運転技量計測機

運転のヘタな人がいる。困ったことに、たいてい本人は自覚出来ていない。試乗会の際、同業者と2人で同じクルマに乗るケースがある。すると、少なくない頻度で「ヘタですね」に当たってしまう。自動車の運転を稼業にしている人でさえこんな状況。だからこそ私は人の運転を好まない。ヘタな運転は本当に不快です。

も少し具体的に書く。ブレーキはパッドが当たるくらいから弱く掛け始め、少しづつ減速Gを高くし、目的の減速Gに達す。そして停止する手前からブレーキ踏力を減らし、止まる寸前は抜く程度にする。コーナーも同じ。少しづつ横Gを掛け、一定に。そして最後は抜く感じで。もちろん加速だって同じコンセプトです。

私が初めて「う〜ん!」と驚いたのは黒沢元治師匠。23歳の時でございました。徹底的に滑らかなのだ。アクセルもブレーキもステアリングも「急」なGを出さない。それでいて速い! バイクも飛ばそうとすると滑らかに走らせなければならな
いのだけれど「全く同じだ」と感服した次第。以後、私は滑らかフェチです。

残念ながら今まで「運転のヘタ度」を計る機械は無かった。しか
し! ついに出合いましたね! マツダの『i-DM』である。この装置、前後左右のGを常時チェックしており、ヘタクソな運転をするとマイナス点。上手な
運転でプラス点が付く。最高は5点。これで高い点を出せない人は「運転がヘタ!」だと自覚すべきだ。

CX-5の場合、ディーゼルの方がエ
ンジントルクの盛り上がりあるので若干ハイレベルの運転技量を要求してくる。まぁ同業者なら気を遣って走った時に4点(ガソリンであれば4,5点)。丁寧な運転を意識せず流れに乗って走って3,5点(同4点)を取れなければ「自動車評論家国家試験」にゃ合格出来まい。

i-DMはなかなか良
くできており、アクセル一定やブレーキ踏力一定では大きな加点にならない。前述の通りメリハリの効いた運転を評価してくる。もしマツダのi-DM付き車に乗る機会があったら、ぜひとも試してみて欲しい。ちなみに私は流れに乗って普通に走った平均でディーゼル『4,3』。ガソリン『4,7』でした。

気を遣って走ればディーゼルもガソリンも『5』を出せるももの、まぁ前記の数字が普段乗りの実力だと思う。そうそう。この数字、あくまで『第1ステージ』。
徐々にステップアップしていくと、評価がドンドン厳しくなっていくとのこと。『第3ステージ』になると、おそらく一段と抑揚を付けた運転をしなくちゃダメ
なんだと思う。

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2 Responses to “運転技量計測機”

  1. さね より:

    運転技術かぁ。自分はハッキリいって下手です。 インサイトですが皆がゆうほど燃費走行できないし。色が変わって低燃費運転を教えますが、ハッキリいって見るのもやだし無視してます。ふんわりアクセルさえ出来ません。だいたい色にあわせてたら周りが迷惑ですし。葉っぱでスコアでますが4ぐらいです。高速で満点でますが、定地走行でアクセルを一定にしててもスピード表示が変わってゆくぐらい下手です。道が分からない微妙程度に勾配してるのかもしれないですが…。しかも市街地平均リッター14ぐらいです。高速で24、5キロかな。 乗ってて今までで一番下手さを痛感させてくれます。30なんて高速でよほど長い下りじゃなきゃ出せません。しかも真っ直ぐ走ってるのに車体が勝手にふらついてるみたいでナビに車体がフラついてますと、叱られます。乗るとあまりの下手さにいやんなります。微妙なアクセルワークしてもタコメーターは反応もなにもしません。CVT車を自在に操れる人を尊敬します。家族が使ってる違う普通のMT車やAT車に乗ると思い通り操れてほっとしますし、楽しいです。運転技術が上手い下手は関係ないとして。バイク乗りだったせいか過重移動やアクセルワークに反応しない車に乗ると、乗りずらくてしょうがないです。過重移動はどはどの車もしてくれますが、その間のアクセルの反応などが鈍くて思い通り操れなくて車の運転は難しいですね。ホント。

  2. 買取屋 より:

    運転下手〜同感です…タクシーやバスに乗る機会が多いので〜雑な運転は悩ましいです。とてもカネ取れる走りではない人も…乗車中〜不快な揺れで気分悪くなるしクルマの動きや流れを理解しているように思えない操作や道も知らなかったりとかで疲労困憊と耐え難い不安…同一車種、同一ルートでも速度に限らずスムーズなドライバーも稀に居ますが…明らかに個人の技量と知識、神経と性格の差…低待遇にフテ腐れてる輩も居ますし〜高齢化や規制緩和が生んだ過当競争の歪み?スムーズな運転こそ事故や環境負荷も減ることだし…今後は二種免許養成時と旅客車両にこそ〜このような診断装置で不良ドライバーを矯正してもらいたいと思いますが…

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