辛抱あるのみ

もはやどうしようもありません。ドルは90円を目差す展開になり、ユーロも120円を割り込んだ。こんな急激な為替の変
動に実体経済は全く追いつけない。加えてアメリカの景気低迷は先が今だ読めない状況。1929年の大恐慌の時は収束まで5年を要し、しかも最後に戦争になってしまった。

というか戦争や内戦を起こしたくなるくらい、恐慌は激しかったということです。失業者が溢れ、破綻する企業も多数。こういった時はキャッシュフロー(当座の運転資金)の無い企業が厳しい。運転資金を借りようとしても、貸してくれないからだ。いわゆる黒字倒産してしまうワケです。

最低でも1年程度は極めて厳しい状況を堪え忍ぶ余力を持ってないと生き延びられない。こらもう自動車業界に限らず。ちなみに自動車メーカーで余力あるの、トヨタとホンダ、そしてスズキです。日産はキャッシュフローを全てルノーに吸い取られているため、利益あっても余力少ない。

こんな時に一番強いのが食糧を扱っている産業。食べ物は1日無いだけで(正確に言うと少ないという心理働いた時点)パニックになってしまう。大げさに聞こえるかもしれないけれど、1年分くらいのお米を備蓄しておくくらいの覚悟をすべき。

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2 Responses to “辛抱あるのみ”

  1. タケゾウ より:

    たまたま、ある農家の方と話をする機会がありました。
    「今年は燃料費の高騰で、米は全く採算が合わない。減反などと言ってるが、土質があわないので他の野菜は作れない。役所に掛け合ったが、彼らは農業の実態について、なにも知らない。」とのご意見でした。
    私は食品スーパーに勤務してるので、米の売れ行きはある程度押さえています。
    そこで「そんなに悲観することないですよ。お米はとても良く売れてます。不況だから、経済性の高いところが見直されてきてます。他の食品も軒並み1割程度値上げになっていますから、消費者に値上げをお願いできれば少し楽になるのではないですか?」と答えました。農家の方はこれには何もこたえませんでした。
    ご存知のとおり、大半の農家は農協にお米を卸しており、また米価には政府の政策が強く反映されます。農家自信が価格を決めるという発想がないんですね。いわば、社会主義経済をしてるわけです。
    この辺の構造を変えていかないと、産業としての農業は強くならないという感想を持ちました。
    それと、お米の買いだめは必要かも。いまの農業は石油がないと成り立たない(燃料費がなければアウト)になっているので。

  2. レオパルド より:

    円高で一部スーパーは還元セールをやっているようですが、欧州車の値下げはあるんでしょうか。
    ブランド品などは何年間もユーロ高を理由にして値上げに次ぐ値上げでしたが、値下げの話は聞こえてきません。
    ガソリンもそうですがこのあたりをマスコミが声高に取り上げて欲しいです。

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