走るストレス

最近「飛ばす」という行為から決別すべき時期が来たんじゃないか、と強く思う。事故を起こした時の社会的制裁は極めて大き
く、それでいて事故が起きやすい道路環境になってきた。もっと解りやすく書けば、死にたいとしか思えないような自転車や、注意力を失いつつある御老人、未熟な技量のドライバーが増えたからだ。

例え相手側に決定的な過失があったような時でも、こちら側に明確な速度違反あれば厳罰に処せられて
しまう。そもそも事故を起こすこと自体、気分が悪い。飛び出してきた自転車や御老人と接触したって大いに苦悩することになります。常識的な速度で走っていれば、事故を起こす確率だって大幅に低くなると思う。

こう書くと「アンタは制限速度をビタ1km/hたりとも超えないんだろ?」と思うかもしれない。その通りなのだけれど、残念ながらムカシのことは覚えてません。トシ取ってモノ忘れが激しくなりました。さてさて。社会的に容認される速度ってどのくらいだろうか? 15km/hまでか20km/hまでか、はたまた30km/hか。

答えは「ケースbyケース」かと。人が飛び出
してくる可能性を感じたなら制限速度以下に落とすべきだし、全く危険性の無い場所であれば「捕まらない速度で」ということになります。「流れに乗って走る」というチョイスでもよかろう。とにかく「突出した速度」じゃないということが重要。一生を棒に振るよりいいでしょ?

もし「辛抱できな
い」というなら、次に買うクルマを考えたらいい。興味深いことに電気自動車やハイブリッド車だと「ゆっくり走ることに対するストレス」が無い。性能を追求
しようとすると、アクセル深く踏んだらアカンからです。クルーズコントロール付きを選び、高速道路は95km/h巡航というのもストレス無し。

こう書くと「走る楽しさをどうするんだ?」と思うかもしれない。全開走行をしたいのなら初級ラリーなんかいかがだろう? 封鎖した道を使う競技であれば対向車来ないし、速く走っても怒られないです。いや、SS方式のラリーであれば、速ければ速いほどホメられる。勝ち負けを意識しなければお金だって掛からな
い。

・ECOカーアジアは「リーフの電池寿命その2

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5 Responses to “走るストレス”

  1. 真鍋清 より:

    当方、ここ数年「路上に湧いて出る自転車」に対して大いなるストレスを感じていたが、先日レクサスIS350を走らせていて真ん前に「3輪自転車」(そう、オート三輪の末弟のようなスタイル)に乗ったおばはんが時速5km/hでウロウロしていたのを見てとうとう堪忍袋の緒が切れてしまった!
    気づけば小生の後ろにはアウディS5やらクラウン、ジャガーXK5.0!!!らが耐え忍んでいる―乗り手たちは一見忍耐強く見えても内心「この害虫め!いっそのこと踏みつぶしてやるか!」と毒気づいていることさえ100%皆無とは保障できず、要はそのぐらいカオスの道路行政・交通行政はヒトの心まで荒ませてしまうことは確証する。
    国沢さんも正々堂々と自らの見解を呈して、動脈硬化が過ぎた行政側と真っ向から対峙してもらいたいと期待している―それこそがモータリゼーションを、交通社会を正しい方向に持っていく者の責務ではなかろうか。

  2. compomania より:

    ベストカー10/26ではどの先生も触れられないラジアルタイヤこそクルマ技術で画期的な変化もたらし飛ばし屋が増加しました。
    それまでのバイアスタイヤだと道路のうねりでハンドルとられ、カーブでスピード落とさないとタイヤは鳴くし簡単にグリップ失ってスピン。
    ラジアルタイヤが一般化してから神風タクシや飛ばし屋が発生しました。
    そのあと25年前からパワーステアリングとオートマチックトランスミッションが普及してから飛ばし屋が逆に減ってきました。
    速度低くても据え切りできるパワステ、吹かさなくても自然と加速するパワステ。そしてここ15年は横幅の広い3ナンバーと車体の大きなミニバン、これが原因で低速運転増えてます。
    世界的にもオートマチック車が多い米国と日本だけが低速運転で有名です。
    こんごEV・HVに限らず、一般車の回生制御が増えると、信号黄色でアクセル離してセーリング運転者が横行するでしょう。この走行法は渋滞解消にもなるので、ストレス感じないで理性的になりましょう。

  3. 志士 より:

    優先道路に安全確認せずに減速なしで飛び出してくる中学生自転車が結構居ます。見通しの悪い交差点付近は当然法定速度以下とセンターライン寄りの運転を心がけます。あとは通学時間帯は通学路は極力避けてますね。

  4. 後藤 より:

     私も本当にそう思います。
     私が免許を取得した20年程前より明らかに交通の流れが悪くなっています。すなわち遅い車が増えています。主に遅いのはご年配の方と最近免許を取った若い方で、飛ばすのは私のような30代後半〜40代ぐらいの人と感じます。
     正直言ってストレスを感じます。特に茶髪でピアスのような若い男の子がのんびり走っているのを見ると、「若いならもっとがっつり走らんかい!」と思いますが、価値観(教育)の違いだから仕方がないのでしょうか。
     私が学生の頃は、バイトをしたお金ですこしづつパーツを買って、自分で取り付けて、運転も整備もスキルを磨いたのですが、今の子たちはスマホやソーシャルゲームに夢中で、車への情熱が薄くなってるんでしょうね。
     さびしい限りです。これではなかなかクーペやスポーツカーは発売されないでしょうね。
     気楽に飛ばす事が出来る、ジムカーナやラリーコースが増えてくれると良いのですが、今の状況ではそれも厳しいですね。PDも確か休刊してますよね。
     車好きも変わらなければいけない時代なのでしょうか。

  5. 白木 晴幸 より:

    最近10〜20年位程の間道路の補修・拡幅などはどの程度改善されたでしょうか?
    道路の改修がおざなりの間にクルマの数が確実に増加して、さらに行儀の悪い軽車両の増加と交通環境の悪化は確実に進行していると思えてなりません。
    周囲の環境に気を配って運転する人、周囲とは隔離したかのようなマイペース型の人、おまけに交通の流れとは無縁と言わんばかりの小型車両。
    低学年時代からの交通環境を含む社会道徳の授業をおざなりにしてきたツケが具現化してきたのではないでしょうか?

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