電動自転車キット

震災以後、自転車通勤をする人が増えた。結果、自転車関連の事故は急増中である。なぜか? 自転車をキチンと処遇してこなかったからだ。警察からすれば自転車を取り締まってもキップを切れず、成績にならない。加えて自転車の走行マナーや規則を教える「組織」が全くなかったり
して。今や野放し状態です。

直近の警察の対応はデタラメに近い。ここにきて歩道で自転車と歩行者が接触する事故が増えたからと、突如「自転車は本来車道を走るもの」と言い始めた。ちなみに東京都内の歩道は大半が自転車通行可能となっている(標識出ている)。それなら、と車道の左側を走ったら違法駐車だらけ。自転車どうする?

スピード出る自転車&慣れた乗り手なら後続車のタイミングを計り、速度を上げて右からパス出来るものの、ママチャリ+鈍い乗り手だとヨロヨロ車道に出てくる。こらもうアブなくって仕方ない。警察としちゃ自転車と歩行者の事故より自転車とクルマの事故の方
がいろんな意味で成績に結びつけられるからいいのか。

本来なら自転車用の走行場所を確保するなど道路の構造から変えないと解決は出来ないこと。ただ1年や2年で出来る問題だと思えぬ。そもそも震災の対応すら4ヶ月経ってるのに遅々と進まないのだから。結論から書くと「今のまま自分の安全は自分で守る」という今や日本全土に広がりつつ流れに乗るしかない。

自転車としちゃ邪道ながら、ECOと通勤時間と健康のバランスを考えれば日記で紹介した通り「原付登録の電気自転車」というのも選択肢の一つか。自転車に軍用発電機用エンジンを搭載することからホンダは始まった。4〜5万円で原付電動バイクのキットなど販売したら案外良いビジネスになるかもしれません。

・ECOカーアジアは「リーフの電池を家庭用に

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2 Responses to “電動自転車キット”

  1. 小林 英弘 より:

    ちようど先週号から『週間プレイボーイ』が「短期集中連載・自転車交通クライシスがそこまできている!」をやってますが、読んでみると凄いですね。ちょっとは何とかして欲しいものです。

  2. 真鍋清 より:

    小生も愛車ヴィッツ1300U-L/88165km走行にまたがって郊外の主要地方道を走っていると車道を時速10km/h程度でヨロヨロ走る自転車に急に追いつくことがままあり、追い越そうにも対向車がいて車線をはみ出すわけには行かない―まさしく19C末の英国の「赤旗条例」そのままのシチュエーションに遭遇したことは一回や二回ではありません!
    事実様々な要因でもって巷に急激に自転車が増えており、軽車両たる自転車は歩道・車道どちらを走っても良いことになっておりますが、乗り手も必ずしも適材適所に車道・歩道を使い分けているとは言い切れず、警察の法令のデタラメさと相まってとても先進国の交通モードとは思えない混沌ぶりです!
    国沢さんはご存知かどうか判りませんがかつて英国にラッセル=ブロックバンクという著名な風刺漫画家がおり、彼が書いたクルマ社会の風刺画「ブロックバンク傑作集」という書物が以前(カーグラフィックと同じ二玄社から)発売されており、中でも小生はドイツのアウトバーンの階層社会が同氏によって以下のように書かれていたことを強く思い出します。
    ★路傍の自転車に対してモーターサイクルが威嚇する
    ★次に、ハインケルの三輪乗用車がモーターサイクルを追い詰める
    ★次はフィアット600が三輪乗用車をせっつく
    ★続いてVWビートルがフィアットを煽る
    ★そしてアウディNSUのロータリースパイダー(小型スポーツカー)がビートルを威嚇する
    ★そこをBMWが威嚇する
    ★BMWをポルシェが威嚇する
    これら、1960年代の代表的なヨーロッパ車の競演であるのと同時に「厳密な階層社会たるアウトバーン」という内実を鮮やかに描いており、「己の分際をわきまえないクルマは即座に威嚇されてレーンから弾きだされる」という一定の秩序を物語っているのは今も目に印象的です。
    翻って今日の我が国…..これはほとんど無秩序一歩手前状態の、極言すればインドやタイの交通とさえも極端には違わない因子があるように思えてなりません。
    それを件のブロックバンク風に示すとすれば―
    ★(場所は都内明治通りクラスの幹線道路)路傍の自転車をクラクションと共に追い詰めるエルフかキャンターの2トントラック
    ★小型トラックの後について神風タクシー…..隣車線に早業で移って車と車の間をぶっ飛ばしていく
    ★続いてヴィッツがタクシーの後を追う
    ★BMW3シリーズ、業を煮やして隣車線に飛び出してフルアクセルでぶっ飛んでいく
    ★後にクラウンやレクサス、Eクラス以上のメルセデスが付く―自転車を避けようにも車幅がありすぎて隣車線に出れず、敏捷に走れず自転車並みの速度でモタモタ
    ★ポルシェも同様の「陸に上がった河童」状態
    この通り、どう見てもtraffic jam=交通混乱そのもののシナリオで、発展途上国といくらも変わらないことにお気づきではないかと思います。
    今さら過去の諸政権における予算の無駄遣いや、整合性皆無の馴れ合い姿勢について蒸し返すつもりはありません。ただそれを差し引いても、これまでのような泥仕合を展開するカネや暇があったら、自転車専用通行帯などいくら作れたかわかりません!
    東電の清水正孝社長とグルを組んで、「自らの政権維持」のみを狙ってあれだけ情報隠蔽を長引かせた現政権の馴れ合い態勢という現実があり、東電側は「株価低下が怖い」として自らストックホルダーたる清水社長は責任回避のみに汲々とする、そして今やっと福島第一原子力発電所の放射性物質/塵煙の排出量が許容値の65倍!という事実が発覚する…..こんな国に何を言っても無駄であるのは残念ながら事実です。そして「一事が万事」の言われ通りに警察の無策ぶり―これが果たして先進国と言えるでしょうか?
    そんなわけで、当面自己責任社会が続くのだろうか。我が国が名実ともに「生活者のための政治」へと脱皮するには向こう数十年かかる覚悟が必要だろう。「55年体制」の亡霊と言うが、「55年体制」制定時よりも見ようによっては状況が悪化していると思えるのは考えすぎだろうか。

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