電気自動車と原発稼働停止

原発、広島高裁の決定でいよいよ存続が難しくなってきた。なにしろ四国から海を隔てて130kmの距離にある阿蘇山の噴火を危険認定したのだから驚く。こうなると佐賀県の玄海原発や鹿児島県の川内原発も危険圏。川内原発など桜島だって近い。九州の3原発は稼働出来ないということになる。

そもそも日本に原発を作ることはアメリカの決定だと多くのメディアが指摘していること。そのアメリカ、東日本大地震で原発をコントロール出来なくなり、自国の西海岸に放射能で汚染された海水が接岸したことにより「こらもうアカン!」と認識した。だから日本の原発は無くなる、と以前紹介してます。

その通りの流れになりつつある。アメリカから何のプレッシャーも無くなったら、司法判断まで変わってきた。豆腐のように軟弱な地盤の日本列島に原発は無理。興味深いことに原発推進派の読売新聞は広島原発の決定を否とし、原発反対派の朝日新聞を読むと勝利宣言。全体を見ると原発オシマイです。

次に出てくる流れは、アメリカからシェールガスを買う話や、今まで原発を作るため禁止してきた地熱発電の(地熱発電のポテンシャルある地域の大半が国立公園内だから認可しなければ事実上作れない)解禁だと思う。「電気自動車の電力は原発や石炭発電で作るから環境問題になる」説はトンチンカン。

ちなみに地熱発電のコストは1kWあたり10円前後と、廃炉コストまで含めた原子力より安い。また、作り易い場所だけで原発20基分(2000万kW)の発電能力を持つ。地熱発電は原発と同じく24時間稼働が基本だから、夜間の電力余りまくる。太陽光発電は暑い日の日中に訪れるピーク時に頑張ってくれます。

電気自動車は夜間に余る地熱発電の電力を使えば良い。余った電力で水素を作ることも可能。電気自動車の本格的な普及が始まるだろう2030年頃には、政府も150万kWくらいの地熱発電を行う計画のようだ。夜間だけで50万台分の電気自動車を充電出来る能力です。電気自動車化に何の問題もない。

自動車業界の電気化は原発と全く関連性ないことを改めて書いておきます。

 

 

 

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