電気自動車レース、朝からパンク。大丈夫か~っ?

朝から全日本EVレースです。今回、朝からドタバタ。まず到着したMIRAIを見たら右前輪パンク。どうやったらササるのかワカランようなタッピングぶっすり。アドバンA052なんか入手出来ないため、パンク修理してくれる店を探す。何とか予選に間に合いやれやれ、と走り出す。アウトラップの最終コーナーから踏み始めアタックに入ったら、すぐパワーダウン! あらま!

スタックが動かなくなった? 2年前、モータースポーツジャパンでスリックタイヤ履いてデモランやった時と全く同じ症状。その時は普通じゃありえないほど強い横Gでスタックの中の水が偏り、片側が溺れてしまったため(水で水素と空気の通路詰まると出力落ちる)システムがトラブルと判断。スタックの稼働を強制的にストップさせたのだった。当然ながら予選シオシオ。

ピットに戻り、レースやラリーの時にデータ取りしている燃料電池開発チームの皆さんと状況チェックを行う。たまたま今回はトヨタの本工場でスタックを作っている皆さん観戦にきており、皆さん興味深そうに画面をのぞき込んでます。どうやらアドバンA052と喜多見さんのセットップがバッチリ決まり、想定以上の横Gを受けたとのこと。競技やると鍛えられます。

とりあえずダッシュ下にある水排出ボタン(H2Oと書いてある)を操作しやすい場所に移設。横G掛かったらマニュアルで排出してやることになった。さらに予選の走りを見た喜多見さんが、フロントの車高を3mm落とす。これで一段と曲がる方向になるという。本来ならテスト走行したいところながら、ぶっつけ本番です。果たしてスタック溺れてのパワーダウンないか?

スタートは予選走ってないリーフが後ろにいるだけで、まぁドンベです。先頭車両、遠い。レースは60kmのため30周。台風去って熱気押し寄せる筑波の気温34度。いろんな意味で厳しいレースになること間違いなし! ポールポジションは昨年私が乗っていたテスラ・モデルS。ちなみに1分11秒776で、私が昨年出した1分11秒065は未だ破られていないコースレコードです。

16時15分にスタート! とりあえず大外刈りだ! 1コーナー立ち上がりまで3台抜き、さらにダンロップ下までで2台。序盤は混戦のため強い横Gも出ないため好調! 自分のペースを取り戻すや、ガックリとパワー落ちる。あかんあかん! で水抜きスイッチ。効果バッチリでパワー復活! 3ラップ目に3番手へ上がり、テスラ・モデルSと86(改)を猛追だ~っ!

というようなパワー無く、ここからは着実に上の2台がセーブモードに入って落っこちてくるのを待つのみ。しかし! 25周を過ぎてもダメ。そうこうしているウチ、私のクルマのシステムがオーバーヒートしてセーブモードに入っちゃったりして、すぐ後ろに追走してきているテスラ・ロードスターにやられそう。何とか冷えるような走りで辛抱する。レースは筋書き無し!

最終ラップで86(改)が落っこちてきたものの届かず。後ろのテスラ・ロードスターはオーバーヒートで遅れていった。結果、燃料電池クラスで1位。総合は3位という、何とか合格点のリザルトを残すことが出来ました~。次にMIRAIを走らせようとしてるのは11月3日に愛知県で開催されるGazooラリーのモリコロ戦。音と大柄なMIRAIのサイドターンを見て欲しいです。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ