の課題であるHVシステムのコスト大幅低減。
    ③次期LFA用にエンジンの調達とカーボンボディの共同開発で開発費折半。
    といったところですかね?
     スバルとは庶民派スポーツカーを作って、BMWとはセレブ向け高級スポーツカーを作るという感じでやればいいのでは?と個人的に思いますが、この提携内容だと、BMWが乗り味作りのノウハウを教えることはないでしょうね。
     

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